Javaフリーランスエンジニアの将来性についての疑問や不安に現役のエンジニアであるnakochiがお答えします。
アプリ開発から大規模システム開発まで幅広く活躍できるJavaエンジニア。
フリーランスの案件数ナンバーワン言語でもあることから、まだまだ将来性はあります。
フリーランスとしてJavaスキルを活かしたいとお考えの方はぜひ最後まで読んでみてください。
Javaフリーランスエンジニアの将来性は?

Javaはもう古い

これからJavaの仕事は無くなっていくだろう
などの意見を最近ネット上で見かけることもあり、Javaフリーランスエンジニアの中には不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、結論から言えばJavaフリーランスエンジニアが稼げる時代はまだ終わっていません!!
稼げなくなるどころか、Javaに特化したエキスパートとなることでさらに年収をのばすことも可能です。
当記事では、Javaの需要が減らない理由やJavaフリーランスエンジニアが稼げる理由を解説しています。
そのため、これからプログラミングを学ぼうとしている初心者の方にもJavaを学ぶことをオススメします!!
Javaフリーランスエンジニアの需要
そもそもJavaとは
Javaは、その汎用性の高さから世界中の企業や官公庁などで広く使われているプログラミング言語です。
有名なWebサービスである「Twitter」や「Evernote」などにもJavaが使われています。
このように大手のサイトなどにも使われているJavaですが、近年では他のプログラミング言語が急激な広がりを見せており、需要が減っているとの声も散見されます。
ですが、Javaは今でも多くのサービスや社内システムなどにも使われ続けており、仕事の案件はまだまだたくさんあります!!
Javaが根強く使われる理由
「なぜJavaは根強く使われ続けるのか?」
その理由は、Javaの特性にあります。
以下にJavaの特性を簡単にまとめてみました。
- OSを選ばず動作する汎用性の高さ
- 処理速度が速い
- 安定した動作
- 高レベルのセキュリティ
前述したJavaで作られているサービスのひとつである「Twitter」も、開発当初は他のプログラミング言語を使用していましたが、上記のメリットにより途中からJavaに切り替えたとされています。
規模の大きなシステムになるほど、「速さ」や「セキュリティ性能」が求められることは必然です。
それに加え、あらゆる開発環境に対応できる汎用性を持ち合わせていることこそ、プログラミング言語の定番であり続けられる所以なのです。
Javaスキルの案件数
Javaスキルを持ったエンジニアがフリーランスとして活動する場合に、実際どのくらいの募集案件があるのかチェックしてみましょう。
クラウドワークス
画像:クラウドワークス
「Java」で検索した結果 464件 ※2020年9月24日現在
ランサーズ
画像:ランサーズ
「Java」で検索した結果 5,568件 ※2020年9月24日現在
以上の2つのサイトは国内大手のクラウドソーシングサイトとなっており、今でもたくさんのJava募集案件があります。
また、フリーランスエンジニア向けの案件紹介エージェントサイトなどもあり、様々なサイトでJavaは最も案件数の多い言語とされています。
Javaを使う仕事
アプリ開発
フリーランスのJavaエンジニアとして多い案件の一つがアプリ開発です。
アプリ開発には、大きく分けて3つの種類があります。
・Webアプリ開発
・スマホアプリ開発
・業務アプリ開発
アプリ開発を行う場合、OSなどの環境により使える言語が限定されてしまうことがあります。
JavaはほとんどのOSで動作するため、アプリ開発のエンジニアには有用性の高い言語だといえるでしょう。
アプリ開発における具体的な業務内容としては、
「要件定義」⇒「システム設計」⇒「コーディング」⇒「動作テスト」
です。
案件によっては、アプリの「リリース」までが業務に含まれていることもあるようです。
大規模システム開発
処理速度の速さとセキュリティ面での堅牢さから、Javaは長い間大規模システム開発に利用されてきました。
大規模システム開発の案件としては、大企業の社内システム開発や官公庁向けのシステム開発などがあります。
大企業の社内システムには、各部門との迅速な情報共有が必要とされるため、処理の速い言語が求められます。
また、官公庁向けシステムにはセキュリティを重視した設計が求められるので、大規模システム開発を行ううえで相性の良いJavaスキルを持ったエンジニアに需要が集まりやすくなっています。
大規模システム開発の具体的な業務内容としては、
「要件定義」⇒「システム設計」⇒「コーディング」⇒「動作テスト」⇒「運用・保守」
です。
ただし先に紹介したアプリ開発とは異なり、これら全てを一人でこなすのではなく、複数人がそれぞれ自身の分野を担当するイメージです。
また、システム開発後の運用・保守を行うエンジニアとして長期的な継続案件もあります。
Javaの案件単価はどのくらい?
上記でJavaを使う仕事を一部ご紹介しましたが、はたして案件単価はどのくらいなのでしょうか?
他の言語と比較してご紹介します。
言語 | 案件単価の相場 |
Java | 65~75万円 |
PHP | 60~70万円 |
JavaScript | 65~75万円 |
Python | 70~80万円 |
Swift | 65~75万円 |
Go | 70~80万円 |

あれ・・・?Javaの単価相場ってそんなに高くない・・・
やっぱりJavaは稼げないんだ・・・
と思われた方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、PythonやSwift、Goなどの最近急激に広がった言語は扱えるエンジニアがまだ少ないため、単価も高い傾向にあります。
ただし、Javaエンジニアが稼げないというわけではありません。
クラウドソーシングサイトでJava案件を検索してみると、100万円以上の高単価案件もたくさんあるので、Javaエンジニアはスキル次第で稼げるチャンスがあります。
画像:ランサーズ
※2020年9月24日時点の検索結果
Javaフリーランスエンジニアの平均年収
ネット上でJavaフリーランスエンジニアの平均年収を調べてみると、幅広い年収データが掲載されています。
「Javaフリーランスエンジニアの年収は約550万円」との記事がある一方、とあるエージェントサイトによると「Javaフリーランスなら平均年収819万円」とされています。
また、求人検索エンジンの言語別年収(中央値)ランキングを見てみるとJavaはランクインしておらず、最下位言語の年収である「525万円以下」となることが予想されるなど、様々なデータがあります。
そこで当記事では、フリーランス案件の大手エージェントサイトである「レバテックフリーランス」より、フリーランスエンジニアの単価相場をチェックできるツールを使っておよその年収を算出してみました。
レバテックフリーランス「フリーランスの収入見込みをチェック」
Java開発分野 | 経験年数 | 月あたり予想収入 | 予想年収(月あたり予想収入×12) |
Java(Android) | 1年未満 | 45万円 | 540万円 |
1~2年 | 55万円 | 660万円 | |
2~3年 | 65万円 | 780万円 | |
3~5年 | 75万円 | 900万円 | |
5年以上 | 80万円 | 960万円 | |
Java(Web系) | 1年未満 | 40万円 | 480万円 |
1~2年 | 49万円 | 588万円 | |
2~3年 | 58万円 | 696万円 | |
3~5年 | 67万円 | 804万円 | |
5年以上 | 75万円 | 900万円 | |
Java(業務系) | 1年未満 | 37万円 | 444万円 |
1~2年 | 46万円 | 552万円 | |
2~3年 | 56万円 | 672万円 | |
3~5年 | 65万円 | 780万円 | |
5年以上 | 73万円 | 876万円 |
※2020年9月24日時点
上記の結果によると、予想年収は444万円~960万円となりました。
やはり幅のあるデータとなってしまいましたが、Javaフリーランスエンジニアの年収は、開発分野と経験年数によって大きく異なるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
上記データはあくまで参考値のため、Javaフリーランスエンジニアの中には年収1,000万円以上の方も大勢いらっしゃいます。
高収入のJavaフリーランスエンジニアを目指すためには、どれだけJavaを極めているかが重要になります。
できるだけ実績をたくさん残し、高い技術力と信頼性をアピールしていきましょう!!
Javaフリーランスエンジニアが稼ぐために持っておきたいビジネススキル
マーケティングスキル
フリーランスエンジニアとして収入をアップさせたいのであれば、マーケティングスキルを持っておきたいところです。
「クラウドソーシングやエージェントサイトにいくらでも募集案件はあるんだから、マーケティングスキルなんて必要ないんじゃない?」
とお考えの方もいらっしゃると思いますが、マーケティングスキルの有無によってフリーランスエンジニアとしての年収が変わってきます。
マーケティングを意識せずにいると、せっかくフリーランスになったのに収入が思うように増えなかったり、突然稼げなくなってしまったりする可能性があります。
たしかに、今現在クラウドソーシングやエージェントサイトなどでJavaフリーランスエンジニアの募集案件はたくさんありますが、世の中のトレンドが移り変わっていく中で、今持っている技術や情報だけでは流れに取り残されてしまいかねません。
「今まではWebのシステム開発をやってきたけど、アプリ市場のニーズが高まってきたからアプリ開発のスキルも身に付けておこう」
などといった先回りの判断ができることが、稼げるフリーランスエンジニアになるためには必要な要素といえます。
プレゼンテーションスキル
マーケティングスキルと合わせて持っておきたいのがプレゼンテーションスキルです。
マーケティングスキルを発揮して優良な募集案件を受注できるチャンスが増えても、その案件を確実に契約まで持っていくスキルがなければ意味を成しません。
契約率を上げたいのであれば、クライアントが求めている要件にマッチするスキルや経験、実績を整理して説明し、技術面以外でのプラスポイントも逃さずアピールできるプレゼン能力が必要となります。
「様々なトラブルにも対応できる応用力の高さ」や、「期日に対して余裕を持った納品を心がけている」など、他のエンジニアと差をつけられるようなプレゼンを意識しましょう。
時々、「自分のことについて誰かにアピールすることが苦手だ」という方もいらっしゃるようですが、そのままではフリーランスエンジニアとして成功することは難しいでしょう。
プレゼンテーションスキルはフリーランスとして活動するうえで最重要のスキルともいえるので、実務的な技術力ばかり磨くのではなく、最も有益な案件を契約するための能力も磨いていきましょう。
マルチタスクスキル
ここでお伝えしたい「マルチタスクスキル」とは、「業務効率化スキル」、「時間短縮スキル」とも言い換えられるスキルです。
フリーランスエンジニアとして活動する場合、複数のプロジェクトを同時並行で行うこともあるため、マルチタスクで効率よく仕事をこなす能力が求められます。
しかし、ただ闇雲に複数の案件を抱えて仕事をこなしていけばいいということではありません。
高いクオリティを保ったまま、自身のキャパシティも考慮しつつ案件を受注していくマネジメント力も必要なのです。
高単価の継続案件を契約している方の場合はさほど意識しなくても良いかもしれませんが、まだ経験や実績の少ないフリーランスエンジニアの場合は単価の低い案件しか受注できないことも多々あります。
実績をつくっていくことが重要な時期こそ、効率化や時間短縮を意識して作業することで、より多くの案件を受注できるようになります。
それだけでなく、さらに勉強する時間や息抜きの時間もつくりやすくなりますので、収入だけでなく時間的にも余裕を持ったフリーランスエンジニアを目指すならぜひ持っておきたいスキルですね。
Javaの在宅案件はある?
フリーランスの特権といえば、環境に縛られない自由さだと思います。
せっかくフリーランスになるのなら、できれば仕事をする場所も好きなところを選びたいですよね。
もし、自宅で作業できるとしたら決められた場所に通勤する必要もないですから、満員電車の窮屈さを味わうこともありません。
Javaは大規模システム開発向けの特性があることから、大企業などの組織の一員として客先常駐型の案件も多く存在します。
ですが、昨今ではアプリ開発の案件も急増しており、その中には在宅で作業できる案件もたくさんあります。
特にAndroidのアプリ開発案件はWeb系のシステム開発案件や業務系のシステム開発案件より単価が高い傾向にあるようなので、アプリ開発エンジニアとして活動していけば、自宅で仕事をしながら年収アップを狙えるかもしれません。
孤独なフリーランスエンジニア Javaの独学勉強法
最近では、サラリーマンからエンジニアへの転職を目指し、独学で勉強する人が増えてきています。
しかし、「稼げるスキルを身につけるぞ!!」と意気込んで学習を始めてみたものの、一人では中々理解しづらいことがあり、挫折してしまう方が多いのが現実です。
特にJavaは、数ある言語の中でも習得難易度が高いとされているため、独学での習得には相応の覚悟を持って臨まなければなりません。
そこで独学での勉強方法としてオススメなのが、学習サイトやアプリを使った勉強方法です。
中でも、プログラミング学習サイトとして最も有名な「Progate」はかなりオススメです!!
「Progate」は無料で始められる手軽さもありながら、テキストで学習したコードをすぐに書いて実践できるようになっているので、達成感を得ながら楽しく学習できます。
無料で使える初級者向けコースを学習し終えたら、月額980円の有料会員になることで上級者向けのコースも利用することができます。
独学でプログラミングを学ぶ場合は、本などで知識を蓄えてから実践するようなやり方では非効率です。
1つ学んだらすぐに実践していくことで理解が早まるので、これから独学でJavaスキルを身に付けたい方は、ぜひ試してみてください。
未経験ならプログラミングスクールの活用もあり
techgym
techgymは、プログラミング習得の効率を意識した「習うより慣れろ」スタイルが特徴的なスクールです。
プログラミングを学ぶうえでは、授業を聞いたりテキストを読んだりする時間より「優秀な指導者のもとで実践してみることが大事」との考えから、徹底的に学習効率を意識したカリキュラム設計になっています。
また、通学制のプログラミングスクールとしては破格な料金の安さも大きなポイントの一つです。
techgym公式サイトはこちらテックサプリ
テックサプリは、完全オンライン型のプログラミングスクールです。
当スクールの特徴は、Airbnbやスペースマーケットなどの有名なシェアリングサービスサイトのクローンを実際に作りながらプログラミングを学べることです。
学習後は、自分でWebサービスを作れるノウハウが身に付くので、フリーランスエンジニアとしての活躍だけではなく、Webサービスを運営して事業化したいとお考えの方には特にオススメです。
テックサプリ公式サイトはこちらtechmeets
エンジニアとしての就職・転職に幅広いサポートが充実しているのがtechmeetsです。
他のスクールには中々ない「OJT研修」を実施しているのが特徴で、実際の現場で開発案件に携わりながら、エンジニアとして働く上でのビジネススキルを身に付けられます。
当スクールの講師は全員現場で活躍されているプロの方なので、技術的なことだけではない貴重なアドバイスももらえます。
料金はやや高めですが、「しっかり働けるエンジニア」としての成長を望むならぜひチェックしてみてください。
techmeets公式サイトはこちらまとめ

今回は、Javaフリーランスエンジニアの将来性について解説しました。
Javaは様々な場面で有用となる特性を持ち合わせており、新しいプログラミング言語が台頭してきている昨今においても、長い間使われ続けています。
習得難易度が比較的に高いとされるJavaは、プログラミングの基礎となる概念を学べるとの理由から、実は初心者にもおすすめされている言語でもあります。
一度身に付けてしまえば仕事に困ることはないでしょうし、Javaが習得できれば他の言語も習得しやすいといわれているので、これからプログラミングの勉強を始めたいとお考えの方はJavaからスタートしてみてはいかがでしょうか。
Javaフリーランスエンジニアには多くの需要と将来性があります。
Javaフリーランスエンジニアとしての将来性に不安を感じていらっしゃる方、またはJavaをこれから学ぼうとされている方にとって、当記事が希望をもつキッカケになれば幸いです。
コメント
[…] 関連記事:Javaフリーランスエンジニアの将来性 まだまだ稼げる? […]