どうしてIT業界は「やめておけ」と言われているのでしょうか。
その理由について、この記事では現役エンジニアの目線から徹底的に解説したいと思います!
また、IT業界で働くメリットやIT業界に向いている人向いていない人などについても解説しています。
特にIT業界への転職を迷っている方は参考になる内容なので、最後まで読んでくださいね!
IT業界はやめとけと言われる理由
IT業界は「やめておけ」と言われる理由について以下のようなものが挙げられます。
- ブラック企業の温床
- 35年定年説
- 離職率が高い
- 深夜残業が多いにも関わらず残業代が出ないという噂
早速一つずつ見ていきましょう!
理由①:ブラック企業の温床
IT業界では「残業が多い」「みなし残業が蔓延っている」などブラック企業が多いという問題があります。
さらに、給与未払いや残業代が出ないなどの問題がある企業も多数報告されています。
IT業界はブラック企業の温床であるため、「やめておけ」と言われています。
理由②:35歳定年説
IT業界は一般的に35歳以降は転職市場で評価されにくいことから「35歳定年説」がささやかれています。
事実、他の業界と異なり、新しい技術の吸収力が早い20代の若者が活躍できる業界でもあります。
そのため、長期的に一つの企業でとどまるような働き方ができにくいため、IT業界は「やめておけ」と言われてしまっています。
35歳定年説の真相は参考記事にてお確かめください!
理由③:離職率が高い
離職率が高いのもIT業界が「やめておけ」と言われる原因です。
厚生労働省による「産業別の入職と離職」によると、IT業界(情報通信業)の離職率は9.6%でした。
日本全体の離職率平均は15.6%なので、IT業界の離職率は平均よりも低いことがわかります。
ただし、全体平均をとっているだけなので、中には離職率50%のブラック企業もあれば1%未満のホワイト企業もあると予想されます。
特に、ITベンチャーやスタートアップ企業では人の出入りが激しいので、離職率が高い傾向にあります。
面接では、必ず離職率について聞くようにしましょう!
理由④:深夜残業が多いにも関わらず残業代が出ないという噂
ゲーム業界やアプリ開発のIT企業で深夜残業が多くなる傾向にあります。
IT業界全般残業が多くなる理由は、リリースの日程や納品日が明確に決まっている上に仕様変更が発生するからです。
また、働いているにもかかわらず残業代が出ないという「みなし残業」も最悪の場合あります。
これらの内容が、Twitterを中心に流れてくるのでIT業界は「やめておけ」と言われています。
現役エンジニアが思うIT業界で働くメリットは?
現役エンジニアの私が実感するIT業界で働くメリットについて解説します。
- 成長産業だから将来性が高い
- 時間や場所に縛られない柔軟な働き方ができる
- 文理・年齢関係なく実力で勝負できる
上記項目について確認していきましょう!
メリット①:成長産業だから将来性が高い
矢野経済研究所における「国内企業のIT投資に関する調査を実施(2020年)」によると、2022年も前年度比100.4%と国内IT市場は成長する可能性が高いと言われています。
このように、IT業界は伸びしろ十分な成長産業のため将来性に期待できるというメリットがあります。
メリット②:時間や場所に縛られない柔軟な働き方ができる
プログラマーはパソコン1つで働くことができるため、場所や時間に縛られない柔軟な働き方が可能です。
実際、在宅ワークを主軸とする主婦エンジニアや旅をしながらエンジニアとしてノマドワーカーなどさまざまなエンジニアがいます。
また、機械は24時間稼働し続けるため、夜型の人間は時差が日本とは真逆の海外で活動するITエンジニアになるといったような働き方もできます。
メリット③:文理・年齢関係なく実力で勝負できる
IT業界は実力主義の世界です。
そのため、文系や理系年齢国籍に関係なく、プログラミングスキルやコミュニケーション能力に長けている人が活躍できます。
実際、文系出身の方でもSEやプログラマーとして活躍されている方がたくさんいらっしゃいます。
また、40代以降で活躍されている方も少なからずいらっしゃいます。
IT業界は経歴やバックグラウンドに関係なく仕事ができる魅力的な職業と言えますね!
IT業界に向かない人の特徴
IT業界に向かない人の特徴について確認していきましょう。
- 人と関わらなくて済みそうだと勘違いしている人
- 基本的に受け身
- 効率化に興味がない
- 人手不足で誰でも簡単に入社できると思っている
それでは早速見ていきましょう!
特徴①:人と関わらなくて済みそうだと勘違いしている人
プログラマーやシステムエンジニアなどのIT業界で働く人のイメージとして、パソコンに向かって1人で黙々と作業をしていると勘違いされている方も多いのではないでしょうか。
エンジニア職は基本的にチームで開発をすることが多く、コミュニケーション能力などの対人する場面があります。
そのため、人と関わりたくない人はIT業界に向いていません。
特徴②:基本的に受け身
IT業界で活躍するためには、受け身でいると成長することができません。
自分がわからない点やエラーについて貪欲に調べたり人に聞かなければ、いつまでも解決しないだけでなくスキルも身につきません。
そのため、今まで先生や親に言われるがまま受動的に過ごしてきた人にとって、IT業界は居心地が悪い可能性が高いです。
特徴③:効率化に興味がない
ITはIoTは、人間が手作業で時間をかけていたことを機械により自動化することで効率的に処理する目的で活用されます。
また、プログラミングも効率的に処理できるように記述する必要があります。
そのため「なんだかんだで機械に頼るより自分でやった方が早い」「何回も同じことを繰り返すことが嫌ではない」と思う方は、IT業界で苦労することになるでしょう。
特徴④:人手不足で誰でも簡単に入社できると思っている
確かに、IT業界は慢性的な人手不足に陥っています。
ただし、人手不足だから未経験者や初心者など誰でも簡単にIT企業へ入社できると思っている方は大間違いです。
IT業界は良くも悪くも実力主義な面があるので、実績やスキルがない人はいつまでも転職できないか、未経験者でも欲しいブラック企業にまわされることになります。
そのため「未経験からでも簡単になれる!」などの誇大広告に騙され安直にIT業界を目指すのは、オススメできません。
しっかりと現役エンジニアの口コミや技術者ブログを見て自分に合った業界かどうか見極めましょう!
現役エンジニアが出会ってきたIT業界に向いている人の特徴
IT業界に向いている人の特徴についても確認していきましょう。
下記の3つの特徴は、現役エンジニアの私が実際に出会ってきたIT企業でバリバリ活躍されている方の特徴でもあります。
- 臨機応変能力が高い
- 作りたいものが明確
- 調べることやコツコツと勉強することが好き
それでは早速見ていきましょう!
特徴①:臨機応変能力が高い
IT業界に向いている人共通点として、臨機応変力が高く非常に柔軟性に長けています。
具体的には、急遽仕様変更によりタスクが増えても予定通り全ての仕事に対応できたり急なクライアントとの会議にも事前資料を用意してくるなどの高い対応力があります。
IT業界では急に仕事が降ってくることも多く、臨機応変に対応できる力があると活躍できます。
特徴②:作りたいものが明確
IT業界向いている人の特徴の2つ目は「作りたいものが明確」なことです。
エンジニアは基本的に何かを制作したりプログラミングをしたりなどの作品を作る仕事です。
たとえば、「ゲームを作りたい」ならばゲーム開発エンジニア、「便利なアプリを開発してみたい」ならばアプリ開発エンジニアと、どのIT企業で働くべきか決まってきます。
また、自分が作りたいものを実現するために切磋琢磨するモチベーションにもつながります。
このように、作りたいものが明確であればIT企業へ就職・転職後も活躍出来るでしょう。
特徴③:調べることやコツコツと勉強することが好き
エンジニアの仕事の大半がエラー処理だと言われています。
見たこともないようなエラーが出てきたときには適切に調べる力が試されます。
また、日々更新される新しいフレームワークや技術について学び続ける熱意も大切です。
IT業界で働く上では、未知のことについて調べることやコツコツとエラーに向き合う根気も必要となってきます。
なので、好奇心や勉強に対する向上心が強い方はIT業界に向いていると言えます!
やめとけと言われるIT業界で働く前の確認事項
IT業界で働く前に確認しておくべき事項について解説します。
- 若手社員の比率が高くないか確認
- サポート体制や福利厚生をチェック
- 受託開発や客先常駐メインの会社ではないか確認
- クチコミサイトをチェックする
後悔しないようにしっかりと見ていきましょう!
ポイント①:若手社員の比率が高くないか確認
企業情報サイトや企業が公開する企業情報で若手社員の比率が高くないか確認しましょう。
若手社員が多い企業は活気やスピード力に長けているなど良い面もありますが、入れ替えが激しく長期的に働けない可能性が高いです。
特に、ベンチャー企業やスタートアップ企業は若手社員の割合が高い傾向にあります。
30代40代以降も同じ企業で働きたい方は、事前に若手社員の比率を確認しましょう。
ポイント②:サポート体制や福利厚生をチェック
上記で説明した通り、IT業界はブラック企業と言われるような企業が多く存在します。
そのため、入社を決める前にサポート体制や福利厚生についてしっかり確認するようにしましょう。
例えば、従業員の資格取得を支援するようなサポートや女性に特化した福利厚生などの項目は要チェックです。
事前確認を怠らないことで、いわゆるホワイト企業で働くことができるでしょう。
ポイント③:受託開発や客先常駐メインの会社ではないか確認
誰だって、なるべく残業が少ない企業に勤めたいと思いますよね。
IT業界に至っては、受託開発や客先常駐メインの企業は、ブラック企業となる原因が多くあるので基本的にはお勧めできません。
なるべく上流工程を扱っている企業か自社開発企業に狙いを定めましょう。
ポイント④:クチコミサイトをチェックする
事前に企業に関する口コミサイトを確認するのも忘れないようにしましょう。
基本的には待遇や人間関係に不満を持って辞めた方が口コミや評判を書いているので、マイナスな意見に偏りがちです。
しかし、企業の一面であることには変わりないので、十分参考にできる内容と言えます。
なるべく多くの企業情報サイトから、応募したい企業に関する客観的な情報を集めましょう!
ホワイト企業に入りたいなら転職エージェントを活用しよう!
ホワイト企業に入るためには転職エージェントを活用すると効率的です。
そこで今回、以下5つの転職エージェントについて紹介します。
- レバテックキャリア
- Findy(ファインディ)
- パソナキャリア
- Geekly(ギークリー)
- doda
それでは一つずつ見ていきましょう!
オススメの転職エージェント①:レバテックキャリア
「レバテックキャリア」は、特にITエンジニア経験のある20・30代の転職に強みを持つ転職エージェントです。
キャリアアドバイザーによるカウンセリングや書類添削、面接対策まで一貫したサポートを受けることができます。
取引企業も業界屈指で、DMM.comやチャットワーク、サイバーエージェントなど名だたるIT企業へ転職実績があります。
オススメの転職エージェント②:Findy(ファインディ)
「Findy(ファインディ)」は、業界初のGitHub連携でスキルを偏差値化するサービスが魅力的な転職エージェントです。
開発履歴をもとに客観的な数値で評価されるため、企業と求職者双方のメリットがあるのも特徴的です。
IT/Web業界に特化した求人で、三菱重工やLINE、NVIDIAなどの有名IT企業が多数あります。
オススメの転職エージェント③:パソナキャリア
「パソナキャリア」は、オリコン顧客満足度転職エージェント部門で2019年から2021年まで3年連続1位という、華々しい実績があります!
パソナキャリアでは、職務経歴書の書き方のアドバイスから求人紹介、面接日程調整や年収交渉にいたるまで、一連の転職活動のサポートが無料で提供されています。
また、30代・40代の転職にも強みを持っています。
オススメの転職エージェント④:Geekly(ギークリー)
「Geekly(ギークリー)」はIT・WEB・ゲーム業界に強みを持つ転職エージェントです。
ギークリーでは、エンジニア・クリエイター・営業などの分野別の専門チームを編成しています。
そのため、各分野別に深いIT知識があるカウンセラーによる、的確な提案をしてもらえるという特徴があります。
オススメの転職エージェント⑤:doda
テレビCMでもお馴染みの「dodaエンジニア IT」では、優秀企業やトップヘッドハンターから直接スカウトをもらえるメリットがあります。
また、日本最大の紹介エージェントを誇り、ベンチャーやスタートアップ企業から大手企業までさまざまな案件を取り扱っています。
上記で紹介した他にも転職エージェントが知りたい方は参考記事にてご確認ください!
各転職エージェントの口コミをチェックしつつ、うまく活動しましょう。
まとめ:IT業界でも働くメリットは十分あります!
今回、IT企業は「やめておけ」と言われる理由について徹底的に解説してきました。
そんなIT業界で働く前に確認して欲しい事項についてもお分かりいただけたかと思います。
「やめておけ」と言われ続けているIT業界にも魅力的な部分はたくさんあります。
多角的にIT業界を見て、自分に合うかどうか確かめましょう!
IT業界で他にもやめとけと言われているものについて紹介しているので、ぜひ読み進めてくださいね!