データベース管理ソフトウェア市場でトップのシェア率を誇る「ORACLE」の資格「ORACLE MASTER」を取得するには、どういった勉強をしたらよいのでしょうか。
スキルチェックも合わせてできるので、「ORACLE MASTER」取得を目指しましょう!
ORACLE MASTERとは

ORACLE MASTERは、Oracle Databaseの管理スキルを証明する資格です。ORACLE MASTERは、「日本オラクル社」が公式に運営しています。Oracle Databaseシリーズを扱う技術力やDatabase管理とSQLを書く能力の両方を認定してくれます。以前までは、日本国内の資格でしたが、世界共通基準の認定資格になりました。
SQLについては、『UdemyでおすすめのSQL講座8選!』にて紹介しています。
ORACLE MASTERを取得するメリット
- 国内約半数のDBを扱うスキルの証明
- RDBとSQLの基礎を身に着けられる
国内約半数のDBを扱うスキルの証明
ORACLE MASTERは、27万人を超えるエンジニアが選んだ実績のある資格です。社内外問わず、Oracle Databaseシリーズを扱えることの証明ができます。Oracle製品は、日本国内のRDB(リレーショナルデータベース)管理ソフトウェアのシェア1位を占めています。ORACLE MASTERを取得すると、国内トップシェアを誇るデータベースが扱えることが裏付けられます。
RDBとSQLの基礎を身につけられる
試験範囲を学習することで、RDBの仕組み、SQL基礎を一通り身につけられるので、体系的に学習を進めたい人にもおすすめです。また、Databaseの技術者として必要なスキルを身につけられます。新機能を採用したり、プロジェクトに参画したりできるので、新しいタスクへの挑戦することも可能となります。
ORACLE MASTERでキャリアアップ?
ORACLE MASTERは、データベースの管理や運用の他、SQLに関するスキルも問われ資格です。ORACLE MASTERを取得することで、具体的にどの点がキャリアアップに繋がるのでしょうか。
キャリアアップに繋がるポイント
- オラクル製品は使用率が高い
- スキルを世界に証明できる
- ORACLE以外のことも学べる
- 年収の水準が高い
- 履歴書の説得力が上がる
- IT業界で重宝される
それぞれ詳しく解説していきます。
理由①:オラクル製品は使用率が高い
Oracle Databaseシリーズは、日本国内においてシェア率は半数を占めます。ORACLE MASTERを取得することで、国内で利用されているOracle Databaseの半数を扱えるスキルを取得していることが証明できるのでキャリアアップに繋がります。
理由②:スキルを世界に証明できる
ORACLE MASTERは、日本国内だけに留まらず、シルバーレベル以上のグレードであれば世界でも通用する資格です。世界共通認定なので、自分のスキルアップも含めて高いグレードの資格を取得しましょう。
理由③:ORACLE以外のことも学べる
ORACLE MASTERの資格取得を学ぶことで、SQLの基礎知識を身につけられます。RDBの仕組みを学べるので、エンジニアとしての知識を深く広げられます。
データベースの基礎を学びながら体系的に学習を進めることで、ORACLE MASTERの試験へ合格を勝ち取り、知識を身につけられます。
理由④:年収の水準が高い
データベースエンジニアは、ほかのエンジニアと年収レンジがほぼ同じです。技術力によって、年収が異なってきますが、ORACLE MASTERの資格を保持することでデータベースに対する知識とスキルがある証明ができます。
結果、データベースエンジニアの年収より高くなる可能性があります。中でも、ORACLE MASTERにあるプラチナグレード資格を取得することで年収増加が期待できます。
理由⑤:履歴書の説得力が上がる
IT企業への就職に限らず、一般企業の情報部門を目指している人にとって、有効な資格としてORACLE MASTERは認められています。保有資格欄に記入ができるので、ITスキルをもつ証明となります。結果、履歴書の説得力が上がるのでORACLE MASTER資格の取得を目指しましょう。
理由⑥:IT業界で重宝される
Oracle Databaseは、業務システムの約半数で使用されています。保有者は、IT業界で求められており、システム構築の時に必要となる知識なので、仕事の幅を広げられます。IT業界を目指している人は、ORACLE MASTER取得が大きな強みになります。
ORACLE MASTERのグレード

ORACLE MASTERには、知識内容や難易度によって異なる4つのグレードがあります。ブロンズは、誰でも受けられますが、シルバーより上のグレードは、積み重ねて取得できる資格です。まずは、ブロンズで試してからシルバー以上の資格取得を学びましょう。
ORACLE MASTERのグレード
- ブロンズ
- シルバー
- ゴールド
- プラチナ
それぞれを解説します。
ORACLE MASTER グレード1:ブロンズ(ORACLE MASTER Bronze DBA 2019)
データベースの基礎知識がスキルとしてあることの証明になります。ITエンジニアに求められる知識を習得している試験で、Bronze DBA Oracle Database Fundamentals(1Z0-085-JPN)に合格すれば認定されます。
新資格体系で独立した資格になっています。(DBA=DataBase Administrator:データベース管理者)
ORACLE MASTER グレード2:シルバー(ORACLE MASTER Silver DBA 2019)
運用担当者に求められるスキルを認定する資格です。ゴールド、プラチナ資格を受験するためにシルバーの保有が必要となります。Oracle Database Administration I(1Z0-082-JPN) に合格することで認定となります。
新資格体系により、シルバーからの受験も可能なので、ブロンズを受けず、シルバーからスタートしてグレードアップ・スキルアップに挑むのもおすすめです。
ORACLE MASTER グレード3:ゴールド(ORACLE MASTER Gold DBA 2019)
シルバーを保有していることが必須条件で受験可能なグレードです。データベースの技術要素を包括的に理解し、状況に応じた対応が行えることの証明する資格です。
構築、リカバリだけでなく、チューニングの知識が問われます。シルバー資格に合わせて、Oracle Database Administration II(1Z0-083-JPN)に合格することで資格取得となります。
ORACLE MASTER グレード4:プラチナ(ORACLE MASTER Plutinum DBA)
ゴールド資格を保有していることが必須条件で受験なグレードです。トップエキスパートとして高度な技術を駆使し、最適な環境の構築、状況への対応が行える「データベースエキスパート」と認定されます。データベース関連の重要な仕事を依頼を受けることが増えることは間違いありません。
プラチナでは、実技試験がありそちらに合格すること、オラクル認定コースを2つ以上受講していることが条件です。
ORACLE MASTERの試験概要について

ORACLE MASTER試験詳細、概要について解説します。
ORACLE MASTERは、有効期限はありません。ただし、ORACLE MASTERに対応するOracle Databaseのバージョンがあり、取得した資格が古くなります。新機能確認のための移行試験が容易されているので、資格を更新することでフレッシュな資格の証明になります。
ORACLE MASTER 詳細
合格発表について
SQL、DBAの科目単体での合格発表は試験終了後、画面上に表示されます。また、必要な試験に合格した場合、認定状況などを確認するのは「CertView」にて確認できます。試験終了後30分ほどの時間経過が必須となります。仮に不合格だった場合、2回目の受験は14日後になります。
ORACLE MASTERの受験料
ORACLE MASTERの受験料は、試験内容で異なるのではなく会場によって異なります。オンライン試験では、SQL基礎のみとなります。DBA試験は会場試験限定なので、最低でも計43,416円(税込)は必要です。
試験会場 | 料金(税別) |
会場試験 | 32,340 円 |
オンライン試験 | 14,688円 |
ORACLE MASTERの試験範囲
それぞれのグレードにある試験範囲を紹介します。
Bronze 試験範囲(試験時間:120 分/70問)
Oracleデータベース管理の概要、Oracleデータベースのインストールおよびデータベースの作成、Oracle Enterprise Manager Database Express およびSQL管理ツールの使用、Oracle Network環境の構成、Oracleインスタンスの管理、データベース記憶域構造の管理、ユーザーおよびセキュリティの管理、スキーマ・オブジェクトの管理、データベースの監視およびアドバイザの使用
Silver 試験範囲(試験時間:150分/90問)
Oracle Databaseアーキテクチャの理解、Oracleが提供するツールを使用したOracle Databaseへのアクセス、データベース・インスタンスの管理、Oracle Net Servicesの設定、ユーザー・ロールおよび権限の管理 、表領域およびデータファイルの管理 、ストレージの管理、UNDOの管理、データの移動、SQLのSELECT文を使用したデータの取得、データの制限およびソート、単一行関数を使用した出力のカスタマイズ、変換関数および条件式の使用、グループ関数を使用した集計データのレポート 、結合を使用した複数の表のデータの表示、副問合せを使用した問合せの解決、SET演算子の使用、DML文を使用した表の管理、データ定義言語の理解、シーケンス、シノニムおよび索引の管理
Gold 試験範囲
RMANの設定および使用、バックアップの方法および用語、リストアとリカバリの概念、障害の診断、リカバリの実行、フラッシュバック・テクノロジの使用、データの転送、データベースの複製、RMANのトラブルシューティングおよびチューニング、CDBと通常のPDBの作成、アプリケーションPDBの管理、CDBおよびPDBの管理、マルチテナント・データベースのセキュリティの管理、バックアップと複製、リカバリとフラッシュバック、CDBと通常のPDBのアップグレードおよび転送、Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストール、DBCAを使用したOracle Databaseの作成、Grid InfrastructureおよびOracle Databaseへのパッチ適用、Oracle Restart、Oracle Databaseのアップグレード、スタンドアロン・サーバー用のGrid Infrastructureのインストール、可用性拡張機能の使用、Oracle Database 18c: 新機能、データベース全体の一般的な拡張機能の使用、データベース・パフォーマンスの監視と調整、SQL文のチューニング
Platinum 試験範囲
実技試験は2日間にかけて行われます。(移行試験は、1日です。)各人に専用サーバーが割り当てられます。2020年2月時点で検討中、未リリースなので今後の発表に期待しましょう。
ORACLE MASTERの勉強方法
ORACLE MASTERの勉強方法ですが、「データベース初心者」の人は、机上の学習だけでは習得が難しいです。Oracleの体験版をインストールして、実際に触れてみましょう。また、「データベース管理実務経験」のある人は、参考書で試験範囲を確認し、未経験の内容について学習しましょう。自信のスキルチェックも兼ねて、一度問題集を確認しましょう。
その他、具体的な学習方法は以下の通りです。
ORACLE MASTER勉強方法
- 参考書などで知識を身につける
- 対策講座を活用する
詳しく解説します。
ORACLE MASTERの勉強法1:参考書などで知識を身につける
参考書などを利用して知識を身につけることも大切です。経験者や知識のある人でも、復習になるので、参考書を学びながら問題集を解いていきましょう。
おすすめ書籍
ORACLE MASTERの勉強法2:対策講座などを活用する
対策講座などを利用して、ORACLE MASTERを学習することもおすすめです。無料サイトの『オラクルマスターへの道』では、Bronze DBA 12cの練習問題が120問無料公開されているほか、仮想環境を構築する方法の解説もあり学習できます。
また、有料サイトのUdemyでは、ORACLE 認定資格コースがあるので基礎からの学習を進めながら試験対策が行えます。一度購入したら、何度でも復習が行えるので隙間時間での勉強も行えるので、一石二鳥です。
まとめ:ORACLE MASTERを取得して、自分の市場価値を上げよう!
ORACLE MASTERを受験し、ORACLE に関する知識を増やすだけでなく、効率よく学びデータベースに関わる知識を深めることがおすすめです。自分のスキルがどこまで身に付いているのかという点の確認にもつながるので、ORACLE MASTERを受験してみてはいかがでしょうか。
ORACLE MASTER取得することで、キャリアアップにも繋がるのでおすすめです。