エンジニアなのに技術に興味ない人はどんなキャリアパスを選ぶべき?

エンジニアなのに技術に興味ない人はどんなキャリアパスを選ぶべき?
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エンジニアとして仕事をしていても、なかなかIT技術に興味がもてない人もいます。

エンジニアとして、これからどんなキャリアパスを選んで進んでいくべきなのか悩むこともあるのではないでしょうか。ここでは、エンジニアなのに技術に興味がない人が描くキャリアパスをご提案させて頂きます。

自分に合う将来を想像してみましょう。

目次

エンジニアのキャリアパス

エンジニアは、工学に関する専門的な知識・技術をもった「技術者」のことをさします。専門技術によってエンジニアの呼び方が異なり、ITエンジニアをはじめ、自動車エンジニア、機械系エンジニアなどの種類もあります。

ここでは、ITエンジニアとして仕事に就いた人が、どのようなキャリアパスを描けばいいのか紹介します。

キャリアパス①:スペシャリスト

総合的な経験、スキルを積み上げたエンジニアが目指せるキャリアパスです。「特定分野の専門家」という意味をもつ「スペシャリスト」なので、プログラミング職人をイメージしてみると想像つくかと思います。

複数のエンジニアを束ねるチームリーダーを務めるスペシャリストは、豊富な知識と経験をもっています。部下のエンジニアを教育したり、品質管理をおこなったり、マネジメントを行ったりという業務があります。「シニアエンジニア」「テックリード」「最高技術責任者(CTO)」というキャリアがあります。

キャリアパス②:ジェネラリスト

分野を限定せず、幅広い知識・技術・経験をもつ人のことをいいます。技術者として、開発工程のみに関わらず、システム開発の上流から下流まで幅広く仕事を担当します。上流工程では、企画・設計フェーズ、下流工程では導入・運用フェーズを行います。

ジェネラリストを目指す人は、エンジニアからプロジェクトマネージャーへの道に進むことが一般的なキャリアパスとなっています。企業によっては、フルスタックエンジニアとも呼ばれることがあります。

キャリアパス③:マネージャー

開発部門などの部署・チーム全体のマネジメントを行う「管理職」を担当する人をさします。管理職は、開発を進める機会は減っていきます。その代わり、所属部署のエンジニア人事評価・人員調整・面談、採用・経営会議への参加など、企業経営に携わる側になります。

マネージャー(管理職)を目指す人は、「ITコンサルタント」「ディレクター」などを目指せます。現場から離れてしまうものの、現場作業と兼務して行える可能性もあるので、プロジェクトマネージャーなどの上位職として現場を支え、経営に参加する流れもあります。

【職種別】エンジニアのキャリアパス

エンジニアは、幅広い職種があります。ここからは、職別のキャリアパスについて解説していきます。

Webエンジニア

上流工程の「要件定義」「システム設計」「コーディング」「テスト」などのシステム開発に関わる業務を幅広く行います。スキルをどんどんと身につけられるWebエンジニアは将来のキャリアパスが豊富にある特徴があります。

ジェネラリスト、マネージャー、スペシャリストだけでなく、ITコンサルタント、ITキャリアアドバイザー、セールスエンジニアなど、別の職種にキャリアチェンジもできます。また、独立してフリーランスエンジニアとして活躍する人もいます。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワーク環境を整える業務です。「設計」「構築」「運用」「保守」などの業務内容があり、構築完了後も、ネットワーク整備に携わります。ネットワークエンジニアは、ネットワークインフラ周辺のスキルがあることから、セキュリティんどの知識もあります。

そのため、セキュリティエンジニアやCiscoなどの特定メーカーの技術を身につけた「製品系エンジニア」というキャリアパスもあります。またインフラエンジニアを目指す人もいます。

インフラエンジニア

「サーバー」「データベース」などのインフラ面の技術開発を担当します。構築されている環境の保守・運用といった下流工程から業務をはじめ、経験とスキルを積み上げながら「要件定義」「設計」などの上流工程を担当します。

大規模なシステムを扱える高度技術をもつスペシャリストや企業のIT環境構築を診断・サポートするコンサルタントを目指す人が居ます。

詳しくは、『インフラエンジニアのキャリアパスと目的・目標を徹底解説!』でも紹介しているので参考にしてください。

フロントエンジニア

フロントエンジニアは、Webサイトのフロント部分を制作しています。Webサイトを閲覧した時に、ブラウザ上で動作する機能が「フロント部分」のことをさし、HTML・CSSなどのコーディング、JavaScriptなどのプログラミング作業を行っています。

フロントエンジニアのスペシャリストになる道もあります。HTMLコーダー、マークアップエンジニアの上位職なので現在のスキルを高めていくことがおすすめです。Webデザイナーへ転職したり、UI・UXエンジニア、フルスタックエンジニアなどの道があります。

詳しくは、『フロントエンジニアのキャリアパスはどうなの?将来的に目指せる職種は?』でも紹介しているので参考にしてください。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアは、家電製品・IoT機器などに搭載されている制御プログラムの設計・開発を行うエンジニアです。プログラムに限らず製品そのものを開発することもあります。電子レンジに組み込まれるタイマー、食品の重さを測るなどのセンサーや仕組みは組み込みエンジニアによって開発されています。

組み込みエンジニアのキャリアパスは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が定めている「組み込みスキル標準」を参考にしましょう。こちらには、組み込みソフトウェア開発に必要なスキルが分かりやすくなっているので、キャリアアップの基準にできます。マネージャーの道に進む人もいますが、扱う技術の専門性の高さからスペシャリスト職に進む人が多く見られる特徴もあります。

エンジニアのキャリアパスの立て方

キャリアパスの立て方

エンジニアのキャリアパスを立てる方法をご紹介します。目指すポジションや進む道などによって求められるスキルが異なってくるので、なるべく早い段階でキャリアパスを立てることが大切です。

SETP 1:進みたい方向を決める

自分が進みたい方向を決定します。「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネージャー」のどれになりたいのかを考えましょう。スペシャリストになりたいのであれば、スキルを磨き、ジェネラリストやマネージャーであればマネジメント能力や幅広い知識を得ることが必要になります。

ただ、この時点ではっきりと決める必要はなく、自分の興味がある比率を確認して将来的にどうしていきたいかを考える判断基準として活用しましょう。(例えば、スペシャリストへの興味が3割、ジェネラリストへの興味が5割、マネージャーへの興味が2割といった具合です。)

SETP 2:持っているスキル・経験を整理する

自分が今もっているスキルや経験を整理します。扱える技術、もっているスキル、これまで関わってきたシステム開発の工程などを明確にします。(工程では、企画立案、設計、開発、導入など具体的に書きます。)

結果、どのような経験があり、どのような経験が足りないのかがわかるので、自分が伸ばすべきスキルや経験が明らかとなります。

合わせて『エンジニア種類別必要なスキルセットまとめ』にも、スキルについて紹介しているので参考にしてください。

STEP 3:目指すべきポジションを設定する

現状を把握したら、目指すべきポジション(ゴール)を設定します。現在所属している企業・組織内での役職ではなく、ビジネスモデル・業務フェーズから「やりたいこと」を考えてみると浮かびやすいです。

ビジネスモデルは、自社開発企業、受託開発企業、システムエンジニアリングサービス(SES)、コンサルティングなどがあります。また、一般向け(BtoC)なのか企業向け(BtoB)なのかという点の違いも確認しましょう。

業務フェーズでは、システム開発の上流・下流の中でどの工程に関わりたいのかという点を考えます。どの分野に特化したいのかを考えることがおすすめです。そして、これらを組み合わせた結果が、目指すエンジニアとしての理想の働き方、ゴールとなります。

STEP 4:ゴールまでの道筋を考える

設定したゴールまでの道筋を考えます。ゴールを目指す為に、どのようにスキルを埋めていくか、経験をしていくか、どういった方法で学習していくのかという具体的なキャリアプランを考えます。独学でもスクールでも、場合によっては今の職場では解決できないために転職という形も含まれるかもしれません。

キャリアパスを考える時におすすめの本

キャリアパス事例

エンジニアとして様々なキャリアパスを紹介しました。ここでは、キャリアアップの事例について紹介します。

システムエンジニアから品質保証コンサルタントへ

「システム品質向上に注力したい」と考えた結果、システムエンジニアから品質保証専門の企業へ「コンサルタント」として転職した事例があります。品質保証会社では、一般的なテスターをイメージしていたものの、他者への品質コンサルティングを行う業務内容から、理想とする働き方が実現できたそうです。

同じシステムエンジニアでキャリアアップできる環境へ

エンジニアとして、プライムベンダー(サービス、システムの元請け会社)に転職した実例です。エンジニアとしてスキルアップしながら、上流工程の業務に携われるようになりました。ジェネラリスト、ITコンサルタントを目指すと、上流工程の業務スキルが必要となります。上流工程の業務経験を積み、将来の選択肢が広がったそうです。

二次請け企業からITコンサルタントへ

二次請けシステムインテグレーターのプロジェクトリーダーから、中堅コンサルティング企業のITコンサルタントに転職した事例です。二次請け企業だったものの、上流工程の業務に関わっていたことが評価され、前職での経験をアピールしたことで勝ち取ったゴールです。

専門知識と自己研鑽で未経験からデータサイエンティストに

独立系システムインテグレーターのシステムエンジニアから、パッケージベンダーのデータサイエンティストに転職した事例があります。データサイエンスの業務経験はなく、学生時代に身につけた「統計学」の専門知識、勉強会参加など「自己研鑽」に励み、未経験からキャリアチェンジに成功しました。

フリーランスエンジニアを目指すなら

エンジニアのキャリアパスにフリーランスエンジニアという道もあります。フリーランスエンジニアの年収などの詳細については、参考資料をご覧ください。

フリーランスエンジニアになるには?必要スキルとレベルアップ方
フリーランスエンジニア 気になる年収をプログラミング言語別で解説
Javaフリーランスエンジニアの将来性 まだまだ稼げる?

合わせて、おすすめのフリーランスエージェントについて紹介します。ご自身に合うフリーランスエージェントでお仕事を探しましょう。

Free Engineer Office

Free Engineer Office

Free Engineer Officeは、収入アップ、スキルアップ、働き方・環境改善などの点で高い評価を得ています。毎日5,000件以上ある案件からぴったりのお仕事を提案してくれます。中間マージンなどが発生しないので、個人収入がアップするほか、成果に対する評価制度を設けているため、実力を評価してくれるのでおすすめです。

at-engineer

at-engineer

at-engineerは、オンライン面談で、担当者が技術面などを理解した上で面談を進めてくれるため、安心して登録できる点などがメリットです。対応が早く、エージェントと面談した後の案件紹介をすぐに行ってくれるので、ストレスなく案件探しができます。また、まめにサポートをしてくれるので、現場とのギャップがあっても営業担当が対応してくれます。

テクフリ

テクフリ

テクフリは、フリーランスエンジニア・クリエイターの方へ向けた案件情報を提供するサービスです。エージェントが最適なお仕事探しをサポートしてくれます。また、スキルを選ぶだけでエントリー可能なので、登録も簡単です。自分に合う仕事が見つかるので、ぜひ登録してみましょう。

まとめ:技術に興味がないエンジニアでもキャリアパスを描いてみよう!

エンジニアのキャリアパスは、大きく分類されるものの人それぞれ具体的なゴールは異なります。自分がやりたいこと、得意なことを考えた上でキャリアパスを考えていきましょう。

もし、キャリアパスに悩んだ時は、先輩やキャリアコンサルタントなどに相談することもおすすめです。

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