エントリーシート(ES)や面接対策をする中で、「自分は平凡だから」「強みや長所なんてない」と悩む就活生は多いものです。
しかし、実際のところ人には自分では気づいていないだけで長所が沢山あります。
私自身も就職活動を始めたときに自分の強みがわかりませんでしたが、さまざまな自己分析を行ったり、友人に自分の強みを聞いたりすると意外にもいくつか出てきた経験があります。
この記事では、自己分析で強みを見つけるコツについてご紹介していきます。自信を持ってアピールできる強みを、ここで見つけていきましょう。
自己分析で把握しておくべき大切な要素3つ【強み弱み・価値観・興味関心】
自己分析に取り掛かる前に、自己分析で把握しておくべき要素を確認しておきましょう。
【自己分析】強みと弱み
強みは「自分が企業にとって貢献できる人材だ」と売り出す上でもっとも大切な情報となります。自己分析で過去や経験を見つめ直すことで、仕事で武器となる強みを見つけておきましょう。
とはいえ、就活において、自身の強み・弱みは一つずつでは不十分です。企業や業界によって、アピールすべき強みや特徴は違います。そのため、複数の強み・弱みを把握することで、就活を有利に進めることができるでしょう。
【自己分析】価値観
価値観と聞くと難しく感じてしまいますが、簡単に言うと「人生で大切にしていること」があなたの価値観です。「安定した企業で着実にステップアップしたい」「安定よりもどんどんチャレンジをしていきたい」など、価値観によって選ぶ仕事は大きく異なります。
価値観に合わない仕事を選んでしまうとミスマッチが起こり、早期退職につながってしまうこともあります。自己分析の際はアピールポイントだけではなく、仕事選びの軸となる価値観についてもしっかりと分析してくださいね。
自分が大切にしている価値観がよくわからないという場合は、ストレングスファインダーに挑戦してみましょう。
あなたを34個の素質の中でどの素質が強いのかを示してくれます。
【自己分析】興味や関心
「やりたい仕事は何か」と言われて、すぐに思い浮かぶ学生は少ないです。
今まで学生として生活していたのに、急に社会人生活のことについて聞かれてもイメージできないのは当然のこと。
やりたい仕事や理想の仕事像を探す時は、いきなり職業に目を向けるのではなく、自己分析で自分の興味や関心を知ることが大切です。過去の経験から熱中できたことや興味を惹かれたことについて知ると、企業選びの大きなヒントとなってくれるでしょう。
自己分析で強みが見つからない原因とは?
学生の中には、自己分析を重ねても自分の強みが分からないという方も多いです。
しかし、どんな学生にも必ず強みはあります。
ここでは、自己分析で強みが見つからない学生が陥りがちな原因について解説します。
理由1:強みとして認める自信がない
強みになりそうな成功体験を思い出しても、「たまたまかもしれない」「運が良かっただけだ」と、成功の秘訣を強みとして認める自信がない学生も多い傾向にあります。
自分の成功や強みを認めなければ、「自分が活躍できるチャンス」を逃してしまうかもしれません。成功のために積み重ねた努力や工夫をもう一度思い返し、自分の強みだとしっかりと認めてあげてくださいね。
理由2:「強み=特別な能力」だと思っている
強みのことを「特別な能力」や「ずば抜けた才能」だと思っている学生も多いかもしれません。しかし、企業は特別な能力を持った学生を求めているわけではありません。「その人がもっとも輝ける仕事や職種が自社にあるかどうか」を判断するために、強みを聞いているのです。
強みを探す時は「他者と比べて」ではなく、自分が一番力を発揮できることを見つけることが大切です。
自己分析で強みを見つけるためのコツ
それでは、ここからは具体的に自己分析であなたの強みを見つけるコツについて見ていきましょう。このコツに従って自己分析を進めれば、必ずあなたらしい強みが見つかりますよ。
強みを見つけるコツ1:自分史で今までの体験を思い出す
自分史とは、自分の過去や現在の経験をまとめたもののことを指します。過去の体験や考え方をノートに書き出すことで、自分のことを深く理解できるようになります。自分史を作る際は成功体験だけではなく、頑張った経験や大変だった経験も思い出しましょう。とくに以下の要素を描き出せれば、強みを見つけるヒントになります。
- 目標に向けて戦略を立てて行動した経験
- うまく行かなかった時、どう行動する傾向にあるか
- トラブルやアクシデント乗り越えた経験
「アルバイトの繁忙期を乗り越えるために心がけたこと」や「趣味の旅行をするうえで気をつけていること」など、自分史で思い出すのは特別な体験でなくても構いません。そこから、「粘り強さ」や「計画性」などの強みが見つかることもあります。
強みを見つけるコツ2:弱みを強みに言い換える
自己分析をする中で、自分の弱みについて気づくことがあるかもしれません。今は弱みとして捉えているあなたの性格は、他の側面から見ると強みとして言い換えられる可能性があります。強みを探す時は、同じくらい弱みにも意識を向けてみてくださいね。
たとえば、弱みは以下の言葉に言い換えることができます。
・心配性→責任感が強く、確実な仕事ができる
・マイペース→自分の軸を持って行動できる
・集団行動が苦手→主体性がある
・人見知り→時間をかけて深い人間関係を築くことが得意
・負けず嫌い→向上心が高い
・繊細→細かいことにも気づける
強みを見つけるコツ3:企業研究をする
志望する企業や興味のある業界が決まっている場合、自己分析よりも先に企業研究をしてみるのもひとつの手です。まずは業務内容や企業が求める人物像をある程度分析し、次にその人物像に合った強みが発揮された経験がないかを思い返してみるのです。
「強みを探そう」と意識すると見つけにくくなりますが、「企業との共通点」という視点なら強みが見つかりやすくなるかもしれません。
自己分析で強みを探す時の注意点
最後に、自己分析で強みを探す時の注意点について解説していきます。
エントリーシートや面接で好印象を残すために意識したいことばかりなので、しっかりと押さえておきましょう。
注意点1:「自己分析」と「他己分析」を分けて考える
強みと言っても、実は2種類に分類することができます。
ひとつめは「協調性」や「優しさ」、「コミュニケーション能力」など、自分の経験などから導き出される強みです。この場合は大きな実績は必要ありませんが、面接やエントリーシートでは強みを裏付けるような具体的なエピソードを説明する必要があります。
ふたつめは、「TOEIC850点」や「ゼミ研究での評価」など、外部評価によって導き出される強みです。この場合は実績を軸としてアピールしていくことになりますが、企業は実績そのものに関しては大して興味はありません。その実績を得るためにした努力や工夫について知りたいと考えているので、面接ではその点に関する質問をされるでしょう。内定を勝ち取るためには、あなたの考え方や課題への向き合い方をしっかりとアピールする必要があります。
このように2つの視点から見たの強みをしっかりと区別し、それぞれに合ったアピール方法を理解しておきましょう。
注意点2:ありきたりなこと言葉にしない
行動力やコミュニケーション能力など、強みのアピールで他の学生も使いそうな言葉には注意が必要です。たとえば自己PRで「私には行動力があります」と言ってしまうと、ありきたりすぎて周りに埋もれてしまいます。差別化が図れるように、他の言葉に言い換えることが大切なのです。
あなたの強みがよりどんなものかえぴからキャッチコピーになりそうなワードと組み合わせます。「行動力=チームの最善を提案し続ける」「コミュニケーション能力=誰とでも3分で仲良くなれる」など、一言で強みの具体性が表せると、人事の印象に残りやすい表現ができるようになります。
注意点3:企業と関連性があるかどうかを意識する
自己分析をする際は、企業や業務と関連性がある強みがあるかどうかに着目しましょう。どんなにあなたが魅力的な人物でも、就活の場では「企業に貢献できること」をアピールできないと、ただの自慢話になってしまいます。
自分の強みが仕事でどう活きるのか、どんなメリットをもたらすことができるのかを説明できなければ、企業に自分を売り込むことはできません。自己PRなどで使う強みは、必ず業務と関連性のあるものを選びましょう。
自己分析で強みが見つからないなら!おすすめの就活エージェント
自己分析で強みが見つからないなら、就活エージェントで話を聞いてもらうのもありです。
私も実際に面談に参加しましたが、あなたには〇〇のような強みがありますねと言語化していただいて、非常にスッキリした経験があります。
おすすめの就活エージェント1:資格de就職
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さまざまな角度から自己分析をして強みを見つけよう!
「どんなに自己分析をしても強みが見つからない」という学生は、もしかしたら強みに関する認識や探し方を変えると強みが見つけられるかもしれません。
あなたにとって当たり前なことも、他者からしたら立派な強みです。周囲の手も借りながら、もう一度自己分析をしなおしてみてくださいね。