Oracle認定Javaプログラマとは?資格の種類など紹介

Oracle認定Javaプログラマとは?資格の種類など紹介
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Oracle認定Javaプログラマという資格を勉強することで、就職や転職に有利になります。Oracle認定Javaプログラマが、どういった資格でどのような勉強をしたら良いのか紹介いたします。

Oracle認定Javaプログラマの受験を検討している人におすすめの記事です。

目次

Oracle認定Javaプログラマとは、どんな資格?

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、「Java SE11」に対応した新しい認定資格試験です。企業システム・クラウドサービス、スマートデバイスなどで活用されるアプリケーションの開発や生産の向上に重点をおいた資格です。Oracle認定Javaプログラマ試験に合格することで、業界標準に準処した高度なスキルを証明できます。

そもそも「Oracle Java」とは?

Oracle Javaは、オラクル社が提供するプログラミング言語「Java」のことを指します。商用目的の無料サポートは、2019年1月に終了しましたが、以降、商用目的のサポートを受けるには有償契約が必要となります。個人利用の場合は引き続き無償で利用できます。

オープンソースのJava「OpenJDK」があります。無償で利用できるソフトウェアで、OpenJDKを元に、Red Hat社やMicrosoft社からディストリビューションという形の配布形態で提供や商用目的のサポートをしています。

Javaを学習したい人は、『Javaを習得したい人へ!ロードマップを紹介』をご覧ください。

Oracle認定Javaプログラマの資格区分種類・難易度

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマの資格では、上の図の通りに下が初心者向けで一番上の難易度が高い内容になっています。それぞれ、どんな内容なのか紹介致します。

  • Bronze SE:初心者向けです。言語未経験者向けの入門資格「Java言語」を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識を評価する目的の内容になってます。
  • Silver SE11:開発初心者向けです。Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を持ち、上級者の指導の元で開発作業ができる人におすすめとなっています。日常的なプログラミングスキル、プロジェクトで発生するスキルだけでなく様々なプロジェクトで発生する状況への対応能力の評価もされます。
  • Gold SE 11:中上級者向けです。設計者の意図を正しく理解し、ひとりで機能実装が行える人におすすめの内容となっています。Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を持ち、設計者の意図を正しく理解し実装できる能力を認めてもらえます。
資格名 難易度 おすすめ 前提資格 試験名 ID
Bronze SE 初心者(入門) なし Java SE Bronze 試験 1Z0-818-JPN
Silver SE 11 開発初心者 なし
Gold SE 11 中上級者 Silver SE 11 認定資格Silver SE 8 認定資格Silver SE 7 認定資格 Java SE 11 Programmer II 試験(SE11~SE7) 1Z0-816-JPN
Gold SE 8 認定資格Gold SE 7 認定資格Java SE 6 Programmer 認定資格 Upgrade OCJP Java 6, 7 & 8 to Java SE 11 Developer 試験(Gold SE 8 認定資格)※移行試験 1Z0-817-JPN

Bronze、Silverは対象者に当てはまればどなたでも受験できます。Goldのみ、前提資格としてSilverを取得していることが条件です。旧バージョンの対象試験に合格している場合は、Gold SE11への移行試験を受ける資格が付与されるので、新規の方よりも低い合格基準で再受験できます。

Java SE 11認定資格は、Java SE 8認定資格からアップデートされました。入門者が受験可能なBronze試験がバージョンに依存になりました。旧バージョンのBronze資格を取得している場合、自動的に「Bronze SE」の資格保持者として認定されます。Silver、Goldに関しては、以前の「Java SE 8認定資格」も受験可能ですが移行試験を受ける手間を省くためには、「Java SE 11」を受けることがおすすめです。

ちなみに、Bronzeは日本独自に設けられた資格で国内のみの有効なライセンスです。SilverとGoldは、全世界共通のグローバルなライセンスとなっています。

Oracle認定Javaプログラマ試験の詳細について

Oracle認定Javaプログラマ試験の試験時間や出題数、合格ラインなどの詳細について解説します。

Bronze SE

Javaを学び始めたばかりのプログラミング入門者に向けた難易度が低い試験です。「Java言語を使用したオブジェクト指向プログラミングの基本知識について評価する」ことが目的の試験となっています。

認定資格名 Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 前提資格 特になし
試験名称 Java SE Bronze 試験 試験ID 1Z0-818-JPN
受験料 16,500 円(税込) 制限時間 65 分
出題形式 CBT形式の選択問題 出題数 60 問
合格ライン 60 % 試験日程 随時(受験方法によって異なる)
試験会場 オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験

<出題内容>

  • Java言語のプログラムの流れ
  • データの宣言と使用
  • 演算子と分岐文
  • ループ文
  • オブジェクト指向の概念
  • クラスの定義とオブジェクトの使用
  • 継承とポリモフィズム

Silver SE 11

指導を受けながら、実行コード・テストコードを書ける初級Javaプログラマに向けた資格です。「日常的なプログラミング・スキルだけでなく、さまざまなプロジェクトで発生する状況への対応能力も評価する」ことを目的の試験となっています。

認定資格名 Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 前提資格 特になし
試験名称 Java SE 11 Programmer I 試験 試験ID 1Z0-815-JPN
受験料 32,340 円(税込) 制限時間 180 分
出題形式 CBT形式の選択問題 出題数 80 問
合格ライン 63 % 試験日程 随時(受験方法によって異なる)
試験会場 オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験

<出題内容>

  • Javaテクノロジと開発環境についての理解
  • 簡単なJavaプログラムの作成
  • Javaの基本データ型と文字列の操作
  • 演算子と制御構造
  • 配列の操作
  • クラスの宣言とインスタンスの使用
  • メソッドの作成と使用
  • カプセル化の適用
  • 継承による実装の再利用
  • インタフェースによる抽象化
  • 例外処理
  • モジュール・システム

Gold SE 11

設計者の意図を正しく理解して自力で機能実装がおこなえる中~上級Javaプログラマ向けの高難易度資格です。「Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識を有し、設計者の意図を正しく理解して独力で機能実装が行える能力を評価する」ことを目的としています。

認定資格名 Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11
試験名称:新 Java SE 11 Programmer I 試験 試験名称:移行 Upgrade OCJP Java 6, 7 & 8 to Java SE 11 Developer 試験
試験ID:新 1Z0-816-JPN 試験ID:旧 1Z0-817-JPN
前提資格:新 Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8 認定資格Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 7 認定資格 前提資格:移行 Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 8 認定資格Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 7 認定資格Oracle Certified Professional, Java SE 6 Programmer 認定資格
受験料 32,340 円(税込) 制限時間 180 分
出題形式 CBT形式の選択問題 出題数 80 問
合格ライン 新:63 % 移行:61% 試験日程 随時(受験方法によって異なる)
試験日程 随時(受験方法によって異なる) 試験会場 オンラインでの受験/ピアソンVUE公認テストセンターでの受験

<出題内容>

  • Javaの基礎
  • 例外処理とアサーション
  • Javaのインタフェース
  • 汎用とコレクション
  • 関数型インタフェースとラムダ式
  • JavaストリームAPI
  • 組込み関数型インタフェース
  • ストリームに対するラムダ演算
  • モジュール型アプリケーションに移行する
  • モジュール型アプリケーションにおけるサービス
  • 並列処理
  • 並列ストリーム
  • I/O(基本およびNIO2)
  • Java SEアプリケーションにおけるセキュア・コーディング
  • JDBCによるデータベース・アプリケーション
  • ローカライズ
  • アノテーション

Oracle認定Javaプログラマ試験の申込方法

Oracle認定Javaプログラマ

2020年8月16日以降では、以下のような申込方法になりました。(参考:公式マニュアル

  1. Oracle.com のアカウントを作成します(新規の方は)
  2. CertView(オラクル認定システム)にログインします
  3. Oracle認定Javaプログラマ試験に申込みます(「ピアソンVUEサイト」で申込み)

試験日は設定されていないので、基本的に申請した日程で受験できます。万が一を沿寝るのであれば、希望する日の1~2ヶ月前を目安に予約しておきましょう。試験当日は、ダッシュボードに表示されている「今後の受験予約」の試験名を選択し受験開始です。試験の申込、受験時に起きたエラーなどは『ピアソンVUE社のコールセンター』へお問合せしましょう。当日、署名と身分証明書の提示が必要となります。

<ピアソンVUE社のコールセンターへのお問合せ>

▶URL:https://www.pearsonvue.co.jp/Contact-Us.aspx

▶営業日:土・日・祝日および年末年始を除く午前9時~午後6時

※試験開始の15分前までに試験会場へ入室することが必須です。

Oracle認定Javaプログラマの受験・合否とは

Oracle認定Javaプログラマの受験方法や合否について解説します。

受験方法

監督の付き添いがあり・なしの種類があります。ピアソンVUE社テストセンターで受験を受ける場合は、当然ながら「監督あり」ですが、オンラインは監督のあり・なしの受験が選択できます。オンラインで受験を受ける場合、英語でも日本語でも受験可能ですが、本人確認の手続きは英語でのコミュニケーションとなります。

合格発表

合格発表は、試験終了して30分後です。確認方法について軽く紹介します。

  1. 試験受験後、試験結果とスコアレポートが閲覧可能になると、アカウント登録したメールアドレスに『【重要】オラクル認定資格試験合否のお知らせ』という懸命のメールが届きます。
  2. メールの確認後、CertView(オラクル認定システム)にログインし、「試験結果」メニューより合否結果を確認しましょう。

※メールが届かなかった場合でも、30分後に「試験結果」で合否確認ができます。 スコアレポート・認定済み資格や合格済み試験の一覧・認定ロゴのダウンロード・資格証明書の発行など、認定資格に関するすべての情報を確認できます。

就職に有利なOracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマ試験を受ける時、転職の履歴書で評価されるグレードや未経験者から就職するならどの資格から受けたらよいのかという点について紹介します。

初心者が目指すべき資格とは

初心者が目指すべき資格は、「Bronze」です。Javaの基本である「オブジェクト指向の概念」がしっかりと身につく良い試験となっています。

最初にBronze試験の対策勉強を行うことで、上位試験も目指しやすくなります。「これからJavaを学んで未経験からIT業界に就職したい」と考えている人は、Bronzeから挑戦しましょう。

就職・転職に有利なグレードとは

プログラマ経験のある人が就活でアピールするなら、「Silver」以上の資格が必要です。前提資格のいらないSilver試験で、難易度も高くないためにSilverから挑戦してみましょう。

Silver、Goldは国際資格なので、特に転職などで有利になると考えられます。

プログラミング経験があるかどうかによって、難しさの感じ方は異なると思いますが、Silver以上の資格を獲得することがおすすめです。

Oracle認定Javaプログラマ試験の対策

Oracle認定Javaプログラマ試験の対策について紹介いたします。試験対策の流れは、以下のような順番で取り組むことがおすすめです。

  1. Javaの基礎が身につく入門書を用意して理解を深める(初心者の場合)
  2. 試験対策用の問題集を数冊用意して実際に問題を解いてみる
  3. 不明点が出た場合は、参考書で調べたり学習サイトで質問して解決する
  4. 問題集を解き終えたら巻末の模擬試験にトライして、時間配分を考えながら解く練習をする

Javaは、文法やルールがプログラミング言語に比べてとても多く、初心者にとっては比較的難易度が高めかもしれません。その理由は、「オブジェクト指向(コンピュータプログラムの設計や実装についての考え方の一つ)」に対して「とっつきにくい」と感じる人が多いためでらうと考えられます。簡単に学べると言われているRubyやPythonでも採用されている考え方なので、オブジェクト指向はプログラミング言語が難しいと判断される傾向がみられます。

就職や転職に有利な「Silver以上」を受験するためには、次の点がポイントです。

  • 文法やルールを覚える
  • ひたすら問題集を解く
  • わからない場所を減らす

最短合格するための勉強時間

Java Silverを合格するための勉強時間について解説します。勉強時間は、一度もプログラミングを学んだことない未経験者やJavaの勉強をどれくらい既に取り組んでいるのか、という点によって異なってきます。

<プログラミング未経験者の場合>

勉強時間:100~120時間程度が必要です。Javaの文法、ルールを覚えるためにどれくらい時間がかかるかで勉強時間は異なります。1日2時間程度の学習を3~4ヶ月ぐらいであれば、合格できるレベルが身につきます。

<Javaの入門書で勉強したことがある場合>

勉強時間:20~30時間程度が必要です。独学で勉強したことがある多少の知識をもつ初心者の方は、未経験者とは勉強のステップを一歩先に進めます。試験問題の対策に集中ができ、初心者と比べて短い時間で済みます。1日2時間程度を2週間続けることで、合格レベルになれます。

試験対策本のおすすめ、選ぶポイント

対策本を選ぶ時のおすすめを紹介します。Java Silverは、問題のパターンがある程度決まっているので、出題傾向に慣れる必要があります。問題集が掲載されている参考書がおすすめです。その問題に対しての解説がわかりやすい対策本を選びましょう。試験対策本には、Bronzeと比べて一気に問題が難しくなります。試験に似たような問題が出題される傾向があるので、じっくり解説を読んで問題の意味などを理解した状態で試験に望みましょう。

試験対策本選ぶポイント

  • 問題集が掲載されている
  • 問題の解説がわかりやすい

試験勉強には、時間に余裕があればJava Silverの問題が掲載された紫本、黒本の2冊を解いていくことがおすすめです。試験に出題される大体の問題は網羅できます。そのため、合格率も飛躍的に向上します。ただし、未経験者や時間が余裕ない人は、2冊を解くのは時間的に厳しいことがあると思います。その場合、紫本を繰り返し解いていきます。「わからない」をなくすまで何度も繰り返して解き直します。結果、合格が狙えるラインに辿り着ける可能性が上がります。

まとめ:Oracle認定Javaプログラマ試験を受けてみましょう。

Oracle認定Javaプログラマ試験を受けて、就職や転職に有利のプログラマになりましょう。初心者の方は、自分の腕試しも兼ねてBronzeクラスにトライすることもおすすめです。

どんな勉強でも同じかもしれませんが、何度も繰り返して対策本の問題を解き直し「わからない」を無くす勉強方法で取り組みましょう。

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