コロナウイルスの影響「21卒就浪した人ってどのくらい?

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就職浪人をする人は既に20%を切っています

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この記事を書いている9月上旬以降、内定取り消しなどが起きなければ、就職浪人する学生が20%未満になることは確実です。

8月1日時点で就職内定率は81.2%

8月1日時点の就職内定率は81.2%です。

この数値は前年同月比より、約10%低くなっています。

しかし、その要因は各社が採用人数を計画より減らしたり、採用自体を辞めているからだけではありません。

新型コロナウイルスの影響で企業の採用活動が例年より遅れたため、内定率が下がったと思われます。

21年卒の就職内定率は思ったより悪くない

新型コロナウイルスの影響は新卒の採用活動にも大きなインパクトを与えております。

しかし、8月1日時点の就職内定率は現在の採用スケジュールになった17年卒と比べるとほぼ同じです。

ただし、17年卒の3月卒業時点の就職内定率は95.5%でしたが、大卒求人倍率は17年卒が1.74倍に対して、21年卒が1.53倍になっています。

そのため、21年卒の3月卒業時点の就職内定率は17年卒を下回るでしょう。

バブル崩壊やリーマンショック後ほど状況は悪くない

株式チャートの前でタブレットを操作している男性の画像

今年の大卒求人倍率は前年(1.83倍)に比べ、0.3ポイント減少し、1.53倍になりました。

しかし、12年卒の大卒求人倍率は1.23倍と今年より、さらに0.3ポイント低かったのです!

実際に就職内定率も非常に悪く、2012年卒(558692人)は正規雇用での就職者が335048人(60.0%)、非正規雇用での就職者が21963人(3.9%)でした。

以上のことからも、今年の状況は決して、最悪の状況ではないと言えるでしょう。

観光・ホテル・運輸業界はコロナによる影響大

日本航空、全日本空輸、HIS、スカイマーク、USJなどが選考中止を公表しました。

コロナショックによる影響は観光・ホテル・運輸業界を中心に大きく出ています。

つまり、利益をインバウンドからの収入で確保していた業種ほど、新型コロナウイルスの影響を受けています。

定期的に就職氷河期は訪れています

2000年以降の大卒求人倍率の推移を見ると景気がよかったと言えるのは06年卒〜09年卒、15年卒〜20年卒だけです。

言い換えると00年卒〜05年卒、10年卒〜14年卒はいわゆる就職氷河期であり、大卒求人倍率も21年卒より悪い状況での就職活動でした。

このことからも約5年のサイクルで好景気と不景気を繰り返していることが分かります。

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00年卒〜05年卒(厳密には93年卒〜05年卒)の求人倍率が低かったのはバブル崩壊が原因でした。

また、10年卒〜14年卒の時はリーマンショックが原因でした。

21年卒の場合は原因が新型コロナウイルスであるだけと考えることもできます。

そのため、就職活動がうまくいかないとしても外的要因(今回の場合は新型コロナウイルス)のせいにするのは安易な発想ではないでしょうか。

混乱の最大の要因はリモート就活

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今までと全く異なるリモートによる就職活動が学生を混乱させました。

就職内定率、大卒求人倍率の点から考慮すると21年卒の就職活動の状況はそこまで悪くないです。

しかし、就職活動の仕方が対面からリモートに変化したことで対面による情報収集ができず、企業研究から内定獲得までをすべてオンライン上で完結させる「リモート就活」が混乱を生み出しました。

見文系学生が苦戦

就職内定率を文系、理系に分けて集計すると理系は90.8%( -3.5ポイント)と前年8月と同様に推移しています。

逆に文系は、76.9%( -12.9ポイント)と苦戦しています。

理系は採用選考が全体的に早く進む傾向があるのに加え、産業構造が変わっていく中でも需要があったのが要因と思われます。

一方、文系に関しては採用選考が遅れたのに加え、一部企業で採用抑制の動きも影響していると想定されます。

現状では就職浪人のリスクは高い

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現状から判断する限りでは就職浪人はかなりリスクの高い選択肢といえます。

一部では新型コロナウイルスのワクチンが開発されたと言われていますが、効用がはっきりと示されておりません。

そのため、第二波・第三波の影響が想定以上に大きくなる場合も考えられます。

加えて、東京オリンピックが中止となれば、今年よりもさらに悪い状況になることが想定されます。

また、就職氷河期と呼ばれた時期の大卒求人倍率の推移から考慮すると氷河期が始まった年の翌年以降はさらに求人倍率が下がっています。

以上の点から、安易に就職浪人を行うのはリスクの高い選択肢といえます。

そのため、現時点で就職活動を続けている大学生のみなさまに対して、お伝えしたいことがあります。

志望している業種、企業規模、地域など望んでいる条件にあった企業からの内定は難しいかもしれません。

しかし、そこにこだわりすぎず、自分自身が成長する機会と捉え、広い視野で企業や仕事を探してみてください。

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