プログラミングスクールの卒業生は使えない?実際はどうなのか調査

プログラミングスクールの卒業生は使えない? 実際はどうなのか調査
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プログラミングスクールの話題が出るたびに、「プログラミングスクールの卒業生は実践では大したことができない」「プログラミングが得意な人は独学でやっているから、卒業生の作業効率は悪い」など、さまざまな批判的な意見をSNS上などで見聞きしませんか?そこで、実際のところプログラミングスクールの卒業生は使えないのかを調査しました。

目次

プログラミングスクール卒業生がなぜ批判されているのか、その実態とは?

驚いている女性

何をもって批判されているのか、実際にどんな問題があるのか、調査しました。

現状確認できる「使えない」理由を3つ見つけることができました。

プログラミングスクール卒業生が使えない理由1:提出されるポートフォリオの質が低い

そもそも、ポートフォリオとは、自分の経験や能力をクライアントに伝えるためのものです。そのため、面接に臨む際には自分に何ができるのか、相手にしっかりとアピールできるポートフォリオを作成することが必須でしょう。

しかし、採用担当者と見られるTwitterアカウントのつぶやきの中で「そもそも提出されてきたポートフォリオがスクールの課題そのまま」「ポートフォリオがテンプレ」「何度も何度も同じポートフォリオを見ている」などといった、目的に沿っていないポートフォリオが散見されるというツイートを発見しました。

https://twitter.com/mksaryo/status/1260490743736602625?s=20
https://twitter.com/kagoshimato/status/1280711212079042560?s=20

そもそもこれらは、面接に参加する態度として相応しくないですよね。面接に参加する際は自分自身の能力をしっかりとアピールできるポートフォリオを持参したいものです。

参考までに私が作成しているポートフォリオサイトをご覧ください。

https://www.筆者.work/

こちらは「Snow Monkey」で作成したポートフォリオサイトになります。

プログラミングスクール卒業生が使えない理由2:スクールのカリキュラムをこなせば一人前のプログラマーだと勘違いしている

そもそも、プログラミングの技術とは、何らかのサービスを提供する際の手段にすぎません。つまり、自身の思い描いたサービスを習得した技術を元に再現できなければ何も意味がないものなのです。

プログラミングスクールのカリキュラムは短期間でプログラミングの技術を習得することを目的に作られていますが、それらのカリキュラムをこなしている段階では、受け身になり学習しているのにすぎません。

どのように学んだ技術を活かして、アウトプットするかという、プログラマーとして働く際に本当に重要な点はただカリキュラムをこなすだけでは身につきません。

自分が作りたいサービスがないという場合は、何かサイトを模写してみるのもいいでしょう。

プログラミングスクール卒業生が使えない理由3:ただプログラミングスクールを卒業しただけで、実践経験がない

そもそも、プログラミングスクールを卒業した段階では、プログラミング経験が数ヶ月程度しかありません。

また、それだけでなく、プログラミングのシステム自体は、スクールの用意いしたお手本を元に、それを模倣するだけでも作り上げることが可能ですが、クライアントに要求されるようなサービスを根本的な理解なしに、1から作り上げることなど不可能です。

2点目の理由と被りますが、受け身の学習だけでは「本当に実地で必要とされているプログラマー」にはなれません。習得した技術を元に積極的に新しいプログラムを書き、アウトプットを積まなければ、プログラマーとして生活していくのは難しいでしょう。

プログラミングスクールの問題?採用してもらえる卒業生となるには?

親指を立てている手

では、このように「使えない」プログラミングスクール卒業生が大量に発生してしまうのは、プログラミングスクールのシステムに問題があるのでしょうか?

ここで、現役エンジニアである私が感じた点は2つあります。

  • 講師のプログラマーとしての職務経験が浅い
  • 受け身の姿勢を作り出してしまう

プログラミングスクールの問題点1:講師のプログラマーとしての職務経験が浅い

SNS上では「そもそもプログラミングスクールは講師の質が低い」という書き込みも散見されます。中にはスクールの卒業生がそのまま講師をしているスクールもあるんだとか…

やはり、高い学費を払って通うわけですから、「教科書に書いてあるから読んで勝手に理解してください」という態度の経験の少ない講師より、実際にプログラマーとして働いている経験豊富な講師に教わりたいですよね。しかし、大手のスクールの中には、広告費にたくさんの予算を割いているために、優秀な講師を雇えないところもあるみたいです。

スクールを選ぶ際には、十分に下調べを行いましょう。

プログラミングスクールの問題点2:受け身の姿勢を作り出してしまう

これはカリキュラムに沿って学習するというプログラミングスクールの仕組み上仕方のないことのようにも見えますが、どうしても生徒を受け身の姿勢にしがちです。講師が技術を教え、生徒が覚えるといった、頭をつかわない学習では実践的なスキルが身につくわけがありません。

ですが、実践的なスキルが身につくような課題を出しているスクールも存在するので、スクールでは知識を覚えて卒業後に自分自身で経験を積み、スキルアップするのがいいのか、実践的な課題をこなす方がいいのか、自分の性格に照らし合わせ、検討してみてください。

「使えない」と言わせない卒業生になるために心がけること3点

3本指

プログラミングスクールの卒業証明とは、あくまでも「プログラミングの基礎の基礎の知識を習得した」という証明だということを理解しましょう。

しかし、プログラムを書き上げるたに必要な知識を習得できたのですから、あとは実践経験を積めば十分なはずです。

使えないと言わせないためにできること1:自分ができることをきちんと整理する

プログラミングスクールを卒業し、今の自分に何ができるのか整理することが最低限必要なことでしょう。

クライアントの要求に対して、どこまでは答えられるのか、また、どこからはできないのか。それを明確にすれば、自分には何が足りなくて、これから何を学ぶべきなのかが見えてくるはずです。最短でスキルアップするために必須でしょう。

使えないと言わせないためにできること2:オリジナルのポートフォリオを作成する

ポートフォリオは自分のできることをしっかりと相手にアピールすることが重要です。

学んできたことを活用し、それが相手に伝えられるような、自分でしっかりと考えて作成したものを提出しましょう。それだけで、スクールの課題を提出していたり、テンプレのポートフォリをを提出している他の卒業生と差別化できるはずです。

使えないと言わせないためにできること3:コミュニケーション能力を磨く

プログラミングスクール卒業生の中では、完全に個人でシステムを動かすという選択をする人は少数派なのではないでしょうか。

組織の中のプログラマーとして働く際には、やはり、他のプロジェクトメンバーやクライアントと十分にコミュニケーションが取れなければ、作り上げたい、理想とするサービスを提供できないでしょう。意思疎通を図るのに十分なコミュニケーション能力は最低限身についていると良いかもしれません。

まとめ:有能なプログラミングスクールの卒業生になろう!

人差し指を立てている女性

今回は、プログラミングスクールの卒業生の実態についてお伝えしました。プログラミングだけでなく、さまざまな職種において、受け身の姿勢で身につけただけの知識をいきなり実践することは難しいということが言えると思います。

就職活動や転職活動を成功させるためにも、学んだ知識をどのようにして生かせるのかを考えてアウトプットしてみてください。

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