AWSアプリケーションを設計できる能力を認定する「AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル」という資格をご存じでしょうか。
この記事では、AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルの試験内容や試験対策について徹底的に解説します。
それでは早速見ていきましょう!
AWS認定試験とは?
AWS認定試験とは、世界的なクラウド環境サービスAWS(Amazon Web Services)が提供する認定プログラムのことです。
2021年現在で11種類の試験があり、大別して4つのレベルに分けられます。
コース名 | 分野 |
基礎コース | Certified Cloud Practitioner |
アソシエイト(中級) | ・デベロッパー ・ソリューションアーキテクト ・SysOpsアドミニストレーター |
プロフェッショナル(上級) | ・ソリューションアーキテクト ・DevOpsエンジニア |
専門知識 | ・機械学習 ・セキュリティ ・データアナリティクス ・アドバンストネットワーキング ・データベース |
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルとは?
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルとは、どのような試験なのか理解を深めましょう。
- 受験概要
- 受験対象者
- 認定される能力
それでは一つずつ解説していきます。
受験概要
「AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル」は、AWSアプリケーションの設計やデプロイ、評価する能力があることを認定する資格です。
受験概要は以下の表にてご確認ください。
問題形式 | 複数選択の全65問 |
実施形式 | テストセンターまたはオンラインプロクター試験 |
試験時間 | 180分間 |
受験料金(税別) | 30,000 円 |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
また、出題される問題とその比率は以下の通りです。
分野の詳細については、試験ガイドをご覧ください。
分野 | 出題比率 |
組織の複雑さに対応する設計 | 12.5% |
新しいソリューションの設計 | 31% |
移行計画 | 15% |
コスト管理 | 12.5% |
継続的な改善 | 29% |
特に比率の高い、「新しいソリューションの設計」に関しては、ソリューションとアプリケーションの認証情報を管理する安全な方法を決定する知識や大規模アプリケーションの検出制御とセキュリティサービスを可能にするスキルが求められます。
まずは、新しいソリューションの設計についての理解を深めることから始めましょう。
受験対象者
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルは、AWSでのクラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて2年以上の実践的な経験を持つ人を対象とします。
具体的に、以下のことを理解していると良いでしょう。
- AWS CLI、AWS API、AWS CloudFormation テンプレート、AWS 請求コンソール、AWSマネジメントコンソール、スクリプティング言語、および Windows と Linux 環境についての知識
- エンタープライズの複数のアプリケーションやプロジェクトのアーキテクチャ設計に対し、最適なガイダンスを提供する能力、およびビジネスの目標をアプリケーション/アーキテクチャ要件に関連付ける能力
- クラウドアプリケーション要件を評価し、AWSでアプリケーションの実装やデプロイするためのアーキテクチャを提案する能力
- 主要な AWS技術や継続的なインテグレーション、デプロイプロセスを使用して、ハイブリッドアーキテクチャを設計する能力
認定される能力
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルにて、認定される能力は以下の通りです。
- 動的にスケーラブルで、可用性、耐障害性、信頼性に優れたアプリケーションを AWS で設計、 デプロイする
- 与えられた要件に基づいてアプリケーションを設計、デプロイするように適切な AWS のサービ スを選択する
- AWS で複雑な多層アプリケーションを移行する
- AWS でエンタープライズ全体のスケーラブルな運用を設計、デプロイする
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルに合格するための対策
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルに合格するための対策を見ていきましょう。
- 参考書を解く
- Udemy
- 公式の模擬試験
それでは一つずつ解説していきます!
対策①:参考書を解く
「AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説」は、Udemyや模擬試験、サンプル問題を解く前に一読したい参考書です。
練習問題が本番試験よりも少し難しめに作られており、余裕を持って本番試験に挑むことができます。
また質問の系統や回答の補足情報が非常に参考になる良書です。
模擬試験をやりながら、定期的に見返しましょう。
対策②:Udemy
Udemyで勉強するならば「AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル模擬試験問題集」がおすすめです!
本試験よりだいぶ難しく作られている模擬試験なので、最後の確認事項程度に利用するとよいでしょう。
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルは日本語の勉強教材が少ないため、重宝できる勉強素材です。
対策③:公式の模擬試験
最後の確認として、公式から提供されている模擬試験を受けましょう。
何回でも解き直すことができるように、模擬試験中に問題と選択肢をスクショすることをオススメします。
わからない問題がなくなるまで、徹底的に解きなおしましょう。
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルを取得するメリット
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルを取得すると、以下のようなメリットがあります。
- 海外の人とコネクションができる
- 転職市場で役立つ
それでは一つずつ確認していきましょう!
メリット①:海外の人とコネクションができる
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルを受けるメリットとして、認定者限定イベントに参加できることが挙げられます。
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルに合格すると、AWS認定LinkedInグローバルコミュニティへのアクセスが可能になり、「 AWS Summitイベント」「AWS主催の認定イベント」などを通じて認定者と交流する事ができます。
世界中のエンジニアとコネクションができる機会は、AWS認定資格ならではのメリットと言えるでしょう。
メリット②:転職市場で役立つ
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルに合格すれば、AWSアプリケーションの設計やデプロイにおいて高度な知識とスキルを有する者としてデジタルバッジで認定されます。
AWS認定を取得済みである証として、ソーシャルメディアや電子メールの署名に添付する事ができます。
また、職務履歴書にも記載することができる資格なので、転職や就職の際にも役立てることができます。
客観的なスキル証明として、受ける価値が大きいと言えます。
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルまとめ
今回、AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナルの試験内容や試験対策方法、メリットについて解説してきました。
記事内で紹介したオススメの試験対策方法はこちらです。
- 参考書を解く
- Udemy
- 公式の模擬試験
また、資格を取得することで海外の方のとのつながりができたり転職の際に役立てることができるなどメリットがたくさんあることが分かりました。