LPICはどんな資格?勉強方法や試験内容など紹介!

LPICはどんな資格?勉強方法や試験内容など紹介!
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LPICは、どういった資格試験なのでしょうか。

IT業界に関連した職業をしている人やITに興味がある人は、調べたり目にしたことがあったりするかもしれません。LPICという試験の内容や勉強方法などについて紹介します。

目次

LPICとは

LPIC

LPIC(エルピック)は、Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)という名前の試験です。Linuxの技術者であることを認定するベンダー資格で、取得しておくことで幅広い知識を身につけたことになります。LPICは、カナダに本部を置くNPO法人Linux技術者認定機関(LPI)の日本支部で運営されています。

世界共通の認定資格のため、全世界で大勢の人が受験しています。世界の中でも、日本人の取得者が多い傾向がみられます。世界中でLinuxの技術者であることを認定してもらえることになります。

Linux

世界中で最も普及しているOS(コンピューターを動かすためのソフトウェア)のことです。パソコン用のOSとして制作されましたが、スーパーコンピュータやサーバー、組み込みシステムなどで使用されています。

LPICを取得するメリット

LPICを取得するメリットは、試験対策を通じてLinuxの知識が一通り身につき、Linuxを扱えることの証明になります。日本企業の7割で、Linuxが導入されています。インターネットサーバーの50%以上で使われ、高いシェアを誇っているので、Linuxのトラブルが発生した時に自分で調査・対処が行える貴重な人材になれます。

Linux導入事例

  • ソニーマーケティング株式会社
  • 国立天文台 野辺山宇宙電波観測所
  • NTTコムウェア株式会社
  • クボタシステム開発株式会社

また、エンジニアを目指す人の中ではアプリケーション、OS、ハードウェアの何から学べばいいのか分からない人もいるかと思います。アプリケーション、ハードウェアを制御するOS部分の中心になるので、しっかり勉強をすることでIT業界を目指す人にとって役立ちます。

LPICの活用方法について

LPICを取得すると、Linuxエンジニアになれます。Linuxの技術者認定資格のため、Linuxに関わる仕事に幅広く活かせる魅力があります。安定稼働しているオープンソースのLinuxは、無償で利用でき比較的操作がしやすい点から多くのものに利用されています。

Linuxの利用例

  • サーバー(WEBサーバー、メールサーバーなど、仮想サーバー)
  • クラウド基盤
  • スーパーコンピューター
  • スマートフォン
  • 家電製品

また、Linuxを使用した業務ツール、設備にエラーが生じた場合に業務ができなくなることがあります。その時に、勤めている人材が対応できれば、金銭面や時間でのロスやコストを削減できます。

LPICを転職で有利になるか

LPICを学習することで、転職は有利になります。先ほど述べたように、Linuxの知識をもつことが証明できます。実務経験がない人は、資格取得を目指しているということを採用選考時に、面接官へ伝えることで「前向きな姿勢」を見せられます。面接官が採用選考時に、迷った時、LPIC資格をもっていることで、決定材料になります。

また、応募条件が判断しやすい点も魅力です。求人の中には、求めるスキルで「LPICのレベル2から3程度のスキルがあること」などの条件があることがあります。LPICのレベル2を持てば、迷わず応募できます。自分で「この企業を受けられるか」という点に悩んだ時に、判断できます。実務経験に勝るものはありませんが、LPIC資格を取得することで有利に働きます。ポテンシャルがあると判断つきやすいのは、「LPIC-2」以上を取得することがおすすめです。就職活動を行いながら、資格取得勉強を行うことで、採用担当者に上昇志向があることを伝えられます。

LPICの試験について

LPIC

LPICの試験について簡単に紹介します。

LPICの種類(グレード)・試験範囲

LPICの試験は、試験のグレードを簡単な方から「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」のステップアップ型認定構成となっています。上位試験を受験するために、下位試験から受験し合格しておかなくてはなりません。主に、実務的な問題が多く、学習を通してLinux基礎を身につけることもできる上に、今後長期的に役立つ知識が身につきます。

LPIC-1

サーバーの構築、運用、保守に関する内容の試験です。Linuxの基本操作である、Linuxのインストール、設定ができ、基本的なネットワーク構成などの管理者になれるレベルのエンジニアであることを証明できます。合格には、試験範囲101試験・102試験の両方に受からなくてはなりません。普段Linuxを管理している人が受験の対策用学習をして受かるレベルのグレードです。半年〜1年程度の勉強期間で取得が可能です。

試験範囲

試験101:システムアーキテクチャ、デバイス、Linuxファイルシステム、GNU、コマンド

試験102:シェル、スクリプト、データ管理、ネットワークの基礎、セキュリティ、ユーザインターフェイス、デスクトップ

LPIC-2

ネットワークを含む、コンピュータシステムの構築や運用、保守に関する試験で、セキュリティを組み込んだLinuxの高度なネットワーク構築などが行えるエンジニアであることが証明できます。トラブルシューティングや企画、導入、キャパシティプランニングなどが行えます。LPIC-1の合格をしていないと受験ができません。土日学習のみでも、3〜3半年程度の勉強で取得が可能です。

試験範囲

試験201:Linuxカーネル、高度なストレージ管理、ネットワーク構成、サーバーキャパシティプランニング

試験202:Webサービス、システムセキュリティ、ドメインネームサーバ、ネットワーククライアントの管理

LPIC-3

システムの設計や構築、運用、保守など、OS(LinuxやWindows、Unixなど)が混在する環境の中でも対応できるエンジニアのエキスパートであることを証明できます。LPIC-2取得後、5年以内であることが合格の条件です。試験には、300、303、304のそれぞれ分野が異なります。どれか一つ合格することで、分野のエキスパートとして認定されます。初心者でも1~3ヶ月程度の勉強で取得が目指せます。

試験範囲

試験300:OpenLDAPの設定や認証バックエンドとしての利用、Sambaの基礎や共有の設定、ユーザとグループ管理、ドメイン統合、ネームサービス

試験303:ホストセキュリティや暗号化、アクセス制御、ネットワークセキュリティ

試験304:クラスタストレージやクラスタ管理、仮想化

LPIC試験の合格点と合格率

合格点のボーダーラインは、試験によって変動します。一般的には、65%~75%程度になり、問題数が60問前後であれば42問程度の正解で合格できます。合格率については非公開ですが、受験者の数からレベルによっての合格者累計数で計算をすると、全体での合格率は35%になると考えられます。

合格発表は、試験終了後に試験で使用したPCに表示されます。合格証書は、該当するしkねに合格した日から1ヶ月後に郵送されます。1度目の受験で不合格なった場合、同じ科目を再受験するには、7日後となります。仮に2度目の試験も不合格だった場合、受験までに30日以上経過しなくてはなりません。注意しましょう。

LPICの有効期限

ベンダー系資格は、有効期限がある資格があり期限が切れ前に更新する必要があります。LPICについては、有効期限はありませんが。ですが、「有意性の期限」が5年間設定されています。有意性(ACTIVEな認定ステイタス)を維持するために、再認定を5年以内に受けなくてはいけません。

LPIC試験の概要

LPIC試験の概要については、以下の表をご確認ください。

試験時間 90分
出題数 約60問
出題方式 レベル1~2:15,000円レベル3:30,000円
試験日 祝日を除く、月~土曜日

申し込み受付期間

LPICの受験申込は、試験会場に空きさえあれば受験の前日でも申し込みが可能です。そのため、勉強計画や目標を設定するためにも、受験日を自分で確定させて試験に挑みましょう。

LPICの勉強方法

LPICを勉強する方法を紹介します。日常的な業務でも活かせるので、日頃から勉強しておきましょう。主に、勉強時間については、以下の内容で提案させて頂きます。

グレード 勉強時間
LPIC-1 1ヶ月~3ヶ月
LPIC-2 3ヶ月~3ヶ月半
LPIC-3 半年~1年程度

勉強方法や個人の技量によって勉強時間などは異なります。1日にかけられる勉強時間によって最終的にかかる勉強時間への変化が生じます。どれだけ充実した勉強ができるのか、という点についても重きを置くようにしましょう。

LPICの勉強方法①:テキストを活用する

市販のテキストを利用して自分で学習してみると良いでしょう。現在、多くの出版社から様々なテキストが出版されています。自分に合ったテキストを選択することがおすすめです。

LPICを学ぶのにおすすめの問題集

LPICの勉強方法②:学習サイトを利用する

専門的な知識をイチから学ぶには独学だと限界があると思います。そのため、学習サイトを利用することで、PCに触れながら学習できる点が魅力的です。無償で勉強できることもありますし、有料の方がより具体的に学べるので自分に合う学習サイトで勉強を進めましょう。

Ping-t

Ping-t

Ping-tは、企業による運営の勉強サイトです。ユーザー登録を行うことで無料で使えるWEB問題集やコマ問題集などが提供されます。500問以上の充実した問題集です。

LPICイージス

LPIC イージス

LPICイージスは、LPICの無料WEB教科書であると言われます。個人が運営するサイトですが、充実した内容になっています。

Udemy

Udemy

UdemyはLPICについて体系的に学習できるので、おすすめです。有料サイトなので、一度講座を購入することで何度でも学べるので分からなくなった時に復習できる魅力があります。独学で勉強する時に悩まれた時には、ぜひご利用ください。

LPICの勉強方法③:プログラミングスクールで学習

ここからはLPICをスクールで学びたいという人のために、おすすめのスクールを紹介します。

DMM WEBCAMP

DWWCAMP
は、LPI-Japan(「Linux技術者認定試験 LinuC(リナック)」などを実施する特定非営利活動法人)の「ビジネスパートナー制度」に加入したため、LPICなどの資格を目指せる教育体制が整っています。スクール卒業後も継続的にスキルアップができるのでおすすめです。

Winスクール

Winスクール
は、LPICを個人レッスンで学習できます。個人レッスンのため、わからないところなどを個人的に質問できるので、不明点を把握し理解するところまで勉強を進められます。

リナックスアカデミー

リナックスアカデミー

リナックスアカデミーは、LPICをはじめとしたLinuxの資格を学べるスクールです。個人受講者の合格者を多く輩出しているので、合格率をあげたい人におすすめです。

まとめ:LPICを取得しましょう

Linuxの基礎を系統だって勉強できるので、LPICの試験をしっかり受けましょう。インフラエンジニアを未経験から目指す時に、うってつけの登竜門です。自分のスキルを位置づけ、客観的に確認できます。Linuxを日常的に利用する方は、ぜひ一度試験を受けましょう。

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