Web検定は、大きく4つの試験に分けられています。それぞれの資格を取得することで、専門的な知識や標準的な知識を身についていることを証明できます。Web検定試験を受けるためにはどのような勉強をすれば良いのでしょうか。
Web検定について解説します。
Web検定とは

Web検定は、公益社団法人 全日本能率連盟の登録資格として、日本の経済の健全な発展に貢献するものとして設立されています。Web検定プロジェクトに参画した専門家や実務家を中心とした企業などと一緒に普及活動を取り組んでいます。ビジネスでWebに携わる人の共通した知識やを構築させることが目的です。また、Web検定を受けることで、自分がどれくらいの知識をもっているのか把握できます。
Web検定資格を受験するメリット
Web資格を受験することで、Web業界の仕事で幅が広がります。例えば、WebデザイナーであればWebデザインに限らず、Webディレクション検定を合格すればディレクターに転職も可能となります。仕事の幅を広げたいと思っている人にとってはメリットです。給与アップにも繋がるので、転職をしたり、知識を増やしたりすることが大切になります。
また、人脈を増やせます。プログラマーやデザイナーは自分の仕事で手一杯ですが、コミュニケーションを多く取ることがほとんどありません。ですが、自分のもつ仕事以外に転職したり、会話の中で触れたりできるので自然と人脈を増やせます。幅広い人脈とコミュニケーションが取れるのでおすすめです。
Web検定資格を受験すると転職に有利?
Web検定資格を取得することで、自分が専門となっている職業以外への転職が可能となります。興味があった職種への挑戦が行えるので、資格を保有しておくことで、プラスになります。また、フリーランスや独立することも視野に入れられます。転職に限らず、自分の活躍する幅を広げられるのでWeb検定を受験しましょう。
Web検定の試験について

Web検定は、Webを活用する時に必要なリテラシーを基準として、上位の各専門知識を保有する資格を3つ設定された試験になっています。
Web検定試験科目について
Web検定の試験科目について簡単に紹介します。
4つの試験と資格
試験名称 | 認定資格 |
Webリテラシー | Webアソシエイト |
Webデザイン | Webデザイナー |
Webディレクション | Webディレクター |
Webプロデュース | Webプロデューサー |
Web検定①:Webリテラシー試験
Webに関わる全ての人を対象とした資格制度として、「Webリテラシー」からスタートしました。Webに関わる仕事のデザイナー、ディレクター、プロデューサーの主要3職種の最重要知識を集め、「Webリテラシー」を定義し標準知識を備えるかを問う資格試験となっています。
これからWebに関わる人やその職業に転職する人、デザイナーやディレクターなどの専門職を仕事としている人、仕事の幅を広げたい人におすすめの試験です。
試験範囲:2022年2月末まで、改定後の試験『試験名:【2020年受験】Webリテラシー(2020年改訂問題)』と改定前の試験を選択して受験が可能です。試験範囲のWebリテラシー第3版(対応第7章が追加)です。こちらからダウンロードして確認しましょう。改定胃前は、『試験名:【2016年受験】Webリテラシー(2016年改訂問題)』です。注意してください。
Web検定②:Webデザイン
Webデザインに必要な知識は幅広く存在しています。ビジュアルデザイン、色彩、情報アーキテクチャーなど偏りなく習得することは大変です。実践的かつ標準的な知識を網羅した資格として誕生しました。ビジュアルデザインのルール、HTML、CSSの書式・基本設計、アクセシビリティに対応するための実装技術などの内容になっています。
Webデザイナーを目指す人やプロのWebデザイナーとして知識を確認・証明したい方や開発側の立場でWebサイトの構築や運用に関わる人におすすめの試験です。
試験範囲:公式テキストを中心に出題されます。素材とデザイン、フロントエンド制作、 プログラミングです。
Web検定③:Webディレクション
Web業界におけるディレクション業務を個人の経験や裁量に依存せず、指標となる規格や仕様があれば、一定の品質が保たれるだろうと考え作られました。Webディレクションノスキルは、プロジェクトを成功に導くために必要なものです。Web制作の工程管理、要件を導き出す為の現状分析、プロジェクト規格、サイトの情報構造設計、集客施策立案など幅広い専門知識を問われます。
Webディレクター、プロジェクトマネージャー、コンテンツディレクターやWebサイトの運営・更新業務を担当する方におすすめの試験です。
試験範囲:公式テキストを中心に出題されます。(『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック3 Webディレクション第3版』)
Web検定④:Webプロデュース
Webサイトは社内システム、パッケージソフト、映画やテレビのような「コンテンツ」のため、完成度を高めるためのマネジメントが必要となります。企画・発注と制作の両者を統括して検討するプロデュース機能として誕生しました。ビジネスを成功に導くためのWebプロデューサースキルを問う試験となっています。現状把握や戦略立案や経営層・プロジェクトのハブとして果たすべき役割を網羅しています。
Webプロデューサー、ビジネスコンサルタント、広告やマーケティングを担当している方や広報、宣伝、営業企画を担当している方におすすめです。
試験範囲:公式テキストを中心に出題されます。インターネットビジネスのプロデュース、インターネットビジネスの環境、インターネットビジネスのモデル、マーケティングと集客施策、Webサイトのプロデュース、Webサイトの設計など。
Web検定の方式・合格率など
Web検定の概要について簡単に紹介します。
Web検定 試験概要
試験名称 | 合格基準 | 合格率 | 問題数 |
Webリテラシー | 正解率70%以上 | 61.6% | 85問 |
Webデザイン | 正解率70%以上 | 62.3% | 65問 |
Webディレクション | 正解率70%以上 | 65.6% | 65問 |
Webプロデュース | 正解率70%以上 | 30.6% | 65問 |
Web検定の問題形式は、CBT方式です。試験時間は、90分で受験料は10,000円(税別)です。(合格率は、2021年3月31日現在。受験実績を参照ください。)
Web資格の期限
Web検定の資格期限は、2年です。社団法人 全日本能率連盟の指導のもと、有資格者の資格更新が行われます。技能レベルの維持・向上を推進しています。資格継続試験は、期限が満了する前に検定事務局に案内通知が贈られます。資格失効してからも、資格継続試験を受験できます。
Web検定試験対策

公式テキストが出版されているので、まずは公式テキストを入手するところから始めましょう。また、公式のYoutubeチャンネル「Webリテラシー集中講義」でも学習できるので、チェックしましょう。
公式テキストを読みながら、重要と思われる説明や図解に印をつけたり、ノートに( ..)φメモメモをして理解を深める様にしましょう。そして、公式問題集で力試しを行うことがおすすめです。
Webリテラシー試験向けの勉強法
ある程度の分野、基礎知識がある人は初心者向けの試験と考えても問題ない試験です。実務経験者は基礎知識として勉強する前提で、2週間で合格するレベルになります。試験問題は、公式テキストからしか出ないので、公式テキストは必要です。
(合わせて追加データをダウンロードしましょう。)
問題集:PDFダウンロード版 Webリテラシー問題集 第3版対応
Webデザイン試験向けの勉強法
Webサイトのデザインに必要な知識のデザインセオリーやアクセスビリティに関するHTML・CSSなどを学習しておきましょう。Webデザインの知識に合わせてWebプログラミングの資格と合わせて取得することがおすすめです。公式テキストと合わせて学習しましょう。
問題集:Web検定 公式問題集 PDFダウンロード版 Webデザイン問題集 第3版対応、Web検定 公式問題集 PDFダウンロード版 Webデザイン問題集
Webディレクション試験向けの勉強法
Web制作をするために必要なWebディレクションスキルを問う試験です。公式テキストに合わせて、専門知識などを問う実践的な内容を学習しておきましょう。
問題集:PDFダウンロード版Webディレクション問題集 第3版対応
Webプロデュース試験向けの勉強法
ビジネスを成功に導く試験です。豊富なビジネスモデルやマーケティング戦術についてやWebサイトの企画・プロジェクト管理までのプロデューサーに必要な幅広い専門知識を問う内容になっています。公式テキストを学習しておきましょう。
問題集:Web検定 公式問題集 PDFダウンロード版 Webプロデュース問題集
まとめ:Web検定取得してスキルアップを目指しましょう。
Web検定試験を受験すると、Web業界での転職に有利になります。取得することで、転職における評価が高くなります。フリーランスとしての活躍も期待できるので、Web検定で資格取得を目指しましょう。