テックアカデミーの「ウケ放題」は複数のコースを半年間定額でウケられる点で魅力的だと言われる一方で、無駄だという意見も多く見られます。
受講を検討している人の中にも、一見お得なのにどんな落とし穴があるのか不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
今回はテックアカデミー「ウケ放題」が本当に無駄なのか、どうすれば有効に活用できるかについて、現役エンジニアの視点から徹底解説します。
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テックアカデミーの「ウケ放題」とは
まずはテックアカデミーの「ウケ放題」がどのようなものかを見てみましょう。
特徴は3つあります
特徴1 : 24週間で15コースが学べる
特徴2 : 通常のコースを受講するよりも料金が安い
特徴3 : なんと言っても短期間で効率的に習得させる内容
特徴1 : 24週間で15コースが学べる
テックアカデミーの「ウケ放題」では、以下の3ジャンル15コースから自由にコースを選択することができます。
プログラミング・デザイン・マネジメントの3つのジャンルが、網羅的に用意されているので、自分にあったコースを選択できるのは魅力的ですね。
受講コースについては、始めに1つ、その後は毎週1コースずつ追加できる仕組みになっています。申し込んだらすぐに全部のコースを受講できるわけではない点には注意してください。
ちなみに、テックアカデミーの個別カリキュラムは、23のコースが用意されており「ウケ放題」では以下のコースは受講できないので注意しましょう。
・ブロックチェーンコース
・スマートコントラクトコース
・Scalaコース
・Node.jsコース
・Google Apps Scriptコース
・UI/UXデザインコース
・動画編集コース
・動画広告クリエイターコース
特徴2 : 通常のコースを受講するよりも料金が安い
2つ目の特徴は受講料金が安く済むということです。
テックアカデミー「ウケ放題」の受講料金は、社会人498,000円、学生418,000円です。
大体月8万円程ですので、これだけを見ると決して安くはありません。
しかし、各コースを個別に受けると、1コースごとの料金は4週間プランで15万円ほどになっていて、16週間コースを受講した場合でも、大体毎月8~15万円前後です。
「ウケ放題」は、複数コースを受講する方が多いので、料金設定はかなりお得だと言えますね。
特徴3 : なんと言っても短期間で効率的に習得させる内容
テックアカデミーのウケ放題の特徴はなんと言っても短期間で効率的に習得させる、カリキュラムの内容です。
カリキュラムにさまざまな工夫が施され、実践的な知識が効率的に学べるよう設計されています。その特徴的な部分について、簡単にご紹介しましょう。
ポイントは3つあります。
- 常にアップデートされるカリキュラム
- 実践ですぐに使える形式の学習
- チャットサポートで手厚いサポート
この3つのポイントについてひとつずつ解説していきます。
常にアップデートされるカリキュラム
テックアカデミーでは、オンラインのオリジナル学習システムが用意されています。
この学習システム常に最新情報にアップデートされているので、いつ学んでも実践に役立つ知識が身につくようになっています。
また、テキストベースなので、自分のペースで学習することができ、テキストには参考リンクなども充実しているので、充分に理解を深めながら学習が可能です。
実践ですぐに使える形式の学習
カリキュラム内容は、基礎的知識を学んだ後、実際に手を動かしながら学習するスタイルが採用されています。
実戦形式の学習は、チュートリアル方式で進んでいくので学習を進めながら、実践的なスキルを身に着けていくことが可能です。
また、カリキュラムではプログラミングだけでなく、プログラマーとして仕事をする際に利用する「Github」などのツールについても学べるようになっており、より実践に役立つカリキュラムになるよう工夫されているのも特徴です。
チャットサポートで手厚いサポート
テックアカデミーでは、チャットサポートも充実しています。
カリキュラムは基本的にテキストベースの自主学習がメインですが、不明点は24時間、現役プロのメンターがチャットで解決してくれます。
テックアカデミー所属のメンターは全員が、通過率10%と言われる試験をクリアした現役のプログラマーですので、質の高いサポートが受けられるでしょう。
ウケ放題プランの場合、メンターによるチャットサポートと回数無制限の課題レビューが利用可能になっています。
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テックアカデミー「ウケ放題」が無駄と言われている理由
これだけ魅力的なサービスのあるテックアカデミー「ウケ放題」ですが、巷では「受講は無駄だ」という意見もちらほら見かけます。
理由は3つあります。
理由1 : 15コースあっても完遂できない仕様
理由2 : 大事なアウトプットの機会が少ない
理由3 : プログラミングを習得する上で大事なサイクルは1カリキュラムで学べる
理由1 : 15コースあっても完遂できない仕様
「ウケ放題」は安い価格で、15個ものコースが受講できる仕様ですが、実際のところ、すべてのコースを受講するのは現実的ではありません。
個別受講した場合の、各コースの学習時間の目安が、4週間コースで50時間/週程度と表示されています。つまり、概ね1コースにつき200時間位の学習時間が必要な計算です。
1日5時間の勉強時間を確保しても、24週で840時間しか確保できませんので、頑張っても4コースくらいが限界です。
15コースすべて終わらそうと思うと、計算上は1日17時間を勉強に当てなければならないので、現実的に不可能ですね。
15コースもあるなら、価格面がかなり魅力的だと感じて受講すると、無駄に終わってしまうかもしれません。
理由2 : 大事なアウトプットの機会が少ない
テックアカデミーのウケ放題では、プログラマーのスキル獲得に大事なアウトプットの機会が少ないことも無駄である理由と言われています。
テックアカデミーの教材は確かに最新情報まで網羅された素晴らしいものです。
しかし、実際に実践で通用するスキルを身につけるためには、アウトプットがとても重要です。
テックアカデミーでは、その部分を書くカリキュラムの最後に「自作アプリ・サービスの開発」が設けられています。
また、専属メンターによるサポートも大きな強みになっています。
実際のところ、ウケ放題を選択するのがお得になる程、複数のコースを受講するとこれらのカリキュラムをこなし、サポートを受けながらというのはかなり無理があります。
結果として、テキストでの学習に終止し、テックアカデミーの強みである実戦形式の学習がおろそかになりがちである点が、無駄と言われている理由の1つでしょう。
理由3 : プログラミングを習得する上で大事なサイクルは1カリキュラムで学べる
プログラミング学習は方法さえ学んでしまえば、独学での習得も十分可能です。
テックアカデミーの教材は、先程ご紹介した通り、最終的には「自作アプリ・サービスの開発」を自分でやりきるところまで到達します。
プログラミングの学習は、言語による違いはあるものの、基本的な考え方や学習方法はほとんど同じです。
つまり、一度、学習から自作アプリ作成までを経験していれば、他の言語については独学での習得も可能なんです。
そもそも、プログラミングの世界は今でも日進月歩で、新たな言語を学ぶ必要も出てきます。
ある意味プログラマーとしては、独学のスキルは必須で、そのノウハウが1コースで出来上がれば、わざわざお金を払って受講する必要もないと言えます。
現役エンジニア的に妥当だと思える「無駄」な部分
いろいろ外野の意見を見てきましたが、果たして本当に無駄だと言えるのでしょうか?
ここで現役エンジニアが強いて言えるウケ放題の「無駄」な部分を2つ教えます。
無駄1 : 24週間で多くのコースを習得するのは現実的ではない
先程も言いましたが、最低でも1コースに200時間程度の学習時間が必要です。
プログラミング初心者であれば、躓くことも多いので、更に時間がかかることも充分あり得るでしょう。
これらも踏まえると、とてもじゃないですが半年程度で多くのコースを受講し、スキルを身につけるのは現実的に不可能です。
無駄2 : プログラミングで稼ぐのに必要な実践的スキルが身につきにくい
無理に複数のコースをやろうとしても、結局は全部が中途半端になる点でもおすすめできません。
プログラミングスキルを身に着けて、転職や独立、副業などを目指している場合、求められるのは実践的なスキルです。
転職やフリーランスの募集要項を調べてみるとわかりますが、募集内容はPHPやJavaなど各種言語の専門知識や、業務経験が重視されます。
幅広い言語の基礎知識より、実践的スキルや専門性の需要の方がはるかに高いのです。
ウケ放題のメリットである、多くのコースの習得に目を向けすぎて、実践的なスキル習得がおろそかになってしまえば、本末転倒といえるでしょう。
プログラミング初心者は目標を定めて逆算してカリキュラムを組み合わせよう
ウケ放題は、全部のコースを受講するのではなく、自分の目的ははっきりと定めて、コースを取捨選択していくことが大切です。
ウケ放題が複数コースの受講で、単体コースよりも費用面ではお得であることには間違いありません。
学習に確保できる時間を踏まえて、どういったスキルを身につけるのかをはっきりさせた上で、コースを選択しましょう。
次の項目で、仕事別のおすすめの組合わせについてご紹介しますので、参考にしてください。
プログラミング初心者がウケ放題を選ぶ際の組み合わせ例
ウケ放題は、全部のコースを受講するのではなく、自分の目的ははっきりと定めて、コースを選択すれば、効果を最大化できます。
どんなキャリアを積んでいきたいかを明確にして、コースを選択してください。
Web制作でフリーランスや副業で稼ぎたい場合の組み合わせ
・Webデザインコース
・フロントエンドコース
・WordPressコース
Web制作は、フリーランスや副業でも稼ぎやすい分野の1つです。
特にニーズの多い、WordPress関連のスキルを身につけることに特化した組み合わせになっています。
これらのコースが修了できれば、Webデザインとデザイン作成のフロントエンド、CMS化によるWordPressへの実装まで可能になるので、十分に活躍できるようになりますよ。
Web制作の分野はフリーランスとしての仕事募集も豊富なので、うまくいけば月数十万円単位での収入も十分に可能でしょう。
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Webアプリ開発エンジニアで稼ぎたい場合の組み合わせ
・Webアプリケーションコース
・PHP/Laravelコース
・Javaコース
・フロントエンドコース
Web開発エンジニアをめざすのであれば、上記のコースを選択すれば基本的なスキルが網羅できるでしょう。
PHP、JavaなどのスキルはWeb開発においては必須といえるスキルです。
加えて、WebアプリケーションコースでRuby on Railsを学び、フロントエンドまで身につければ即戦力として、働けるだけの十分なスキルが身につきます。
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スマホ向けアプリエンジニアで稼ぎたい場合の組み合わせ
・iPhoneアプリコース
・Androidアプリコース
・Unityコース
スマホ向けのアプリ開発スキルを身につける場合は上記3コースがおすすめです。
スマホアプリは、iPhone・Androidコースの両方の受講が必須で、これらのコースではゲーム開発も含めた一通りのスキルを学べます。
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Webディレクターで稼ぎたい場合
・Webデザインコース
・フロントエンドコース
・Webアプリケーションコース
・Webディレクションコース
Webディレクターを目指している場合は、上記4コースの習得が必要です。
Webディレクターの場合、ディレクションスキルだけを磨いても活躍は難しいのが現実です。
実際に現場でまとめ上げるため、デザインやプログラミングなどの知識も網羅的に把握しておく必要があるので、これらをスキルとして身につけつつディレクションを学ぶとよいでしょう。
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プログラミングを完全マスターしたい場合の組み合わせ
・Webアプリケーションコース
・PHP/Laravelコース
・Javaコース
・iPhoneアプリコース
・Androidアプリコース
・Unityコース
プログラミングをすべてマスターしたいなら上記コースが必要です。
これらのコースをすべてマスターできれば、スペシャリストレベルの活躍が可能です。
ただし、6コースの受講自体もかなり難しく、その上マスターするのは現実的ではないでしょう。
自分がどのような言語をこれから本格的に習得していくのかを、まずは試したいという方におすすめです。
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テックアカデミー「ウケ放題」に向いている人は努力を惜しまない人
テックアカデミーのウケ放題に向いているのは、努力を惜しまない時間のある人だと言えるでしょう。
これまでご紹介したとおり、テックアカデミーの「ウケ放題」は、魅力的な部分もあります。しかし、うまく有効活用しないと結局は何も身につかなかったということにもなりかねません。
「ウケ放題」ではかなりの学習時間が確保できれば、それだけ大きな効果が見込めます。
複数の講座を修了したいのであれば、毎日7~10時間近くを勉強に当てられる環境を作らなければなりません。
しかも、実践的なパートではかなりの集中力も要求されますので、それだけの努力を傾けられないと時間を無駄にしてしまいます。
しっかりと時間を確保し、勉強に集中できる環境が用意できるのであれば、カリキュラム自体はしっかりしたものですので、転職やフリーランス活動に十分なスキルが身につくでしょう。
まとめ:不安な人はまず無料体験をしてみよう
ここまで、テックアカデミーの「ウケ放題」について詳しくお伝えしてきましたが、安いとはいえそれなりの費用を支払うことに不安を感じる方も多いでしょう。
そのような方には、無料体験の利用がおすすめです。
テックアカデミーでは、オンライン受講が不安な方向けに、カリキュラムの仕組みを疑似体験できる無料体験が用意されています。
無料体験の内容は以下の通りです。
・オンライン教材の受講
・回数無制限の課題レビュー
・毎日最大8時間のチャットサポート
・ビデオチャットでのメンタリング体験
上記の通り、実際の受講とほぼ同じ環境を1週間無料で体験できます。
オンライン教材は実際の教材ではありませんが、HTMLやCSS、JavaScriptとWebアプリの基本的なところが抑えてあります。
実際に受講の際に利用する各種ツールを使いながら、進められるため、受講を迷っている方はぜひ一度、体験してみてください。
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