プログラマーになってみたものの、何歳まで「コードで飯を食べられるのか」不安になったことありませんか?プログラマーは、生涯続けられる仕事なのでしょうか。この記事では、「プログラマーに年齢制限があるのか」といった点について解説します。
プログラマーの年齢制限がある?
プログラマーは、長く続けられにくく「プログラマーは、35歳で定年」という説があります。具体的に、そう言われてしまう理由について3点の視点から解説します。
年齢制限があると言われる理由
- プログラマーは常にスキルアップを求められる
- 年齢と共に会社の決まりでプログラミングの作業から離れる?
- プログラマーを経てキャリアチェンジする人が多い
理由①:プログラマーは常にスキルアップを求められる
プログラマーは、一般的な職業とは異なり新しい技術や情報を吸収し、自身をアップデートする必要があります。一般的な職業は、入社時と比較すれば勤続年数などが増えていくにつれ成長ができ、仕事が楽になってくることでしょう。
プログラマーにおいては、実績のある人であってもプロジェクトに関わる時は常にさ以前の技術を使って開発しなくてはなりません。自分の中にある知識だけでは不十分な場合があり、年齢と共に学習能力・適応能力・記憶力が低下するため、プログラマーを続けることに限界を感じる傾向がある点が理由のひとつです。
理由②:年齢と共に会社の決まりでプログラミングの作業から離れる?
プログラミングの作業は、年齢と共に会社の規則で開発作業から離れてしまうことがあります。大企業の大きな会社で開発を離れるタイミングが決まっている傾向が強くあり、プログラマーとして企業で働き続けたい場合は、転職を検討するきっかけとなるかもしれません。
ただし、「年齢」という点で決まりがある企業への転職は難しくなるため、予め年齢によって開発作業から離れることを知っている場合、早めに転職を視野に入れて動くようにしましょう。
理由③:プログラマーを経てキャリアチェンジする人が多い
開発業務の中では、最も下流の工程を担うのがプログラマーの「コードを書く」業務です。システムエンジニアやプロジェクトマネージャーの計画に沿って、実際に納期に合わせて完成させる必要があります。肉体的・精神的負担が大きく、賃金は上流工程のシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーと比較して低い傾向があるため、キャリアチェンジを検討する人が多くいます。そのため、長くプログラマーとして仕事を続けようと思っていてもキャリアチェンジの末、プログラマーとしての早い定年退職に繋がります。
また、プログラマーの管理業務へ移行することがあります。役職が付き、後輩の教育やマネジメントが中心の管理業務を託されるので、その点でもプログラマーの仕事から離れなくてはならなくなります。
初心者がプログラマーに転職できる年齢制限はある?
初心者がプログラミングに興味を持った時、プログラマーになるための「年齢制限」があるのでしょうか。ここでは、プログラマーに初心者が転職する時に目安として良い「年齢」について解説します。
転職に有利なのは30代前半まで
ポテンシャルを見て採用してくれることが転職ではあります。そのため、年齢がある程度若い方が有利になる傾向がみられます。プログラマーを目指して転職するのであれば20代の内に受けるとIT人材不足の傾向からも、高確率で転職に繋がりやすい可能性が高まります。未経験者として転職する上では、30代前半までなら成功する可能性が高くなると言えます。20代の世代と比べて30代がプログラマーとして転職するのは少しハードルが上がりますが、転職できないわけではありません。
事前準備をしっかり行い、アピールを「やる気」だけに限らず、独学した結果や制作物(ポートフォリオ)などを使って、自分のできることを伝えましょう。
転職成功者が増えているIT業界
IT業界は、人材不足が今後、深刻化していくと予想されています。需要が高まる反面で、IT業界で働こうとする人材が少ないためです。結果、IT業界への転職は難しいとされていますが、他の業界と比較すると転職に成功しやすい特徴があります。IT人材の不足や働き方の多様性により、IT業界での採用活動が活発化されているため、比較的転職成功者が増えている流れがあります。
エンジニアとして転職活動を有利にする「自分を売り手市場にする方法」について、『エンジニアって売り手市場なの?いつまで続く?』で紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
未経験でプログラマーに転職する時に気を付けるポイント
未経験者がプログラマーに転職する時、気を付けたらよいポイントについて紹介します。ぜひ、未経験からプログラマーへの転職を挑戦しましょう。
ポイント
- 社会人スキルのアピール
- ポートフォリオの準備
社会人スキルのアピール
社会経験があるかどうかは、とても重要です。社会人スキルがどれくらいあるのかをいかにアピールできるかが大切となります。仮に、30代の未経験者が転職を望む場合、ポテンシャル採用ではなく、コミュニケーション能力・時間管理能力・事務処理能力などが問われます。これまでの職業で培えてきているのかを採用担当者はチェックします。
20代前半から中盤の若い志願者ではなく、30代の志願者に合格を出すのでしょう。社会人経験を生かして、業務に対し責任を持って取り組み、職場への適応してくれる人を望むのであれば、社会経験のある世代を選びます。プログラマーとしてのポテンシャルだけで見れば、20代の若い世代の方が「記憶力」「体力」などの点で優れています。未経験からエンジニアになりたい30代は、その点以外で負けないポイントがあることを伝えながら、「なぜ、自分がエンジニアになりたいのか」という志望動機についてしっかり語りましょう。志望動機については、『未経験からエンジニアになりたい人が書くべき志望動機』を参考にしてください。
ポートフォリオの準備
転職活動に重要な「ポートフォリオ」は、プログラマーを目指すのであれば特に欠かせません。未経験者だったとしても、プログラミングを触れたことない人を採用する可能性は社会人スキルがあっても厳しくなってしまいます。プログラミングに適性のある人を採用したいと思う企業が多くあるので、就職・転職活動のためにもポートフォリオをしっかりと準備しましょう。
プログラマーに転職するための「ポートフォリオ」は、実際に自分がコーディングしたサイトをまとめたり、自己紹介サイトを制作したりする傾向がみられます。ポートフォリオは「作品集」という意味なので、自分がこれまでどのようなプログラミングができているのかをポートフォリオから伝えられるようにしましょう。「やる気」だけではなく、「ある程度の成果」を証明できます。結果、採用担当者も「意気込み」「素質」「適性」を測れます。エンジニアがポートフォリオが必要であることについては『ポートフォリオの必要性と準備のコツ』をチェックしてください。
転職エージェントの紹介
ここでは、未経験者でもプログラマーになるチャンスが掴める転職エージェントについて紹介します。自分に見合う転職エージェントで、未経験者からプログラマーになりましょう。
レバテックキャリア
レバテックキャリアでは、ITエンジニア経験者の支援に特化している傾向があります。照会企業は大手It・WEB系企業、スタートアップ企業など幅広く網羅している点が特徴的で、転職成功率が高い傾向があります。未経験者においては、しっかりと独学で学習を積んだ人におすすめの転職エージェントです。
DODA
dodaは、全国展開されている転職サイトのため、地方在住の人でも登録して転職活動が行えます。職種や案件も豊富にあるので、求人情報を比較検討しながら、自分に見合う企業を探せます。また、スカウト制度もあるので、直接企業からオファーを受けられる可能性があります。
テックキャンプエンジニア転職
転職成功率99%のテックキャンプ(TECH CAMP)エンジニア転職は、未経験からフリーランスエンジニアに転職する人のためのコースがあります。未経験者という点で不安に感じている人におすすめです。
まとめ:プログラマーがコードで活躍し続けるにはアップデートが必要!
プログラマーに年齢制限があるといった説が立っている理由は「アップデートが必要な職業」だからです。経験を積み、管理職にキャリアアップをすることで、コードを書く機会が減ってしまうこともあります。日々勉強をして、場合によっては転職などをして人材不足の企業でプログラマーとして活躍しましょう。