最近、転職市場でのITスキルの需要も高まり「スキルアップのためにプログラミングを学ぼうかな」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、プログラミングスクールの受講料金は月10万円台から高いものだと100万円近くかかるため、気軽に始めにくいと思います。
そんなプログラミングスクールに通うか迷っている方に、今回は「給付金が使えるプログラミングスクール」について紹介したいと思います!
給付金を活用してプログラミングスクールに通い、ITスキルをお得に身につけましょう!
プログラミングスクールで適用できる給付金
プログラミングスクールで使える給付金は以下の通りです。
- 一般教育訓練給付金
- 特定一般教育訓練給付金
- 専門実践教育訓練給付金
- 自立支援教育訓練給付金
- 第四次産業革命スキル習得講座
対象者や給付金額について解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
給付金①:一般教育訓練給付金
在職者や離職者が厚生労働省の指定する講座を受講し修了し、受講後に申請すると受講者が支払った入学金や受講料の20%(1年間の上限10万円)が還付される制度です。
対象資格は以下の通りです。
- 3年以上会社に勤務していて、現在雇用保険に加入している
- 離職してから受講開始日までが1年以内、かつ勤務実績が3年以上
また、専業主婦や自営業、無職の方が出産・育児・疫病の理由で退職した場合に限り、退職から20年たっていなければ支給対象者となれます。
給付金②:特定一般教育訓練給付金
社会人の速やかな再就職と早期のキャリアアップ形成を支援する給付金です。
ITスキルなどのキャリアアップ効果の高い講座を対象に受講料の40%(1年間の上限20万円)が支給され、一般教育訓練給付金と比較し倍増しています。
対象資格については一般教育訓練給付金と同じです。
給付金③:専門実践教育訓練給付金
社会人の中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を目的とした雇用保険の給付制度です。
受講者が支払った受講費の50%または70%(1年間の上限56万円)が還付されます。
受講中は6ヶ月ごとに支給申請できますが、一度申請すると3年間は再申請ができません。
給付金④:自立支援教育訓練給付金
母子家庭のお母さんと父子家庭のお父さんのスキルアップを支援する給付金です。
対象の講座を受講し、修了した場合に経費の60%(上限80万円)が支給されます。
具体的な対象者は以下の通りです。
- 20歳未満の子どもを扶養している、ひとり親世帯の母または父
- 児童扶養手当の支給を受けている、または同等の所得水準にある
- 就業経験や技能、資格の取得状況や労働市場の状況を考慮し適職に就くために必要であると認められた場合
また、対象講座は一般教育訓練給付と同じです。
給付金⑤:第四次産業革命スキル習得講座
AIやIoTを活用する「第四次産業革命」の時代が到来し、日本でもIT人材の育成が急務となっています。
そんな背景を受けて、経済産業省ではAIやビッグデータなどの専門的なITスキルを持つ人材を育成する目的で、「第四次産業革命スキル習得講座」の認定を行なっています。
プログラミング講座の一部は専門実践教育訓練給付金の「第四次産業革命スキル習得講座」に認定され、通称「Re:スキル講座」と呼ばれています。
ただし、認定されているプログラミングスクールのすべてのコースや講座が対象ではないので、ご注意ください。
教育訓練給付制度の条件と対象
では、最初に教育訓練給付金制度のおおまかな条件と対象者について解説します。
教育訓練給付制度の対象者と条件
①雇用保険の加入期間を一定以上満たしていること
どの給付金の制度を利用するかによって期間の定めは違いますが、雇用保険に一定期間加入していること、あるいは加入していたことが条件です。
②厚生労働大臣が認定した教育訓練を受講すること
講座や学校なら、どこでもいいわけではありません。厚生労働大臣が認めたスクールや教育機関、教育訓練だけが対象です。
教育訓練講座検索システムで給付金対象講座をチェック!
教育訓練給付制度を利用できる教育機関や講座かどうかは、厚生労働省の検索システムを使って確認できます。この記事ではプログラミングを学びたい方のために後半で認定講座があるスクールの紹介もしていますが、その他の講座や専門教育機関等について調べたい時は上記を利用しましょう。
>>教育訓練講座検索システムはこちら
プログラミングは専門実践教育訓練給付金で
プログラミング講座も、認定されたスクールや講座を選べば、教育訓練給付制度を利用できます。特に3つの種類の中でも、助成金の額が大きい専門実践教育訓練給付金を使えることは大きなメリットです。
そこでこの記事では専門実践教育訓練給付金についてさらに詳しく解説します。
専門実践教育訓練給付金とは
専門実践教育訓練給付金は以下のように定められています。
専門実践教育訓練給付金とは、働く人の主体的で、中長期的なキャリア形成を支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とする雇用保険の給付制度
専門実践教育訓練給付金の対象は7ジャンル
教育訓練給付制度の中でも、「専門・実践」とついているように、対象となる講座は専門的な分野など7つのジャンルに絞られています。
専門実践教育訓練給付金が受けられるのは、これら7つのどれかに属し、国に認定された講座のみです。当てはまるものだけ理解していれば十分ですが、念のため、7つの対象となるジャンルを簡単に説明します。
①業務独占資格・名称独占資格の取得をめざす講座や教育課程
難しい名称がついていますが、要するに看護師や介護福祉士、美容師や栄養士など、必要な資格を取得するための講座や教育課程です。
②専門学校の職業実践専門課程等
文部科学大臣が認定したキャリア形成促進プログラムや、専修学校が企業と連携し、最新の実務知識などを身につけられる講座や教育課程です。
③専門職大学院
高度な専門職業人の養成を目的とした講座や教育課程です。
④職業実践力育成プログラム
大学や高等専門学校等の正規課程または履修証明プログラムのうち、実践的専門的であると文部科学大臣が認定したものです。
⑤一定レベル以上の情報通信技術に関す資格取得を目標とする
ITスキル標準レベル3相当以上の資格取得を目標とした講座や教育課程です。
⑥第四次産業革命スキル習得講座
高度なIT分野等、将来の成長が強く見込まれる社会人向けの専門的・実践的な教育訓練講座(ITスキル標準レベル4相当以上)として経済産業大臣が認定した講座や教育課程です。この記事で紹介するのは、第四次産業革命スキル習得講座と認定されたプログラミング講座です。
⑦専門職大学・短期大学、専門職学科
専門職学科の正規課程が対象となります。
*履修時間や期間等さらに細かい条件は厚生労働省の公式ホームページで確認しましょう。
プログラミングの講座は最大70%、56万円が戻ってくる!
プログラミングは最大70%戻ってくると説明しました。
給付金額の内訳
支給額は訓練の期間によって違います。訓練期間が1年の場合の支給額は以下の通りです。
専門実践教育訓練の受講中 | 専門実践教育訓練の修了後 |
50%最大40万円 | 70%上限56万円*修了後の翌日から1年以内に雇用された場合 |
ここで、「お?これだけお得に通えるならプログラミングスクールに通おう!」と思うかもしれません。
しかし、給付金をもらうには条件があります。
専門実践教育訓練給付金の対象資格
専門実践教育訓練給付金が支給される対象資格は以下のどちらかにあてはまることが条件です。
①現在雇用保険に入っていて支給要件期間が3年以上ある
②雇用保険を喪失した日(離職、つまり会社を辞めた日)以降で、受講開始日までが1年以内、かつ支給要件期間が3年以上
専門実践教育訓練の給付を受ける流れ
大切なのは「受講開始日の1ヶ月前に手続きが必要なこと」です。早めの準備が肝心です!
【受講開始日の1ヶ月前までに行うこと】
1:受講前の準備
訓練前キャリアコンサルティングとジョブ・カードの作成
2:受講前の申請手続き
受講前の手続きは、給付金を受けるための申請ではなく、この制度を利用することに対する申請手続きです。
受講中(6ヶ月ごと)または受講修了後の手続き
3:支給申請手続き
専門実践教育訓練給付金は6ヶ月ごとの給付も可能です。そのため、講座によっては受講中に給付金の申請を行います。
受講開始日の1ヶ月前までに必要なこと
受講開始日の1ヶ月前までに訓練前キャリアコンサルティングを受けなければいけません。ジョブ・カードを作成し、キャリアコンサルティングを受けます。次で説明する申請方法で、このジョブ・カードが手続きに必要となるので、必ず受けないといけません。
例えば11月1日から始まる講座なら、9月には訓練前キャリアコンサルティングを受けなくては間に合いません。ジョブカードは発行から1年有効なので、専門実践教育訓練給付金を利用しようと考えているならば、受講日より数ヶ月前に訓練前キャリアコンサルティングを受けておくと安心です。
受講前の申請手続きに必要な提出書類
①教育訓練支援給付金確認票:ハローワークで貰えます。マイナンバーを記載します。
②発行1年以内のジョブ・カード
③本人確認書類:運転免許証やマイナンバーカードなど。または下記のうちの2つが対象。住民票騎士事項証明書・国民健康保険証・官公署から発行された身分証明書または資格証明書。
④マイナンバー確認書類
⑤身元(実在)確認書類:マイナンバーカード、運転免許証、官公署が発行する身分証明書または資格証明書(写真つき)など
⑥写真2枚
⑦金融機関の通帳またはキャッシュカード
*過去に専門実践教育訓練給付金などを受給している場合は、受給時報告の証明書も必要です。
専門実践教育訓練給付金の支給申請の流れ
ここからは専門実践教育訓練給付金の支給申請の流れを解説します。
支給申請に必要な提出書類
①教育訓練支援給付金の受給資格証明書
受講開始前の手続き後にハローワークから交付されます。
②教育訓練支援給付金申請書
受講しているスクール等から用紙が配布されます。
③受講証明書または専門実践教育訓練修了証明書
受講しているスクール等が、発行してくれます。
④領収書
受講しているスクール等に、支払った費用の領収書です。クレジットカードでの支払いでは、クレジット契約証明書かクレジット伝票になります。最初に自分で支払ったとき、必ず保管しておきましょう!
⑤返還金明細
領収書等が発行された後に、スクールなどから経費の一部が本人に戻された場合には必要です。簡単に言うと何らかの理由でスクールが「2,000円は必要なかったので返しますよ」と返金されたら、返還金明細をスクールに発行してもらい添付するということです。
⑥教育訓練経費等確認書
⑦専門実践教育訓練給付最終受給時報告
⑧専門実践教育訓練給付追加給付申請報告
(専門実践教育訓練修了後、資格取得等をしたことにより支給申請する場合に必要)
⑨資格取得したことにより支給申請する場合には資格取得の証明書
こちらも書類が多くてウンザリしそうですが、スクールや教育機関が発行してくれるものがほとんどです。
もしわからないことがあれば、受講するプログラミングスクールやハローワークに確認しましょう。
支給申請の時期
専門実践教育訓練を受講中は、受講開始日から6ヶ月ごとの期間の末日の翌日から起算して1ヶ月以内、修了したときは、受講修了日の翌日から1ヶ月以内です。1ヶ月はあっという間ですから、修了後は速やかに! 最寄りのハローワークで手続きをしましょう。
こんなにいい話ばかりの給付金にデメリットはないの?と気になる人は以下の記事も合わせてチェックしてください!
給付金が利用できるおすすめのプログラミングスクール
今回は、上記で説明した給付金が使えるプログラミングスクールを紹介したいと思います。
- Aidemy
- テックアイエス
- AI ジョブカレ
- キカガク
- TechAcademy
- DMM WEBCAMP COMMIT
- ヒューマンアカデミー
- テックキャンプ
他のスクールよりもお得に通えるスクールなので、ぜひ検討してみて下さいね!
おすすめスクール①:Aidemy
Aidemy Premium Planの以下3コースがReスキル講座として認定されています。
- AIアプリ開発講座
- データ分析講座
- 自然言語処理講座
以下に、プラン別に給付金で補助された場合の受講料をまとめました。
プラン | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
3ヶ月プラン | 528,000円(税込) | 158,400円(税込) |
6ヶ月プラン | 858,000円(税込) | 298,000円(税込) |
9ヶ月プラン | 1,078,000円(税込) | 518,000円(税込) |
Aidemyの口コミ・評判は以下の記事から確認することができるので、評判が気になった人は確認してみてくださいね!
おすすめスクール②:テックアイエス
テックアイエスにおける教育訓練給付金の対象講座(経産省認定)は、長期PROスキルコースとデータサイエンティストコースです。
コース名 | 受講期間 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
長期PROスキルコース | 1年間(6ヶ月の学習期間+6ヶ月のキャリアサポート) |
686,400円(税込) |
205,920円(税込) |
データサイエンティストコース | 1年間(6ヶ月の学習期間+キャリアサポート) | 987,800円(税込) | 427,800(税込) |
おすすめスクール③:AI ジョブカレ
コース名 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
機械学習講座+ディープラーニング講座 | 285,780円(税込) | 85,734円(税込) |
機械学習講座+統計R講座 | 220,000円(税込) | 66,000円(税込) |
R言語の講座を受けたい方は、AIジョブカレでお得に学べますよ!
AIジョブカレの詳しい評判や口コミは以下の記事を参考にしてください!
おすすめスクール④:キカガク
キカガクでは、6つのコースが専門実践教育訓練給付金制度と教育訓練給付金制度の対象に認定されています。
- ハンズオンセミナーTensorflowコース
- ハンズオンセミナーTensorflowコース(E資格受験プラン)
- ハンズオンセミナーPyTorchコース
- ハンズオンセミナーPyTorchコース(E資格受験プラン)
- 機械学習実践コース
- 自走できるAI人材になるための6ヶ月長期コース
コース名 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
ハンズオンセミナー | 165,000円(税込) | 49,500円(税込) |
機械学習実践コース | 110,000円(税込) | 33,000円(税込) |
長期コース | 792,000円(税込) | 237,600円(税込) |
他スクールと異なり、キカガクはAIアプリケーションの作成が完了すれば還付される仕組みになっています。詳しくは、キカガクの公式ブログに掲載されていますのでご確認くださいね!
キカガクのクチコミや評判が気になる人はこちらから確認ください!
おすすめスクール⑤:TechAcademy
Tech Academyでは、AIに関連した15このコースが第四次産業革命スキル習得講座と教育訓練給付金制度の対象です。
コース名 | 受講期間 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
AIコース | 8週間 | 229,900円(税込) | 68,970円(税込) |
12週間 | 284,900円(税込) | 85,470円(税込) | |
16週間 | 339,900円(税込) | 101,970円(税込) | |
データサイエンスコース | 8週間 | 229,900円(税込) | 68,970円(税込) |
12週間 | 284,900円(税込) | 85,470円(税込) | |
16週間 | 339,900円(税込) | 101,970円(税込) | |
Python + AIコース | 8週間 | 316,800円(税込) | 95,040円(税込) |
12週間 | 360,800円(税込) | 108,240円(税込) | |
16週間 | 404,800円(税込) | 12,1440円(税込) | |
24週間 | 503,800円(税込) | 151,140円(税込) | |
Python + データサイエンスコース | 8週間 | 316,800円(税込) | 95,040円(税込) |
12週間 | 360,800円(税込) | 108,240円(税込) | |
16週間 | 404,800円(税込) | 12,1440円(税込) | |
24週間 | 503,800円(税込) | 151,140円(税込) | |
Python + データサイエンスコース+ AIコース | 24週間 | 537,900円(税込) | 161,370円(税込) |
それぞれのコースの口コミや評判が気になる人は以下の記事を参考にしてみてください!
おすすめスクール⑥:DMM WEBCAMP COMMIT
DMM WEBCAMP COMMITの「専門技術コース」は、最大で56万円の給付金が受け取れるReスキル講座の対象講座に認定されています。
コース名 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
専門技術コース | 910,800円(税込) | 650,800円(税込) |
さらに、1万円のキャッシュバックが受け取れる「先得キャッシュバック制度」も合わせて利用すれば、月々38,706円(税込)からという無理のない受講料で学習できます!
おすすめスクール⑦:ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーは一般教育訓練給付金の対象講座に認定されています。
- Webデザイナースタンダードコース
- Webデザイナースタンダードコース(e-ラーニング)
- Webデザイナートータルコース(e-ラーニング)
- Webデザイナープロフェッショナルコース
- Javaプログラミングコース
公式ホームページに掲載されていたコースについて紹介します。
コース名 | 受講期間 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
Webデザイナートータルコース | 6ヶ月 | 511,720円(税込) | 153,516円(税込) |
Webデザイナースタンダードコース | 8ヶ月 | 315,590円(税込) | 252,472円(税込) |
おすすめスクール⑧:テックキャンプエンジニア転職
テックキャンプエンジニア転職は給付金の対象となっています。
コース名 | 受講期間 | 受講料金 | 受講料金(給付金あり) |
エンジニア転職 | 3ヶ月 | 657,800円(税込) | 197,340円(税込) |
まとめ:給付金を活用してプログラミングスキルを習得しよう!
今回は、給付金を活用できる8つのプログラミングスクールについて紹介しました。
給付金を使いこなせば、元の受講料金の半額以上もお得に通うことができます。
プログラミングスクールの料金が高すぎて踏み出せずにいた方は、この記事を参考に始めてみてくださいね!
まずは全てのプログラミングスクールの無料カウンセリング・無料説明会に参加することをおすすめします。