実は一番答えづらい!?「就活の軸」の決め方と答え方

実は一番答えづらい!? 「就活の軸」の決め方と答え方
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「就活の軸はなんですか?」と面接で聞かれたとき、あなたは何と答えますか?「若い時から活躍できる企業です。」と答えていませんか?実はそれ、積極的に見えそうですがNGです・・・・。なぜなのかわかりますか?

実は、「就活の軸」は、最も就活生の「センス」が問われ、答えづらい質問かもしれません。「就活の軸はなんでしたか?」これは説明会などで、就活生から社員にもよく挙げられる質問です。きっと、「軸を何にしたらいいかわからない」という潜在的な不安により、このような質問が多くみられるのでしょう。

この記事では、これから就活を始めるみなさま、エントリーシートや面接に臨むみなさまに、「就活の軸」の決め方と答え方をお伝えします。「就活の軸」でお悩みの方必見です!

目次

そもそも「就活の軸」とは?

「就活の軸」は「企業選びの条件」とほぼ同義です。どのような企業で働きたいですか?企業研究やエントリー企業の選定の際、選定条件を持っているはずです。それが、「就活の軸」となります。その前提に立つと、軸には様々なものが挙げられます。業界、業種、給与、休日、転勤の有無や希望の仕事に就けるかなどたくさんありますね。

「就活の軸」は、就職活動において最も大切な要素の1つです。軸の置き方が自分にとって適切かどうかで、実際に就職を決めた企業で仕事に就いた後、マッチ、ミスマッチとなって違いが現れます。そのため、「就活の軸」は受かりそうなものを拝借するのでなく、自分の価値観を見極めて設定しましょう。

「就活の軸」の簡単な決め方

「就活の軸」が定まらなくて困っている方へ、簡単な決め方をお伝えしましょう。軸のベースは自己分析です。自己分析によって、強みや弱みのパーソナリティだけでなく、価値観や自分に合った生き方なども明確になっていきます。

具体的には、過去の印象に残っている象徴的なエピソードから、自身の価値観や興味関心を掘り下げていきます。例えば、「中学校で陸上部だったが高校ではバスケット部に入った」というエピソードがあったとしたら、そこに対して自分に「なぜ」「なぜ」と自問自答を繰り返します。

そうすると、「一人よりみんなで成果を出すことの方が達成感を感じられる」や、「一瞬ではなく戦略的に勝つ方法を練ることに楽しみを見出した」など、自身の価値観が分かる理由にたどり着くのではないでしょうか。このような方法を、できれば、中高大学くらいの期間で思い出しながらやってみてください。

2つ以上のエピソードに共通するものがあれば、それはあなたにとって強い価値観です。職場でも、その要素があった方が活き活きと働けるでしょう。

また、業界の軸を決めるのに役に立つのが、「将来の夢」から分析することです。小さいころから思っていた将来の夢を書き出し、「なぜそれになりたかったのか」を自問自答しましょう。同じ「中学校の先生」という夢をとっても、「勉強を教えてわかってもらえた時に喜びを感じた」とか、「皆が楽しい学校生活を送る手伝いがしたかった」など、理由は人それぞれです。過去から複数の夢を持っていた人は、その共通点を見つけられると、あなたが真に興味関心のある仕事を定義できます。それを、業界や企業探しの軸にしましょう。

さらに、将来の理想の生活を想定し、給与や休日、転勤など制度面の軸を明確にしましょう。

ここまでやったら、いくつか、軸ができてきた、優先順位をつけてみてください。どれが「譲れないもの」でどれが「そうだったらよりよいものか」を分別するのです。この作業をしておくと、ESや面接でも一貫性をもった回答が作りやすくなります。志望動機を考えるのにも、それほど苦労しないはずです。

「就活の軸」は大きく3つに分類できる!

あなたの挙げた「就活の軸」は実は大きく3つに分類できます。

1つ目が、会社の制度です。給料、休日、福利厚生、研修、転勤の有無などがこれにあたります。

2つ目が会社の事業について。業界やBtoC、BtoBなどのサービス提供形態、具体的なサービスや商品の内容や企業理念がこれにあたります。

3つ目が会社の風土や文化について。若手が活躍できるや、裁量がある、成長できるがこれにあたります。

ご自身の軸を、この3つに分類してみてください。きっとどなたも、3種類の分類に1つずつは軸となる条件をもっているのではないでしょうか。どれも大切な要素です。しかし、面接やエントリーシートなど、選考の場ではいうべき軸と言ってはいけない軸があります。あなたはそのことを意識しているでしょうか?ここから、詳細を解説していきましょう。

面接で答えるときには、種類に気を付けて

ESや面接で「就活の軸」を述べるときは、素直に自分の優先順位の高いものを述べるのでなく、戦略的に選んで答えましょう。わかりやすいNG例が、記事の冒頭でもお伝えした「若い時から活躍できる企業です。」です。なぜNGかわかりますか?

就職活動及び採用活動は、就活生と企業の双方でマッチングを図るもの。しかし、選考においては企業の方が圧倒的優位です。

企業の面接官は、「この人は、会社にどんなポジティブな影響をもたらしてくれるのかな?」という視点で就活生のことを見ています。

そんななかで、「就活の軸」を「自分の活躍、自分の成長」にだけ置いていたらどうみえるでしょうか?「自分が会社に何を提供できるかの視点なく、会社が自分に何を与えてくれるかに寄った考え方をする人」と捉えられ兼ねません。

同じ理由で、「会社の制度」の観点での回答も気をつけましょう。「就活の軸」を答えるときに、もしご自身の優先順位の高いものが「会社の制度」「会社の風土や文化」のうち「会社が自分に何を与えるか」に寄ったものであれば、それ以外のものを選んで回答してください。

選考では、「自分が企業に何を提供できるか」「企業の何と共鳴しているか」のアピールに徹しましょう。内々定をもらってから、「会社が自分に何を与えてくれるのか」で絞っていけばよいのです。

「就活の軸」はTPOに応じて使い分けよう

いかがでしたか?ここまで述べてきたように、「就活の軸」は多岐に渡ります。優先順位も人それぞれです。だからといって、なおざりにするのはNG。

のちに痛い目を見ます。就職活動においては、改めて軸を明文化し、優先順位をつけて行動しましょう。軸の優先順位が、ダイレクトに、企業の優先順位に繋がります。

軸の優先順位なくして企業に優先順位をつけている場合、ただの思い込みや、有名企業思考になっている可能性がありますので、軸の選定に立ち戻ってください。

そして、「就活の軸」は場面に応じて使い分けましょう。もちろん、ご自身で就活について考える際には、素直にすべての軸を使って考えればよいです。

しかし、選考においては、「企業に何を提供できるか」「企業の何と共鳴しているか」の観点の軸にのみ言及してください。そして、内々定をもらったのちに、「会社が自分に何を与えてくれるのか」の軸で考えてください。そうすれば、全体的にどの軸にも配慮した選択ができるのではないでしょうか。

この記事を読んだみなさんが、「就活の軸」を武器に、内々定を獲得し、最終的には、より理想に近い企業とマッチングすることを祈ります。

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