「AIを搭載したチャットbotを作ってみたい」
「プログラミング初心者でも簡単に作れる方法を知りたい!」
この記事では、プログラミング初心者向けに、AI型チャットbotの作り方を丁寧に解説します。
それでは早速みていきましょう!
bot(ボット)とは?
bot(ボット)とは、一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムのことを指します。
botの代表として、Twitterを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
Twitterのbotは、設定された内容を自動的にツイートしています。
このように、botは事前に決められたプログラムを実行するだけの機能しかありません。
AI型のチャットbotとは?
botに対する理解が深まったところで、AI型のチャットbotについて解説します。
- AI型のチャットbotの特徴
- AI型チャットbotの用途
- AI型チャットbotの活用例
それでは早速みていきましょう!
AI型チャットbotの特徴
AI型チャットボットとは、入力された言語データをAIが解析し、質問に対して統計的に最も適切な回答を提示するチャットボットです。
また、利用者が入力した内容をチャットボットが学習するため、使ってもらうほど回答の精度が向上していきます。
AI型チャットbotの活用例
AI型のチャットbotは、以下のような活用例があります。
- カスタマーサポート
- ヘルプデスク
- 観光案内
チャットbotは24時間365日稼働することができるため、大幅な業務効率化に貢献します。
また、蓄積した質問内容のデータをもとにユーザーリサーチなどのマーケティングに活用することができます。
【初心者でも簡単!】AI型チャットbotの作り方
AI型チャットbotの特徴を理解したところで、本題であるAI型チャットbotの作り方を解説していきます。
- シナリオの設定
- チャットbotツールの選択
- プラットフォームの選択
- 繰り返しアップデート
初心者でも簡単に作れる方法を紹介します。一つずつみていきましょう!
実装①: シナリオの設定
AI型のチャットbotを作る時に、まずシナリオの設計が必要になります。
シナリオの設定は、よくある質問や業務マニュアルなどのチャットボットを使いたい場面で蓄積されているデータを活用しましょう。
ここで、よくあるシナリオの例を紹介します。
1回目の質問 | 2回目の質問 |
料金について | 料金の支払い方法今月の支払い料金支払い料金の確認 |
ポイントについて | ポイントの受け取り方法今月の獲得ポイントポイントの確認 |
登録情報について | パスワードの確認秘密の質問 |
1回目の質問 | 2回目の質問 |
データについて | データの移行方法がわからないデータの保存先がわからない |
バッテリーについて | バッテリーの減りが早いときは?バッテリーが壊れた時の対処 |
サービスについて | ヘルプデスクに繋ぐ |
1回目の質問 | 2回目の質問 |
返品について | 返品期日はいつですか返品にかかる料金について教えてください |
返金について | 返金可能日数を教えてください返金手数料を教えてください |
また、AI型のチャットbotでは対話の設計は不要ですが、質問意図を理解し最も正確な回答に紐付けなければなりません。
そのためには、大量の回答パターンからAIを学習させたり、もしくは言葉を辞書として登録していく必要があります。
実装②: チャットbotツールの選択
ツールの中には独自のAIエンジンが搭載され、新たにAI学習させずとも実用的に利用できるものもあります。
以下、AI型チャットbotツールの代表例を紹介します。
ツール | 開発企業 | 特徴 |
SUNABA | ドコモ | ・自然対話プラットフォーム ・シナリオベースの対話エンジンと機械学習による意図解釈を組み合わせた対話ボット |
IBM Watson | IBM | ・Twitter、Slack、Facebook Messengerなどとの連携も可能 ・会話フローや事前学習されたコンテンツを使ってボットを学習させることが可能 |
NEC 自動応答 | NEC | ・NEC独自のAI技術を活用し、自然文の多様な表現を認識 ・問合せに対して高精度、かつ高速に回答可能 |
これらのツールは初期費用はかかるものの、自分で実装するよりもはるかに簡単に初心者でも作ることができます。
実装③:プラットフォームの選択
完成したAIチャットボットを導入したいチャネルに接続します。
例えば、以下のようなチャネルの候補が考えられます。
メッセージアプリ | Facebookメッセンジャー/Slack/Skype/LINE |
ボイスアシスタント | Googleアシスタント/Amazon Alexa |
ホームデバイス | Google Home/Amazon Echo |
使用したツールによっては、接続できないチャネルもあるので注意してください。
実装④: 繰り返しアップデート
最後に、ユーザーの利用データとシナリオを比較しアップデートを繰り返しましょう!
作っただけで満足するのではなく、対応力の精度を高めることで利用者の満足度向上につながります。
AI型チャットbot作成のポイント3つ
AI型チャットbotの作成ポイントをまとめました。
- 事前に情報やデータを収集する
- 目的・目標を明確にしておく
- 定期的なメンテナンスが必須
一つずつ確認していきましょう!
ポイント①:事前に情報やデータを収集する
データ収集は、AI型チャットbotを成功させる上で1番といっても過言ではないぐらい大事な事前準備です。
ただ大量のデータを集めるのではなく、質の高いデータを集めるようにしましょう。
ポイント②:目的・目標を明確にしておく
AI型のチャットbotを作る前に、チャットボットでやりたいことや解決したい課題などの目的・目標を明確にしましょう!
そうすることで、チャットbotの方向性や回答のシナリオも決めやすくなります。
ポイント③:定期的なメンテナンスが必須
チャットボットには定期的なメンテナンスが必須です。
なぜならば、AI型は間違った方向に学習をして、間違った質問内容や返答をする可能性が高いからです。
AI型のチャットbotを成功させるためには、定期的にデータを精査しながら修正をしていきましょう。
AI型チャットbotの作り方まとめ
今回、初心者でも簡単にできるAI型チャットbotの作り方を丁寧に解説してきました。
事前に情報やデータを集めた上で、以下のような手順を踏みましょう。
- シナリオの設定
- チャットbotツールの選択
- プラットフォームの選択
- 繰り返しアップデート
この記事を参考にして、皆さんもオリジナルのチャットbotを作ってみてくださいね!