「C#ってどういうプログラミング言語なの?」
「C#で出来ることが知りたい!」
この記事では、C#に関する基礎知識や出来ること、メリット、将来性や需要について初心者向けに丁寧に解説します。
これからプログラミングを学ぼうと考えている方やプログラミングに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
C#とは?
C#は、2010年にMicrosoftが開発した「.NET」というフレームワークを扱うためのプログラミング言語です。C#はC++とC#の便利な機能を組み込まれたハイブリッドなオブジェクト指向型言語です。
名前は似ているものの、C#はC言語やC++との互換性はなく、まったく別のプログラミング言語と言えます。また、Windowsアプリケーションなどのソフトウェア開発や、Webアプリ開発に向いているプログラミング言語で、検索エンジンの「Bing」やMicrosoft社の公式サイトにC#が採用されています。
独学でもC#を学ぶことはできる?
結論から申し上げますと「未経験でもC#は独学で習得可能」です。理由として、以下のように考えられます。
- 参考書やWebサイトなど学習する手段が豊富だから
- 比較的簡単なプログラミング言語だから
まず、未経験者向けにC#プログラミング用の学習教材が山ほどあります。参考書やUdemy、無料のWebサイトなど自分に合った教材を選ぶことができるでしょう。C#を学べるおすすめのUdemy講座についてはこちらをご確認してくださいね!
また、C#は他のプログラミング言語と比較し初心者でも取り組みやすい言語もあります。日本語のサイトも充実しているため、エラーや疑問がすぐに解決できるので、挫折をすることも防ぐことができます。
つまり、学習環境や教材などの環境構築に気をつければ、ITスキルがなくてもC#プログラミングの独学はできると言えます。
C#を未経験から独学で効率よく学ぶ方法については、以下の参考記事をご覧くださいね!
C#の需要と将来性
C#の需要と将来性は今後どうなるのでしょうか。結論から申し上げますと、「C#の需要は高く、将来性も期待できる」と言えます。これから具体例を踏まえながら丁寧に解説していきます。
C#の需要
C#の需要は今後も安定していると言えるでしょう。理由の1つ目は、ゲーム開発でC#は利用されていることが多いからです。世界的に有名なゲーム開発エンジンの「Unity」はC#を用いて開発を行います。Unityは世界で多くのユーザーを持っているので、必然的にC#の需要も高くなります。
また、理由の2つ目として、C#はWindowsだけでなくMacOSやAndoroidなどマルチプラットフォームに対応できることも挙げられます。もともとはWindows向けの用途で開発されましたが、2014年に開発環境の「VisualStudio」がMacでも利用できるようになったため、C#はOSに依存しないプログラミング言語となりました。
さらにAndroid向けのアプリ開発もできるようになり、利用用途が広がったためにC#エンジニアの需要が高くなりました。
C#の将来性
長年需要の高いC#ですが、今後も将来性は明るいと言えるでしょう。理由として、大規模システム開発で利用されていることがあげられます。業務用システムで利用されている言語は、よほどのことが無い限り開発言語を変えてシステムを作り直すということはコストの面から考えてありません。なので、C#の需要は改修や補修の面で今後も続くことが期待できます。
また、ゲームやVRの分野でも利用されている点も挙げられます。ゲーム分野は今後も大きく伸びる分野ですが、ゲーム開発に欠かせないUnityでC#が欠かせません。
この2つの理由から、C#の未来は明るいと言えるでしょう。
C#でできること
C#でできることは以下の通りです。
- スマホアプリ
- デスクトップアプリ開発
- Webアプリ
- VR
- ゲームアプリ
それでは一つずつ見ていきましょう。
出来ること①:スマホアプリ
開発ツールの「Xamarin(ザマリン)」を使うことで、iOSやAndroidのスマートフォンアプリ開発も可能です。具体的には、Android用には、「Xamarin.Android」という開発環境を使い、iOSアプリケーション開発には「Xamarin.iOS」を使います。
C#は、多様なプラットフォームに対応できるため、スマートフォンのOSが異なっていても共通のコードを共有することができるメリットがあります。
出来ること②:デスクトップアプリ開発
C#では、デスクトップアプリケーションの作成も可能です。「WindForm」と「WPF」というGUIフレームワークを用いることで、ドラッグ&ドロップで画面操作することができ、C#で必要な処理を記述します。
直観的に画面デザインができるため、初心者でも簡単にアプリ開発をできるでしょう。
出来ること③:Webアプリ
「ASP.NET」というフレームワークを使うことで、C#によりTwitterやFacebookのようなWebアプリを開発できます。
先ほど紹介した「Visual Studio」を使えば、ドラッグ&ドロップで画面を操作しながら直観的に作成できるため非常に便利です。開発環境もフレームワークもOSに依存しないため、WindowsだけでなくmacOSやLinux上でも開発できます。
出来ること④:VR
VRを開発する際にもC#が活躍します。VRは仮想現実のことで、専用のヘッドマウントディスプレイを装着することで仮想空間を体験できます。Unityを使って、よりクオリティの高いVR開発を目指すのであれば、開発言語に対応したC#が活躍します。VRやMRなどは今後も発展が見込まれる分野なので、C#を習得すれば仕事の幅が広がることが期待できます。
出来ること⑤:ゲームアプリ
Unityというゲームエンジンを使うことで、C#でゲーム開発もできます。アプリ開発用のプラットフォーム「Xamarin」を利用することで、スマホゲームもC#で作ることができます。
Unityで描画用の画面を作り、C#で動作やゲームの処理を記述することで、ゲームの開発を行うことができます。Unityとの連携でさまざまなコンテンツを制作できるメリットがあります。
C#を使用するメリット
C#を使用するメリットについて解説します。
- 実行速度が早い
- 初心者でも始めやすい
それでは一つずつ見ていきましょう。
メリット①:実行速度が早い
C#は「Visual Studio」という統合開発環境があるので、実行速度が早いというメリットがあります。実行速度が速いことで、開発スピードが上がるだけでなく、実行待ち時間のストレスなく快適に使うことができます。
また、プログラムの実行前に全体のプログラムを翻訳し、実行速度を速くする方式のことを「コンパイル方式」をC#は採用しています。プログラムをすべて完成させて実行する必要がある分、エラーがあってもすぐに確認できないというデメリットはありますが、プログラムを高速で動作させることができています。
メリット②:初心者でも始めやすい
C#は、始めやすく学習しやすいことから、とても人気のあるプログラミング言語です。その分、多くの業界で使われているため、ネット上での情報が多く参考書も多いため、習得しやすい言語の1つと言えます。
また、C#の場合は「Visual Studio」という開発環境をダウンロードするだけで始めることができるので初心者でも環境構築が簡単にできます。
C言語をベースに開発されたC#は、プログラミング言語をあまり知らない方からは難解と感じられることが多い言語ですが、環境構築の面で見ると初心者でも始めやすいメリットがたくさんあります。
C#エンジニアの年収と案件の単価
レバテックフリーランスによると、C#エンジニアの年収は300万~500万円程度と、エンジニアの平均的な年収といえます。また、XRHUBによると、案件の単価は以下の表のとおりとなります。年数を重ねるに従って、収入アップが見込めるプログラミング言語と言えます。
実際、大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスにて1プロジェクト50万円以上の高単価案件が日々募集されています。
C#のスキルを身につければ未経験からでも確実に稼ぐことができるでしょう。
C#の基本知識まとめ
今回、C#に関する基本知識やメリットについて解説してきました。
- 実行速度が早い
- 初心者でも始めやすい
C#を勉強しようと考えている方は、ぜひロードマップを参考にして今すぐにでも始めてくださいね。
ITスキルを身に着けてスキルアップを目指しましょう!