企画力を高める方法は、どのようなものがあるのでしょうか。企画力を高めるには、企画というものについて改めて考えた上で、本などから知識を得ることがよいと考えられます。
企画立案の重要なロジック・マインドと合わせておすすめの企画本について紹介します。
企画とは
企画は、何気なく使っている言葉だと思いますが、企画を端的に解説すると「物事を行うために計画を立てること」「計画」などの意味があります。その計画にプラスして、アイデアなどの意味を含んだものが企画であると言えます。
具体的には、
- ニーズを満たすこと
- 目新しさがあること
- 実現するための方向性・具体的方法があること
それぞれについて解説します。
ポイント①:ニーズを満たすこと
企画は、ニーズへの対策ができていなくてはいけません。企画に価値があるかどうかを表すためには、誰かにとってのニーズに結びつく必要があります。
むしろニーズを満たしていなければ、意味がありません。ニーズを満たせるような企画を考えましょう。
ポイント②:目新しさがあること
企画には「目新しさ」が必要です。新規性がある点を企画するということは、「不確定さ」があるため、まだ見えないものに対することを考えるのが企画です。そのため、既にある商品や企画・いべんとなどを改訂するのは企画とは言えません。新しいものを生み出すよう頑張りましょう。
ポイント③:実現するための方向性・具体的方法があること
実現できないアイデアは企画ではありません。企画は実現することを前提として計画します。実現できないアイデアは企画とは呼べません。予算が決まっているものごとに対して、予算以上の金額で企画はできません。
ですが、非現実的なことを現実かさせる方法を考えていくことで企画力が磨かれていきます。
企画をつくるポイント
企画は、様々なポイントを抑えることで、魅力的な企画を作れます。
具体的には、
- 特定のワードを使わずに表現する
- 切り口
- 伝え方
それぞれについて解説します。
ポイント①:特定のワードを使わずに表現する
企画を作る時は、「おいしい」「楽しい」などの感覚的な表現はやめましょう。具体的な言葉で表現することが望ましいです。例えば、「おいしい」という言葉を使うのであれば、「隠し味が効いている」「数種類の野菜が溶け込んだ結果深い味わいになっている」などの表現が使えます。
具体的な内容であれば、強く受け手に企画内容を伝えられます。
ポイント②:切り口
企画をつくる時は、どういう視点から物事語るかという点が重要です。商品・サービスの情報を「売り手視点」で考えるか「買い手視点」で考えるかで受ける人の印象が異なります。また、切り口を新しく考える時には、視点を変えて考えることや試してみることが大切です。肝心な内容が伝わるようにしっかり考えましょう。
ポイント③:伝え方
企画の伝え方ひとつで大きく異なります。顧客・チームへの伝え方が「主観的」なのか、「個人的見解」なのかでも異なり、伝え方次第では「真の企画意図」が伝わらない可能性があります。
なぜそのような切り口で考えたかを説明することも大切です。企画の背景・主旨が伝わることで説得力がつきます。企画の目的・骨子をしっかり伝えることが大切です。
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企画
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まとめ:企画力を身につけて人のためになるサービスを提供しよう
企画を作ることは難しく、ニーズに応じた内容のものを考える必要があります。情報収集しながら、消費者(サービスを受ける相手)がどのようなものを求めているのかを研究し、新商品・新サービスを企画できるよう、本を活用して勉強をしましょう。