この記事ではインフラエンジニアのキャリアパスについて解説します。
そもそもインフラエンジニアって何?
インフラエンジニアって稼げるの?
どのようなキャリアパスを選んだらいいの?
このような質問に回答します。
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアは、IT関連業務におけるIT環境の運用や管理に必要な構成要素(インフラストラクチャ)を設計、構築する業務を担う人です。ITシステム、サーバー、ネットワークの構築を行う技術者も含まれます。
情報システムの企画、運営、構築などのシステムオーナーの仕事を担う情報通信企業(システムインテグレーター)とは異なり、Web業界では大規模なサービスの安定を支えるために必要な業務です。ネットワーク技術に加え、データベース、分散処理、仮想化などのスキルが必須となります。システムエンジニアの一角を占める職業とも言えます。
ネットワークやサーバーなどのIT業界を支えるためのインフラ技術の業務への転職や就職を目指す人もいるかと思います。年収などは、どのようになっているのでしょうか。
インフラエンジニアの年収
インフラエンジニアの年収について紹介します。
(引用元:インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報)
インフラエンジニアの年収はグラフの通りとなっております。日本の平均年収と比較すると高い傾向にあり、求人件数も少しずつ増えている傾向があります。勤務先や経験、自分のもつスキルなどによって収入に差が生じます。
例えば、インフラエンジニアとしてのスキルを今以上に伸ばすことだけでなく、マネジメントスキルなども同時に身につけられたら、年収も必然的にアップすることが見込まれます。未経験からインフラエンジニアになった時、最初は250~300万円程度の収入であるものの経験を積んだ結果、年収1,000万円を超える可能性も考えられます。
インフラエンジニアで、1,000万円を稼ぐには、マネジメント能力やシニアエンジニア、シニアアナリストなどのクラスになれば、叶うと考えられています。7年以上のネットワークエンジニアとしての経験、IT管理職としての3~4年以上の経験が必須となります。
インフラエンジニアの将来性
インフラエンジニアは、将来的にも必要となる業務であると考えられます。IT技術が不要となる時代が訪れるまでは必要不可欠です。また、クラウド利用者が増えている現代では、クラウド技術に腕のある人が求められます。インフラエンジニア自身がプログラミングしたり、プログラムの修正をしたりとマネジメントする場面が出てきます。
下支えする「縁の下の力持ち」として、運用と保守に関わる重要な業務です。優秀な人材が求められることが容易に想像できます。AIでエンジニアを置き換えるという方法もあるかもしれませんが、まだ現実的には時間がかかると見込まれます。
インフラエンジニアは未経験でもなれる?
インフラエンジニアは、未経験者でもなれる職業です。ただし、最初の内は、給料が安い傾向があるのでキャリアを積むために大切な投資だと思って、業務にあたるしかありません。インフラエンジニアの仕事である「運用」「保守」は、未経験者でも文系の人でも採用されます。
インフラエンジニアの業務は、設計と構築が完成すれば一度終了する業務です。ただ、運用と保守は24時間365日稼働しなくてはならない業務なので、たくさんの人が必要になります。運用、保守作業を未経験者や文系の人に社内育成という点を兼ねて雇う傾向があります。結果、直接雇用や派遣雇用などの雇用形態にこだわりなく多くの募集があり、人員を求めています。
もちろん、いきなり任せるようなことはなく、インフラエンジニアとしての研修があり、社内研修を受けている内にスキルを磨いていくことが大切です。また、対人スキルも必要とされる業務のため、その点を研修中に伸ばしておくことも大事でしょう。ヒアリング能力など、人の話を聞いて提案をするなどのコミュニケーションが大切になります。
システムエンジニアとの違い
システムエンジニアは、コンピュータ関連の各種システムを開発・運用する業務があります。システムエンジニアに含まれる業務が、インフラエンジニアで、システムの管理や運用などインフラに関して特に深く携わっています。
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニア
ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアについて紹介します。インフラエンジニアの業務には、設計や構築があります。この作業は「ネットワークエンジニア」と「サーバーエンジニア」が行います。
ネットワークの構築、サーバーやルーター、ファイアウォールなどを取り扱うのが、ネットワークエンジニアで、サーバーの設計を担当し、テストなどを行うのがサーバーエンジニアです。
Web業界でのインフラエンジニア
Web業界のインフラエンジニアは、大規模なサービスの安定稼働をささえるため、サーバーやネットワークの技術に加え、データベースや分散処理、仮想化などのスキルが必要となるでしょう。
企業によって仕事内容や求められるスキル要件が大幅に変わるため一概には言いにくいのですが、業務で見た場合、非エンジニアの業務部門とも関わることが多くなりますし、自動化や効率化を考えてログ監視や作業用のツールを作る仕事を任されるなどの部分で違いが大きくなるでしょう。
主な仕事内容
インフラエンジニアの業務内容について紹介します。インフラエンジニアは、様々な仕事がありすが、次のようなものが一般的です。
- 設計
- 構築
- 運用
詳しく紹介します。
仕事内容:①設計
ITインフラエンジニアの担当する設計は、「要件定義」から始まります。システム開発を始める前に必要な機能や作業を分かりやすくまとめていく作業で、クライアイントなどからの要求を実装するために必要な作業です。ここでは、クライアントなどとの話し合い(ヒアリング)が必要となるので、コミュニケーション能力が必要なスキルとなります。
ITの専門家ではない人たちから、どんなシステム開発をしたいのか要求を聞いて、インフラエンジニアが設計書に落とし込みます。ドキュメントとして設計書を保存し、設計書を土台として実作業が開始します。プログラムをイメージしながら、実際の動作フローやエラーハンドリングまでを組み込んでおく必要があります。
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仕事内容:②構築
設計書の完成後、ハードウェアやソフトウェアを揃え、必要に応じたプログラミングを行います。運搬や組付け作業、構築作業などが含まれソフトウェアのインストールと設定・動作確認や負荷テストを行います。
設計書に沿って、忠実に作業を行っていきます。また、セキュリティ対策なども構築段階で考慮しながら作業を進めていく必要があります。不正アクセスの温床になったり、業務に使用できなくなってしまいます。システムは、脆弱性があり適切なセキュリティ対策が必要です。
サイバーセキュリティの最新動向を見極め、積極的に情報取集する必要があります。
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仕事内容:③運用
設計・構築までが完了し、テストを行ったあとは運用がスタートとなります。一度運用を開始したら、継続して運用し続けなくてはなりません。24時間365日に作動させるため、動作を監視し必要に応じた保守作業が必要です。万が一のトラブルが発生したら即応対できる環境を整えておく必要があります。
例えば、大規模なインフラを運用した場合、アクセスが殺到してサーバーがダウンする可能性があります。システムへログインできなかったり、ネットワークに繋がらないといったトラブルが発生する可能性が考えられます。
発生した問題の範囲を把握し、適切な対処を行う必要があります。保守運用は、トラブルシューティングに幅広い知識や経験が求められるのでベテランエンジニアと一緒に新人エンジニアが経験を積む流れになります。
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インフラエンジニアになるために必要なスキル
インフラエンジニアに必要なスキルについて紹介します。インフラエンジニアは技術的なスキルに限らず、人間性(人間力)と言ったスキルが必要になることがあります。
- コミュニケーションスキル
- プロジェクトマネジメントスキル
- ヒアリング、提案スキル
詳しく紹介します。
コミュニケーションスキル
システム設計を行う時に、クライアントや企画関係者などと打ち合わせ無くてはなりません。ヒアリングを行い、どのようなシステムを作り出すか話し合えないことには希望のものが制作できません。相手の話しを聞いて、自分で聞いた話しを整理しながら理解しなくてはならないので、聞く力と論理的に物事を伝える必要があります。
つまり、コミュニケーション能力がとても重要です。
プロジェクトマネジメントスキル
リーダーとして、プロジェクトをまとめる立場になった時、進捗管理などを行う必要があります。設計や中間工程の構築においても必要な作業で、エンジニア管理に限らずマネージャーとしての知識が必須となります。プロジェクト管理や実践経験などがまだ浅い人であれば、一度は書籍などを読んで勉強をしておくと良いでしょう。
また、インフラプロジェクトで使用する以下の機器に関しての知識が必要です。
- ルータ、スイッチ
- サーバー(Windows/Linux/Unix)
- ロードバランサー
- ファイアウォール
- ストレージ
保守・運用などで利用するソフトウェアや仮想化技術など多くの知識が必要となります。プロジェクトマネージャーとして、それぞれの機器がどのような役割をもち、どういった動作をするのかしっかりと押さえておきましょう。
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ヒアリング・提案スキル
クライアントとやり取りする必要があります。その中で、ヒアリング能力やクライアントに提案するスキルが必要になります。クライアントの要望を叶えるために必要となる予算や納期など最適なプランを提案する必要が出てくるので、コミュニケーション能力に含め、ヒアリングや提案スキルが必要です。
インフラエンジニアになるために必要な知識
インフラエンジニアになるために必要な知識について紹介します。主に次の4点が必要な知識として挙げられます。
- サーバー知識
- ネットワーク知識
- セキュリティ知識
- 仮想化技術・クラウド知識
詳しく紹介します。
サーバー知識
サーバーには、サーバーOSが搭載され、メーカー独自のOSも多くある中で汎用性の高いLinux系のOSが多く使われているようです。Linuxは、WindowsやMac OSと同じように、コンピューターの全てのハードウェアを管理するソフトウェアのことを言います。サーバー用として使用するOSのため、OS開発などを行う人はしっかりと学んでおきましょう。
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ネットワーク知識
インフラエンジニアの仕事にネットワーク構築があります。ネットワーク機器に関する知識や運用する能力が必要です。ファイアウォールやロードバランサーなどの機器についても精通しておくとより良いでしょう。
また、クライアントの要求に応えるためにも、どのような接続をしたらいいか、要望を応えるための全体図を想像して設計します。トラブルを防ぐために負荷を分散させることも必要です。
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セキュリティ知識
先ほども紹介しましたが、セキュリティ知識は必須です。セキュリティの重要性は年々高くなっています。不正アクセスやサービスダウンさせるもの、特定の組織を狙う標的型の攻撃する方法などが考えられます。そのため、セキュリティを確保することが重要です。対策をしっかり行った上で、サーバー側とネットワーク側で行うセキュリティ対策の確保する知識を勉強しましょう。
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仮想化技術・クラウド知識
インターネット環境が進化したことにより、インフラをクラウド上に構築することが増えました。サーバーまでを含んだITインフラをクラウド上に構築し、以前まではSaaS(サース|Software as a Service)やPaaS(パース|Platform as a Service)、IaaS(イァース|Infrastructure as a Service)といったものが使用されていました。SaaSは、パッケージ製品として、ソフトウェアをインターネット経由のサービスとして提供・利用するクラウドです。PaaSは、アプリケーションソフトが稼働するために必要なハードウェアプラットフォームなどをインターネット上のサービスとして提供しています。IaaSは、情報システムの稼働に必要な仮想サーバーや機材・ネットワークなどインターネット上のサービスとして提供しています。それぞれ、移行する場合はシステムをクラウドに引っ越す必要があり、AWSを利用することが増えています。そのため、AWSの知識を深めておくと良いでしょう。
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持っていると良い資格
インフラエンジニアになる時、もっている良い資格について紹介します。インフラエンジニアに限らず、次の資格をもっておくとよい資格です。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- AWS認定資格
- LinuC(リナック)
- シスコ技術者認定
- CCNA
どのような資格なのか、詳しく紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、4段階ある情報処理技術者試験でレベル2にあたる試験です。インフラエンジニアに限らず、IT関係者は合格しておいた方が良い試験と言えます。ITエンジニアの登竜門とも言える国家資格です。ITエンジニアに求められる基礎知識を証明できサーバーやネットワークセキュリティに関することなど様々な知識を網羅して取得できます。
応用情報技術者試験
高いスキルをもつIT技術者になるために必要な資格です。応用的知識や技能を持ち合わせた人材としての方向性を確立した人が取得できるもので、合格率は22.7%(平成30年)です。データベース・サーバー・ネットワークエンジニアとして転職希望者は取得しておくと良い資格と言われています。
ネットワークスペシャリスト試験
情報処理技術者試験の中で、高度情報処理技術者試験に含まれ、レベル4の試験です。応用情報技術者試験よりも上位に設定されています。ネットワークに関する高度な専門知識を証明する国家資格で、合格率は15.4%(平成30年)でした。ネットワークの専門性を追求した試験なので、より即戦力・高度な技術者として求められる人材になれます。
AWS認定資格
Amazon Web Serviceの民間資格です。国内でシェアNo.1のクラウドサービスとなっているため、実用的な資格と言えます。AWSに様々な資格がありますが、インンフラエンジニアでは入門編「クラウドプラクティショナー試験(ファンデーショナル)」、中級編「ソリューションアーキテクト試験(アソシエイト)」、上級編「ソリューションアーキテクト試験(プロフェッショナル)」を受けましょう。
LinuC(リナック)
Linux認定試験です。圧倒的シェアを誇るLinuxの民間資格になります。レベルは1~3まであり、それぞれ仮想化を含むLinuxサーバーの構築・運用の技術力の証明ができるもの、仮想化技術・セキュリティ、OS混在環境などLinuxの高度な技術力の証明できるものとあります。現場で活躍できるLinuxサーバーに強いエンジニアになるのであれば、レベル2までは取得しましょう。
シスコ技術者認定
シスコシステムズは、ネットワーク製品のトップシェアをもつメーカーの民間資格です。レベルは、全部で5段階あります。「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」で、それぞれの分野で分かれています。この資格は、3年で失効するので、再度試験を受け合格する必要があります。プロフェッショナル以降は、非常に難易度が高い傾向があります。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
シスコシステムズが認定する資格です。ネットワーク系の資格で、インフラ初心者が最初に取得するべき資格と言えるでしょう。CCNAは理解力が必要な資格で根本的な理解ができる人・得意な人には向いている資格かもしれません。ネットワークエンジニアの技能を認定する試験で、世界的にも通用します。ネットワークの基礎を網羅しているので、自分自身のスキルチェックにも繋がるメリットがあります。
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インフラエンジニアのキャリアパスとは
キャリアパスは、仕事における最終的な目標を定め進んでいくための道しるべです。仕事の経歴ではなく、人材として高い価値をもつと判断される職歴を意味します。「企業内でどのような経験を積むのか」「どれほどの能力をもてば目標のキャリアに到達できるか」そういった点を考えていきましょう。
ITエンジニアのキャリア多様化
エンジニアは、汎用機メーカーにプログラマーとして入社し、上流工程(プロジェクトマネージャー)を担当することを目指す流れが一般的でした。しかし現在では、Webサービスを提供する事業会社や、より多くの企業を選択することができるようになったので、より専門的な職種などが誕生している傾向があります。
業務フローを担当する選択肢に加え、IT参入する企業が増え新技術の開発などが必要となりました。専門職が広がることによりキャリアパスの選択肢も広がっています。結果、「スペシャリスト職」としてキャリアアップする道を選択できるようになりました。
IT業界の変化やトレンド
IT業界は日々進化し、トレンドも変化します。キャリアパスを考える時に今後の業界のニーズを押えるようにしましょう。ITシステムの受託開発、システムの保守・運用などのサービスが減少するとみられる一方で、人工知能の開発やクラウド、IoTといった最新技術の需要があります。結果、ITサービスは市場の過半数を占めると予想できます。
最先端技術に関しては、業務経験者がまだ少ないという点からも今、学んでおくことで大きなアドバンテージになります。
キャリアパスを描くメリット
自分が将来、どんなエンジニアになっていたいかという点を思い描くことで、今の自分の経歴やスルとの比較ができます。自分にとってどんな経験やスキルが必要なのかが明確になり、最短距離でなりたい自分になれる可能性があります。
また、転職先企業を適切に選択できるので、入社後のミスマッチが減る傾向もあります。入社後、自分が進みたいポジションに就くためどのような努力をしたらいいのかが分かるので、総合的に将来像を描けます。
ITエンジニアのキャリアパスの描き方
ここで、キャリアパスの描き方について紹介します。
- STEP1:方向性の確認
- STEP2:自己分析
- STEP3:目標を定める
- STEP4:目標を実現するための計画
STEP1:方向性の確認
自分が将来どういったエンジニアになりたいかという点を確認します。プロジェクト管理・チーム育成などに携わりたいのであれば「マネジメント」に注目します。技術的に幅広く知識・経験、専門性を深めていきたいのであれば「スペシャリスト」となります。どちらの道を選びたいのか考える中で、完全にどちらか一方でということではなく志向を整理するために必要です。
志向性が把握できると、転職先・働き方を選ぶ時にブレずに済みます。
STEP2:自己分析
自分が今、どのポジションまで達成できているのか確認します。自分が今、どのような経験をしたか、どのようなスキルを持っているかを把握することで、これからどのようなものが必要かが見えてきます。自己分析をすることで、より細かくキャリアパスを描けるかもしれません。
STEP3:目標を定める
自分が目指す目標(ポジション)を考えます。自分が最終的にどのようなエンジニアになりたいのかを選んだ上で、自分が興味ある業務などを選択しましょう。そこが自分のキャリアパス到達地点と考えてみてください。目指すポイントと現在の自分とのギャップを確認し、どんなスキルや経験が足りないのかを明確にすることで、今後自分がどうしたらいいのかがわかります。
STEP4:目標を実現するための計画
最後は、しっかりと最終地点に辿り着くための道筋を探ります。
「目指すポジションと自分のポジションのギャップがない」場合は、今持っている能力をアピールした上で、即戦力人材として評価してもらえる可能性が高くなります。転職時には、具体的に即戦力になる具体的な業務エピソードを伝えましょう。
「目指すポジションと自分のポジションのギャップを転職せず埋める」場合は、スキルや経験が足りない可能性があります。現在の職場で経験をしっかり積みながら、スキル・資格を取得するという方法があります。積極的に要件定義など難しい業務(上流工程)に挑戦していきましょう。
「目指すポジションと自分のポジションのギャップを転職して埋める」場合は、現在の職場で積めない経験を次の職場で積めるようにステップアップしていく方法があります。転職が何度かかるか未知数ですが、しっかりと見極めた上であれば一度の転職で叶う可能性もあります。求められる経験・スキルの差が大きい場合は、転職活動を続けることは時間がかかってしまう可能性があります。
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インフラエンジニアからのキャリアパス
インフラエンジニアからのキャリアパスについて紹介します。主に次のような選択肢が考えられます。
- ITスペシャリスト
- プロジェクトマネージャー
- ITアーキテクト
- ITコンサルタント
詳しく紹介します。
ITスペシャリスト
ITスペシャリストは、プラットフォーム・ネットワーク・システム管理など専門性が高い分野になります。プロジェクトにおいて、要件定義・設計などの上流工程、エンジニアへの技術指導なども担当することが考えられます。ネットワークの基盤を見直し、システムのアーキテクチャ設計などの大きな案件に関われる可能性があります。
特定の分野に深い知識・多くの経験が必要です。ネットワーク分野、システム管理分野、セキュリティ分野などが適する職業です。経験を積み、スキルアップができ可能性があります。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発に関わる予算・スケジュール管理・開発要員を決定し、マネジメントする職業です。プロジェクトを管理・進行していく重要なポジションです。アプリケーション開発の経験がないインフラエンジニアであっても、プロジェクトマネージャーをきっかけにキャリアアップできる可能性があります。ただし、インフラエンジニアのチームリーダー、マネジメントの経験があると良いかもしれません。
ITアーキテクト
企業のビジネス戦略・課題に応じた最適システムの企画、立案する役割の職業です。技術やステークホルダーなどの様々な要素を踏まえた上で、開発から運用の行程を効率的で最適化されたものを追求していくことが必要です。
モデリング技法などのスキルを習得し、インフラチームリーダーの経験や顧客とのコミュニケーション経験を積むことが大切です。
ITコンサルタント
企業の経営課題を解決するための職業です。IT技術を駆使してプロジェクトリーダーや経営補佐を行うことなどが多くなります。最善のIT活用手法を提案し、企業のビジネス戦略に沿ったIT戦略を策定します。上流工程なども担当し、プロジェクト完了するまでマネジメントを担当します。
インフラエンジニアが経験する要求分析、提案、要件定義などはITコンサルタントと業務が重なるので、インフラエンジニアで経験を積んでおくとITコンサルタントで活かせることでしょう。
転職してキャリアチェンジする
インフラエンジニアは、転職によりキャリアチェンジができます。インフラエンジニアのスキルを活かした職種を選ぶことが大切になります。インフラエンジニアから次のような職業が転職しやすいです。
- システムエンジニア
- セキュリティエンジニア
- フリーランスとして独立
詳しく紹介します。
システムエンジニア(社内SE)
システム開発には、インフラ開発が含まれます。社内のインフラ設定変更、保守などの仕事がありインフラエンジニアのスキルを活かせる魅力があります。社内のシステムエンジニアの場合は、自分が開発に関わらず外部へ委託するケースもありますが、インフラエンジニアとしての要件定義・設計など実務経験が役に立ちます。
セキュリティエンジニア
情報セキュリティに特化したエンジニアです。企業のシステムのセキュリティを見直したり、対策を講じる役割があります。ネットワークやサーバー開発を行う際に、セキュリティを考慮した設計を行うため、セキュリティエンジニアになった時も、インフラエンジニアの経験が活かせます。
フリーランスとして独立
フリーランスは、経験年数とマージンを取る中間業者・案件によって異なります。経験5年以上で80万円以上の収入が相場となっています。企業や自分のもつスキル、また中間マージンなどによって年収は異なるため、成長し続けることが大事です。
フリーランスでエンジニアになりたいなら、【COACHTECH】で勉強しよう!
まとめ:スキルや経験があれば、なりたいエンジニアになれる!
いかがでしょうか。自分が将来どのようなエンジニアになりたいかということを決めて行動することが大切です。また、キャリアパスを描いている時に、ギャップを感じて挫折するかもしれませんが負けずに、なりたいエンジニアになるための努力をし続けましょう。悩んだ時は、エージェントなどに相談することも大切です。