AWS認定資格のうち専門知識である「AWS認定機械学習」という資格をご存知でしょうか。
この記事では、AWS認定機械学習の内容や試験対策、その他の機械学習系の資格について解説します。
AI人材としてスキルアップを目指している方は、ぜひ最後まで読んでください。
AWS認定試験とは?
AWS認定試験とは、世界的なクラウド環境サービスAWS(Amazon Web Services)が提供する認定プログラムのことです。
2021年現在で11種類の試験があり、大別して4つのレベルに分けられます。
コース名 | 分野 |
基礎コース | Certified Cloud Practitioner |
アソシエイト(中級) | ・デベロッパー ・ソリューションアーキテクト ・SysOpsアドミニストレーター |
プロフェッショナル(上級) | ・ソリューションアーキテクト ・DevOpsエンジニア |
専門知識 | ・機械学習 ・セキュリティ ・データアナリティクス ・アドバンストネットワーキング ・データベース |
AWS認定機械学習とは?
AWS認定機械学習とはどのような試験なのか理解を深めましょう。
- 受験概要
- 受験対象者
- 認定される能力
それでは一つずつ解説していきます。
受験概要
AWS認定機械学習は、データサイエンスの業務を行っている方を対象としています。
この試験では、ビジネス上の問題に対して機械学習ソリューションを設計や実装できる能力が求められます。
受験概要は以下の表にてご確認ください。
問題形式 | 複数選択の全65問 |
実施形式 | テストセンターまたはオンラインプロクター試験 |
試験時間 | 180分間 |
受験料金(税別) | 30,000 円 |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
また、出題される問題とその比率は以下の通りです。
分野の詳細については、試験ガイドをご覧ください。
分野 | 出題比率 |
データエンジニアリング | 20% |
探索的データ分析 | 24% |
モデリング | 36% |
機械学習の実装とその運用 | 20% |
受験対象者
AWS認定機械学習の受験対象者は「AWSクラウドで機械学習の開発や設計、実装において1年以上の経験」をしている人となっています。
他にも、基本的なハイパーパラメータ最適化の実践経験や機械学習のフレームワークの使用経験があることが求められますが、機械学習の実務経験があれば十分と言えます。
認定される能力
AWS認定機械学習で認定される能力は以下の通りです。
- 与えられたビジネスの問題に対し、適切な ML アプローチを選び、その理由を説明できる
- 機械学習ソリューションの実装に適した AWSのサービスを選択する
- コスト効率や信頼性、安全性に優れた機械学習ソリューションを設計し、実装する
AWS認定機械学習に合格するための対策
AWS認定機械学習に合格するための対策について解説します。
- 公式のサンプル問題
- Udemyで学習
- 公式の模擬試験
上記の対策方法のうち、自分に合ったものを選ぶようにしましょう!
それでは一つずつ見ていきましょう。
対策①:公式のサンプル問題
まず、AWS公式ホームページから提供されているサンプル問題に取り組みましょう。
どのような問題が出るのか雰囲気だけでもわかると本番でも有利になります。
また、有志でAWS機械学習のサンプル問題について日本語で解説されているこちらの記事も参考になります。
ただし、1年以上経過している記事なので少し問題が古いものあるので注意してください。
これらを満点近く取れば、ひとまず落ちることはないでしょう。
対策②:Udemyで学習
Udemyを使って勉強するのであれば「AWS Certified Machine Learning Specialty 2021 – Hands On!」がおすすめです。
実績も高く、5245件の評価で★4.5のベストセラー教材です。
セクション毎に確認用の小テストがあるため、しっかりと定着させることができます。
ただし、機械学習についての前提知識がない方は、スクールに通って機械学習について学ぶ方が効率的です。
対策③:公式の模擬試験
公式から提供されている模擬試験を受けましょう。
模擬試験は4,000円で受けることができます。
何回でも解き直すことができるように、模擬試験中に問題と選択肢をスクショすることをオススメします。
満点近く取れるようになれば、本番も心強いです。
機械学習系のオススメの資格
AWS認定資格と合わせて持っておくと、高度なAI人材の証明となる機械学習系の資格について紹介します。
- E資格
- Pythonエンジニア認定データ分析試験
- AI実装検定
それでは一つずつ見ていきましょう!
資格①:E資格
「E検定」は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識があるかどうかを認定します。
E資格の注意点として、JDLAが認定するプログラムの受講を修了した場合にE資格の受験が可能になります。
E資格認定講座やJDLAについては、参考記事にて詳しく解説していますのでご確認下さい!
E資格の試験範囲は以下の通りです。
JDLA認定プログラム修了レベルの出題なので、認定プログラム講座を受ければそこまで難しいテストではありません。
応用数学 | 線形代数、確率・統計、情報理論 |
機械学習 | 機械学習基礎、実用的な方法論 |
深層学習 | 順伝播型ネットワーク、深層モデルのための正則化、深層モデルのための最適化、畳み込みネットワーク、回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク、生成モデル、強化学習、深層学習の適応方法 |
開発・運用環境 | ミドルウェア、軽量化・高速化技術 |
資格②:Pythonエンジニア認定データ分析試験
「Pythonエンジニア認定データ分析試験」は、Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験です。
受験概要は以下の通りです。
受験料金 | 一般:1万円(税別)学生:5千円(税別) |
試験会場 | 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター |
試験時間 | 60分 |
テスト問題形式 | 40問の全選択問題 |
合格ライン | 正答率70% |
また、問題は主教材の「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」より出題されます。
具体的には、Numpyやscikit-learnなどのPythonの基礎や線形代数・確率統計などとPythonの主要ライブラリや数学に関する知識が問われます。
資格③:AI実装検定
「AI実装検定」では、AIの中でもディープラーニングと画像分類の実装スキルに焦点を絞り、以下3つの基礎力を測定します。
- ディープラーニングの実装に必要な数学の知識
- ディープラーニングの実装に必要なプログラミングの知識
- ディープラーニングの実装について基礎理論の理解
また、下からB級・A級・S級の3つの難易度別の検定が用意されています。
さらに、AI実装検定の合格者には「ディープラーニング実装師」の称号が付与されるメリットもあります。
その他の機械学習に関連する資格については参考記事をご確認ください!
AWS認定機械学習合格へ向けてスクールに通うのもオススメ
AWS認定機械学習合格へ向けてプログラミングスクールに通い、知識を習得しましょう。
- Aidemy
- AIジョブカレ
- Tech Academy(テックアカデミー)
それでは上記のスクールについて解説していきます。
おすすめのスクール①:Aidemy
Aidemyの「Aidemy Premium Plan」では、最短3ヶ月でAI人材の即戦力となれるようにカリキュラムが組まれています。
具体的には、機械学習からディープラーニング、データ分析、アプリ開発まで多種多様なAIスキルを身につけることができます。
短期間で即使えるAIスキルを学びたい方にオススメのスクールです!
口コミや受講料金などの詳細を知りたい方は、以下の参考記事をご確認くださいね。
おすすめのスクール②:AIジョブカレ
AIジョブカレは、AIの専門資格であるE資格・G検定取得用の講座やなど、AIエンジニアやDX人材になりたい人向けのコースが豊富です。
また、AIジョブカレは「専門実践教育給付金」対象スクールなので、受講料金最大56万円割引で通うことができるメリットもあります。
どのような講座があるか詳細は参考記事にてご確認ください。
おすすめのスクール③:Tech Academy(テックアカデミー)
TechAcademy(テックアカデミー)は、選考通過率10%を突破した技術力の高いメンターに教えてもらえるメリットがあります。
また、オンライン上で提供されているテキストに従って自分のペースで進めていく学習スタイルです。
テックアカデミーのPythonコースは、画像解析や住宅価格の分析、花の分類など機械学習の基礎についてしっかり学ぶことができます。
Pythonコースについての口コミや評判は参考記事をご確認下さいね!
AWS認定機械学習まとめ
今回、AWS認定機械学習の対策について徹底的に解説してきました。
- 公式のサンプル問題
- Udemyで学習
- 公式の模擬試験
- スクールに通う
上記の対策は全てやる必要はありませんが、自信がつくまでやり切ることが大事です。
AI人材になりたい方や機械学習の資格を取得したい方は、ぜひ合格を目指しましょう。