コロナショックの影響もあり、プログラミングを学んでフリーランスになりたいという方が増えています。
しかし、今まで普通に会社で働いていた方にとっては、どうすればプログラマーとして独立して収入を得られるのかがわかりにくいのではないでしょうか?
この記事では、専門用語はあまり使わずに、初めての人でもフリーランスとして収入を得るまでのステップがわかりやすくなるように解説しました。
最後まで読んでいただければ、まず何を勉強すべきなのか、どうすればフリーランスとして独立できるのかといった道筋が見えてくるでしょう。
ステップ1:プログラミングを学ぶ
そもそもコンピューターは原則的に、私たちの使う言葉を理解することができません。
そのため、コンピューターに何かをしてもらうためには、そのための言語(=コード)を学ぶ必要があります。
中でもHTMLとCSSは初心者にも比較的学びやすく、早い人で数週間~数ヶ月あればある程度身に付けることも可能なので、プログラマーとしての第一歩を踏み出すのに適しています。
HTML
HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキストマークアップランゲージ)の略で、主にWebページの「構造」を作る言語です。車で例えれば、車体の骨格や、車自体の仕組みに相当します。Webページを作るうえで最も基本的な言語のひとつです。
CSS
CSSとは、Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)の略で、主に文章を「装飾」する言語です。こちらも車で例えれば、車体の塗装やデザイン、シートの材質といった、見た目に影響する部分に相当します。CSSはHTMLで作られたものを装飾するのが主な役割なので、必ずHTMLとセットで使用することになります。
文字色やフォントサイズを指定したり、マーカーで強調したりといったことが具体例。CSSを利用することで、読む人にとって伝わりやすく、わかりやすいページに仕上げることができます。また、後から編集する場合もわかりやすく、ブラウザごとの表示乱れを防ぐことができるなど、様々なメリットがあります。
ステップ2:製作物を作る
ステップ1で身に付けたHTMLとCSSを使って、制作物を作成します。最初から凝ったものを作る必要はありません。無理せずに自分のできる範囲で制作していきましょう。
LP制作
LPとは、landing page(ランディングページ)の略です。広い意味ではユーザーが最初に訪れるページのことですが、ここでいうLPとは、縦長にレイアウトされた1ページ完結型のものを指します。主に商品の問い合わせや資料請求を促すことを目的に作られるページです。1ページで完結するので最初の制作物に適しています。
HP制作
ホームページには様々な形式がありますが、はじめは簡単なブログ形式のものでかまいません。HTMLとCSSでいちから制作してもいいのですが、WordPressなどを利用してテンプレートを編集していく方法をとることもできます。
ステップ3:ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、クリエイターが、自分の経験や実績をアピールするために作成する、一種の「作品集」のようなものです。クライアントはクリエイターのポートフォリオを見て依頼の可否を判断するため、案件を獲得するという点でとても大切な要素になります。まずはあ前のステップで作成したサイトURLを載せていき、次第に充実させていきましょう。
参考になるポートフォリオ
https://crowdworks.jp/public/employees/3517240
上田和希さんのクラウドワークスに掲載されているポートフォリオです。実際に作成したLPなどが掲載されているので、受注者にもイメージしやすい内容となっています。
https://www.lancers.jp/profile/miyu–/portfolio
ランサーズに掲載されている永井あゆみさんのポートフォリオです。これまでに作成したことのあるバナーデザインが多数掲載されています。掲載数の多さも受注を増やす際の重要なポイントになってきますので、自分が作った作品は積極的にアップするようにしましょう。
https://www.lancers.jp/profile/amelainc/portfolio
こちらも同じランサーズに掲載されているAMELAジャパンさんのポートフォリオです。受注者側が見やすいようにバナーやLPの内容によってフォルダ分けされています。
ここではおすすめのポートフォリオを3つご紹介いたしましたが、各サイトで何件も受注しているような方はポートフォリオが充実されている場合がほとんどです。
ぜひいろいろな人のポートフォリオを見て参考にしてみてください。
ステップ4:クラウドソーシングで提案する
クラウドソーシングとは、簡単に言えば、クライアントとクリエイターをマッチングするサービスです。
ポートフォリオを作成したら、次はクラウドソーシングで今の自分にできることを提案するのがいいでしょう。
実際に募集中の案件に応募しても構いません。
CrowdWorks
日本最大級のクラウドソーシングサービスです。案件数が多いこともあり、経験が浅くても取り組める案件からベテラン向けの高単価案件まで幅広く募集されています。どんな案件がやりとりされているのか見てみると、今後のイメージを掴めるでしょう。登録しておいて損はありません。
登録はこちら【クラウドワークス 】
ランサーズ
クラウドワークスと同じく日本最大級のクラウドソーシングサービスです。規模感や実際の使用感も似ている部分が多く、CrowdWorksと両方登録している人もかなり多いです。最初のうちは両方登録しておき、好みに応じてメインで使用する方を決めていくのがいいでしょう。
ココナラ
自分のスキルや知識を500円から出品できるオンラインマーケットです。他のクラウドソーシングと比べれば小規模・安価で、主にスポット的な案件を売り買いする場となっています。手数料が割高なものの、匿名でも参加できることや、求められるスキル水準が比較的低めなことから、初心者の第一歩としては悪くないのですが、その分競争相手も多い傾向にあります。
登録はこちらから【ココナラ 】
NINJA WORK
最大の特徴は、クライアントとの直接取引なら手数料無料で案件を受注できること。他のクラウドソーシングサービスを利用するとだいたい20%もの手数料が発生することを考えると魅力的な条件です。案件数は少な目ですが、獲得できれば割のいい仕事となります。
クラウディア
最大手と比較して5~15%という一回り安価な手数料が特徴。ただ、現状案件数が非常に少なく、サブ的な使い方が中心となりそうです。
登録はこちら【クラウディア(Craudia) 】
_ist
2020年8月に開始したクラウドソーシングサービス。まだサービスを開始したばかりなので案件は少なめですが、その分ライバルがかなり少ないことと、手数料が10%前後と最大手の半額程度なのも好材料。現在は経験が浅くても比較的好条件の案件を受注しやすい状況です。
登録はこちらから【_ist】
アスクビー
2019年2月からスタートした比較的新しいスキルシェアサービス。ココナラと近いイメージで出品するのですが、こちらは時間単位でレッスンをするといったスタイル。成果物を提出というより、身に付けた知識やスキルを講師として提供するイメージです。
登録はこちら【アスクビー 】
フューチャリズム
フリーランスエージェントと呼ばれるサービス。首都圏のフリーランスを中心的な対象としています。クラウドソーシングサービスと比較すると、代わりに案件を探してくれたり、幅広い案件を受注できたりするメリットがあります。今後のキャリアプランを相談できるのも大きな特徴です。一方、エージェントを利用する場合は実際に企業に出社して常駐を行う案件が大多数となり、フリーランスならではの自由な働き方は制限される傾向にあります。また、手数料が高めになることも覚えておきましょう。
登録はこちら【【フューチャリズム】】
ポテパンフリーランス
こちらも首都圏を中心とするフリーランスエージェント。案件紹介以外にも、税金や保険に関することが相談できたり、コーディネーターがエンジニア経験者だったり、案件ごとのブランクを空けないように紹介してくれたりと、フリーランスが不安になりがちな部分を手厚くサポートしているのが特徴です。
登録はこちら【ポテパンフリーランス】
ステップ4:案件を獲得する
各サービスに登録したら、実際に案件を見てみましょう。自分から募集して待っていてもいいのですが、すでに募集されている案件に応募してみると比較的早く初案件を受注できるはずです。最初は「自分にできるかな?」と不安になってためらってしまうこともあるかもしれませんが、思い切って相談してみると案外獲得につながるものです。
案件を獲得する上で大切なこと
クライアントはあなたの実績や経験を主な判断材料にします。事前にポートフォリオを充実させておくことや、できることを可能な限り細かくプレゼンすることが大切です。また、無理に高単価の案件を探そうとせず、少しずつ実績を積み上げていくようにしましょう。次第に信頼されるようになり、自然と好条件の案件を獲得できるようになっていきます。
ただ、仕事が欲しいからといって、無茶な条件を受けるのはおすすめしません。大変な思いをするだけでなく、より条件のいい案件をみすみす逃してしまうことにもつながります。たくさんの案件を参考にして、これなら受けてもいいと思えるラインを具体化しておきましょう。